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今週の喝 第977号(2024.02.12~02.18)〜我が人生、多くの人のお蔭です!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
成功への道しるべ!この世は全て催眠だ719

〜我が人生、多くの人のお蔭です!〜
 このところ、この「今週の喝」は既にお亡くなりになった方々のことばかり書いています。
 音楽の心髄を教えて下さった我が師・宇宿允人先生、根性や努力とはという人間の根本を叩き込んで下さった中学の恩師・得津武史先生、そして経営とアイデアをキッチリ示してくれた大川創業社長・大川進一郎さん、今日の私を私たらしめた方はその他にも大勢おられます。希有なところでは、私が中学の頃から憧れの的であった宝塚歌劇団名誉理事の内海重典先生、そして、今世界中に新しい可能性や恐ろしい武器としてドローン技術がありますが、この嚆矢となったのはラジコンの技術で模型のヘリコプターを世界で初めて飛ばすことに成功した笹倉新蔵さんも、私に「自分の失敗を誤魔化して人に伝えることのおろかさ」を教えてくれました。本当に多くの出逢いの中で、今の自分が今日あることに感謝しかありません。
 そして、最後に我が家族の恩恵は計り知れないものがありました。先ず父方の祖母・芳枝婆ちゃん、この方はとても信心深い人で毎朝3時過ぎに起床し、身支度を調えて阪神電車の最寄り駅(久寿川)から電車で阪神沿線にあるあらゆる神社仏閣の参拝に行っていたようです。祖母の葬式の時(私が11歳)、阪神電車の制服を着た方が3人焼香に来て下さって、我が母が祖母との縁を訊ねると「毎朝、定時に駅に来られるので、何をされているのか聞いたところ、“神さん参り”だと言うので上司にそれを報告したら、“そんな方から電車賃は取るな!”と言われ、いつも顔パスで乗車していた」というのです。今では、考えられないようなおおらかな話ですね。
 そして、私とは常に確執を生んできた我が父・郁郎(いくお)との関係も、今日の私の存在には欠かせないものです。私がやろうとしていることにトコトン反対してきた父ですが、今の歳になって振り返ると、畳屋の後を継いでくれると思っていたのに音楽の道にまっしぐらに進んでいったのですから、たまったものではありません。でも、父にことごとく反対されたからこそ、私の潜在意識に“負けずの精神”が構築されたといっても過言ではないと思います。

 

★★短所は長所、縁は異なもの!★★
 最後に、私と共にコンビを組んで「おもいで酒」をこの世に送り出した高田直和先生。この方との出逢いは、先般亡くなられた今西えいじ先生の御縁です。アーカイブスにも書いていますが、今西先生が衆議院選挙に打って出るために、当時(今もですが)北方領土返還運動を公約の一つにしたいという想いで、北方領土をその地の名産“ニシン”に喩えて「再びニシンが大漁になるように!」という歌詞にメロディーをつけて欲しいとの依頼があり、私は作詞には自信がなかったので、ヴィエール室内合奏団のメンバーで第二ヴァイオリン奏者を担当していた(故)牧野多美子さんが文学少女を目指していた唯それだけの理由で依頼し、そのチェックを高田先生にお願いしたのが切っ掛けでした。
 結局、その詞は採用されませんでしたが、私が今津中学校の編曲やページェントの企画をやっている張本人であることを知って、スーツの内ポケットにある一枚の詞を私に託したのです。それが「おもいで酒」だったのです。ここでも私自身、文才は全くないと思っていましたので(これが功を奏したのでしょう)、高田先生から貰ったクシャクシャの原稿用紙にある詞の一番をシッカリ覚えて、それにそぐうメロディーを(六甲山中)芦屋の奥池で考えていましたら、約3分で完成しました。高田先生は達筆で、その原稿用紙に書かれてある字を眺めているだけでウットリとして来たのを思い出します。
 しかし後年、ワープロに興味を持たれ先生から渡される原稿は、全てが活字になりゲンナリしたのも今は良き思い出です。内実を申しますと、高田直和先生は全く下戸(お酒が飲めない)です。なのにあの名作を書かれたのです。そういえば、日本を代表する作詞家の西条八十先生も全く将棋のことを知らないのに、あの名作(村田英雄さんが唄ってミリオンセラーになった)「王将」を作られました。こうして考えて行けば、“知らない”ということは、徹底して想像力を働かせますので、かえって“印象”が美化され、それがキラキラ輝いて素晴らしさが強調されるのではないでしょうか。あまりいうとあの世から叱られそうですが、高田先生はモテなかった故に(私のように雑念が湧かなかったのでしょう)、理想の女性をイメージし、その人の長所を徹底的に美化して詞を書かれたところが素晴らしい才能でした。こうして鑑みると、弱点や欠点も裏から見るととても素晴らしい才能に変わるのです。従って、人間誰しも、悲観したり卑下したりすることは何もないのだと、私は思います。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/