M&Uスクール

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今週の喝 第389号(2012.10.1〜2012.10.7) この世は全て催眠だ(131)〜感性タイプの分類で読心術の腕を磨こう〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(131
〜感性タイプの分類で読心術の腕を磨こう

 人のタイプが、視覚派か、聴覚派か、感覚派かを一瞬にして見分ける方法に、その人間の視線を観察すればよいとは……いやはや、我々は心の達人に掛かると如何にその心底を見抜かれているのですね。
 しかし、我々はまだまだ勉強中ですので、相手が(向かって)右上を見れば現実にあったことを思いだす派、左上は想像派、右下は聴覚派、左下は感覚派と大まかに判断したあとは、それを決まったことのように考えず、例外を想定して本当にそうであるかを確認してゆき、事例をまとめて、あなたの判断基準を作ることが肝要です。
 視線は、左利き右利きといったその人独自の神経回路にも影響を受けますので、あくまで初めは参考程度にしておきます。そして、多くの人の視線と性格、癖を照合してゆけば、やがて我々自身のもつ無意識の判断基準に、“直感”としてインプットされ、判断の確率がだんだんアップしてゆきます。何事も、ゆっくり、しっかりと体得することが上達の基本です。努々(ゆめゆめ)、慌てないように、じっくりと腕を磨いてゆきましょう。

 さて、意識・無意識をひっくるめた「心」が、情報処理をするとき、主に3つの感性タイプを通して行うことが分かりましたね。
 次に、取り入れた情報は無意識の中ですばやく処理されて、「自分だけの意味」を作り出そうとします。人間の千差万別の考え方は、このパターンの違いから生じるのです。

=無意識は情報の名コック!?=
 我々人間は、取り巻く環境や社会から刻々と無数の情報が入ってきています。それらのうち、

 ●どれを意味ある者として取り出す(ピックアップする)か
 ●どれとどれを組み合わせて意味を作り出すか

という選択肢を、常に無意識で行っています。
 その際、無意識は自分なりのやり方(その人の癖)で「現実」に手を加え、現実を料理してしまうのです。そして、そのやり方は、大きく分けて3つあります。

(1)引き算をする
 現実の世界から、無数の情報が瞬時も休まず刻々と入ってきます。その内のほとんどは“無意識”が無視して取り去ってくれます。無意識が意味あるものと思う情報だけ自分自身の意識にあげてくるのです。
 もし、インプットされてくる全ての情報に気を配らねばならないとしたら、私達の脳と心はその情報量の厖大さに圧倒され、たちまち立ち往生してしまうことでしょう。中には、オーバーフローして思考停止状態を招く者が現れるかも知れません。
 我々の無意識は、我々人間にとって有能な秘書だと考えて下さい。あなた自身に必要と思われるモノだけを報告し、残りは自分でテキパキと処理します。
 しかし、その秘書を育てたのはあなた自身ですので、秘書の判断の間違いはあなた自身の間違いということになります。一番影響を受けるのはあなた自身ということになるのです。
 その無意識判断に不都合なプログラムや感性が紛れ込んでしまうと、判断や決断に大きな問題が生じ、対人関係や健康など、その人間の重要な生命線が乱れるのです。鬱、ノイローゼなどの心身症、また過食、たばこの吸いすぎなどから発症する癌を初めとする内臓疾病は、この乱れによって生じると考えて良いでしょう。

(2)現実を加工する
人の無意識は、現実を自分の理解したいようにねじ曲げて加工する力を持っています。無意識は腕の良い料理人のようなものだと考えて良いでしょう。
 無意識が提供してくれる料理の味付けは、我々にとって、自分の価値観や生き方に大抵矛盾しないようにします。人の観念は、このやり方で今までの人生を生きてきたので、それがさしたる問題を持っているようには感じません。しかし、その料理人(無意識)の腕が悪かったら、我々は相当、悲惨な人生を送らなければならないことでしょう。
 例えば、外は燦々(さんさん)と輝く太陽が照っているのに、その情報を無意識が「外は暴風雨だ」と加工すれば、その人にとっては「人生は苦しみに満ちた暴風雨と同じ」となってしまうのです。


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/