M&Uスクール

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今週の喝 第129号(2007.10.8~2007.10.14)〜人間関係の源流・コミュニケーション(5)〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

人間関係の源流・コミュニケーション(5)

 コミュニケーション(=意思の疎通)に最も肝心な事は、自分の側の意志が明快である事が大切です。こんな当たり前のことが疎かになるのが人間の弱いところなのです。それは、相手に対して、「このくらいは分かってくれるだろう」という甘えが常にあり、その心が、言葉を不明瞭かつ抽象的なものへとしています。
 従って、<言語明瞭、意味不明>と揶揄される状態になり、それに拍車をかけるように、相手に確認や質問が出来ない状態になると(相手が上司であったりする場合)、ますますそこに勝手な想像が働き、「盲人象を撫す(コミュニケーション(1)参照)」といった事が起きてきます。
 よって、常に<イメージ><文章化><表現力>を再確認しながら、コミュニケーションを結んで行く事こそ、リーダーの智恵なのです。そのために、自分に対して次の事を問いかけてから、慎重に伝えてゆきましょう。
(1)隅々まで、自分の思い描くイメージは明快
(2)主語をはじめとする<5W1H>によって、
   伝えたい事の骨組みはしっかりしているか
(3)それを表現する形容詞は適切
 「えーっ?!こんな面倒な事、やってられないよ」……。ここがポイントです。面倒がるその心が、コミュニケーションをダメにしていっているのです。

=受ける側の気持ちになろう=
 コミュニケーションとは、かくも面倒なものなのです。従って、聞く側の心になりきる事こそ、コミュニケーションの達人への近道です。
 聞く側の心とは<理解力>のことです。先ずは、<聞く>のか<聴く>のかから問題ですね。<聞く=hear>とは、心の傾注が起きていない事、つまり自分から進んでそのことを知ろうとしていないのです。<聴く=listen>は、能動的に聞こうとする心が働いています。
 コミュニケーションの失敗が相手にあるとするならば、この<聞く=hear>という所にあります。まず、相手を聴く気にさせなければ成りません。その為に、イメージをしっかりと伝える話し上手にならなくては成りません。そこに、ユーモア・語気・語調・豊かな語彙(ごい)・身振り手振りなど相手の気を引き寄せ、「聴きたい」と思わせるテクニックも必要です。
 これは、練習する以外に上達手段はありません。それこそ、嫌々やっていたのでは全くものになりません。

 ある優秀なアマチュア・オーケストラのメンバーが、
「コンサートのチケットがなかなか売れません」
と愚痴をこぼしていました。私は、
「あなたは練習をせずにコンサートに出演した事はありますか」
と尋ねると、
「そんな恐ろしい事出来ません」
という答えです。そこで、私は
「それでは、チケットを売るための練習はどのくらいしましたか」
と尋ねると
「…………!」(-_-)
 そうです、全くやっていないのです。日常茶飯事使っている「言葉」だから、甘く見て、全く「予行演習」無しに「ぶっつけ本番」で人と接していたのです。これでは本人の気付かない内に、相手に対して失礼な言葉や不適切な言葉も使ったかも知れません。
 このように、我々は「言葉」を本当にいい加減にしゃべっている事に気付いて下さい。
 我々のしゃべる言葉は、楽器と同じです。練習すれば、必ず上達し、また新しい発見が頻繁にある事は必定です。
 練習方法は、先ずは舌を滑らかにする(舌の筋肉を目覚めさせる)ために、朗読からはじめるのが最適です。そして、それを録音し、自分の耳で自分の言葉を聞いてみて下さい。最初は恥ずかしくて聞いていられないかも知れませんが、人間界にいる以上、恥ずかしいからと言ってコミュニケーションをしない訳にはいきません。さて、挑戦です。
 何が何でも、練習して下さい。すると、ある時、自分の潜在意識に不思議なエネルギー、「理解力」が湧いてくるのに気付くはずです。


続きはまた来週……!