M&Uスクール

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今週の喝 第125号(2007.9.10~2007.9.16)〜人間関係の源流・コミュニケーション(1)〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

人間関係の源流・コミュニケーション(1)

 コミュニケーションを辞書で引くと、「気持ちや意見を言葉などを通じて相手に伝えること」とあります。
 しかし、釈迦「盲人象を撫す」と言うたとえ話を作ったように、言葉だけではなかなか正確な思いは相手に伝わりません。むしろ、人にはそれぞれの心に固定観念(Idee-Fixe)が存在し、それが我々を縛り付け、なかなか相手の心をしっかりと受け入れることが出来ません。つまり理解力の欠如は、自分の側の既成概念によって生じているのです。
 また、戦争や経済など実体論の中で行動しなければもろに悪い結果を生む人間活動においても、コミュニケーション欠如は致命傷を生み、失敗や敗退の直接原因になっています。
 我々人間は、集団で行動する生き物であるがゆえに、他人とのコミュニケーションが大切であることが分かっているにもかかわらず、自分の心に自分本位の考え(=我)が存在するため、なかなか相手の言うことを素直に聞く耳を持つことが出来ません。
 人間だけがもつ「言葉」……この言葉を用いての正確なコミュニケーションが体現化されたならば、あらゆる願望や計画はスムーズに遂行されることは分かっています。
 それでは、どの様なことに注意すれば、人間相互のコミュニケーションを円滑に司ることが出来るかを、暫くの間、考察してゆくことにしましょう。

=盲人、象を撫す=
 六人の盲人が、象に触って「象とはどんな動物」かを評する話です。
 足に触れた者は「切り株」のようだと言い、耳にさわった者は「大きな団扇(うちわ)」鼻に触れた者は「大木」だと言う。また、牙にさわった者は「牛のような動物」尻尾にさわった者は、これは「ムチ」だと思い、最後に背中に乗った者は「大地のようだ」と思った。この話を全部聞いていた七人目の盲人は、「恐ろしい怪物」を想像し、震え上がったと言います。
 象のような大きな動物は、自分の触っている部分しか分からないので、全体をなかなか把握できません。我々現代人もたとえ目が見えても、その範囲は限られていますので、何事も全体を見ることは不可能とも言えます。従って、自分の見たことを「絶対正しい」ように言うことは出来ないし、してはいけないと言うお釈迦様の戒めなのです。
 M&U SCHOOLでは、このような視点で物を見る人間のことを「片面固持(=偏見)」と呼び、間違いの根源であると伝えています。よって、いつも
   ●自分の考えや感じ方が正しいかどうか。
   ●正しいと思うならば、その根拠はハッキリしているのか。
   ●摂理に合致しているか。
   ●自分の勝手な想像ではないか    など、
しっかりと検証する習慣化することを薦めています。
 人とのコミュニケーションを計る前に、我々は、
   ●固定観念や片面固持、思いこみをしていないか  など、
自分の性格をしっかりと振り返ってみる必要があります。
 そしてその上で、自分が相手に伝えたいこと、自分がやりたいこと、自分がなりたい姿などコミュニケーションの対象となる事象を、しっかりと自分の心にイメージ化して、初めてコミュニケーションのスタートラインに並んだことになります。
 「百聞は一見にしかず」のことわざにあるように、風聞(ふうぶん)や中途半端な理解は間違いを起こす基です。また、たとえそのことをあなたの目で見たとしても、人の目は節穴の如く、しっかりと物事を焼き付けることはなかなか出来ません。そこで俯瞰的な視野をもつこともしっかりと訓練してゆく必要があります。

 ベスト・コミュニケーションの手引き……その1!
●何をどの様に相手に伝えたいかを明快にするため、自分自身の中で正確なイメージ構築をしましょう。

 

続きはまた来週……!