M&Uスクール

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今週の喝 第388号(2012.9.24〜2012.9.30) この世は全て催眠だ(130)〜思い込みは誤解の本〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(130
〜思い込みは誤解の本

 先般、人は“自分の関心事の方向へ物事を理解する”という事を書きました(9月3日号)が、ちょうど半年前に象徴的な事件が起こっていたことを耳にしました。
 それは、埼玉県さいたま市での出来事です。2012年3月10日に東日本大震災一周年の記念行事として、さいたま市主催の講演会をアメリカ人の詩人アーサー・ビナード氏に依頼したのです。ビナード氏は日本語がとても得意で日本贔屓と言うことが、彼を招聘する一番の理由でした。そして、演題は
 「さいた、さいた、セシウムがさいた!」
というもので、福島の原子力発電所崩壊についての意見講演です。しかし、このタイトルが市役所のピロティーに掲示されるや、市民数名から
 「こんなふざけたタイトルの講演会を市が主催するとは何事だ」
と抗議の電話があり、結局、中止になってしまいました。
 しかし、依頼されたビナード氏は、なぜ自分の講演会がキャンセルになったのか解せないということで、報道機関を巻き込んで、その解明に乗り出したところ、なんと、抗議した人達は、彼の講演タイトルを、
 「咲いた、咲いた、セシウムが咲いた!」
と勝手に解釈していたのです。講演者であるビナード氏は、
 「裂いた、裂いた、セシウムが裂いた!」
と、家族が散り散りになったり、自宅に戻れないことを悼んだタイトルだったのです。では、なぜ「裂いた」を「さいた」と平かなにしたのかと質したところ、小さな子供でも分かるようにと言う配慮だというのです。
 この事件でも分かるように、何でも批判的な眼を持って見ていると、善意の講演会も悪意のあるものに変わってしまいます。なまじ日本語に精通していて、子供にも理解して欲しいという配慮が裏目に出て、誤解を生んだのです。
 こんな場合は、その意図を市の吏員が当事者であるビナード氏に問い合わせれば、良かったのです。このように見ると、原発の放射線より日本人の思い込みによる風評被害の方が、よっぽど酷いと思う事件でした。

=眼の動きで感性タイプを見抜く=
 さて、話しを“説得力をアップするための感性タイプ別アプローチ”に戻しましょう。
 人の視線には、大変興味深い一定の法則があります。それで、相手の無意識が持っている「感性タイプ」が相手の視線の方向でどれかを見分けることが可能です。これで、80%位の確率で相手の感性タイプを予測できるから面白い!
 雑談をしていて、
 「あれは何だったっけ。ホラ、昨日のあいつの言ったことだよ」
などと言うと、相手は頭の中でその記憶を探して
 「ウーン……」
とイメージを目で追う形になりがちです。

 視覚派は、目線が上を向いて宙をさまようような目付きをすることが多いです。相手の目線が、こちらから見て右上を向いているときは、実際に見て者を思い出しているのです。また、目線が左上に流れたら「現実にはなかったイメージを心の中で組み立てている」のです。これは、脳がイメージ活動を行っている状態で、決してウソを作り上げようとしているのではありません。
 聴覚派は、目線が右下をさまようことが多く、想い出を“音”で組み立てている目線です。
 感覚派は、目線が左下に流れます。身体の中の感覚を追い求めている目線がこの形をします。

 にわかに信じられない方もおられると思いますので、親しい人(友人や家族)とペアになって、実験訓練をしてみてください。 先ず、2人で向かい合って座ります。そして一方が相手に
 「今年のお盆の天気はどうだったかなあ」
 「○○さんの車は何色だったっけ」
など、簡単だけれど、すぐに答えられないような、日常にある質問を出します。相手は、
 「ウーン、どうだったっけ」
とイメージを自分の目で追いますので、その時、先ほど述べた方向の視線を観察します。
 面白いことに、この視線分類は右利きの人に当てはまり、左利きの人でも50%位の人に当てはまると、神経言語プログラム(NLP)の名コンビである、バンドラー、グリンダーは説明しています。


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/