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今週の喝 第970号(2023.12.25~12.31)〜ユーモアの語源はヒューマン(人間)や〜

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ユーモアの語源はヒューマン(人間)や〜

 「なにわのスッポン」の異名をとる、大川創業社長・大川進一郎さんの話しをしています。残念なことにコロナ禍真っ最中にパーキンソン病を患って惜しくも逝去されましたが、ポップタウンは今も健在!息子さんが後を継いで立派に経営されております。
「なにわのスッポン」とは、何ごとにも「食い付いたら離さない」所に由来します。とにかく人を見る眼(才能を発見する感性)は抜群で、それに比して氏の著書「I love ユーモア」にも書かれているように、
 「物事、成功の基本はユーモアから始まる。どんな苦しい時も全てを神さんの悪戯だと取る事にしてまんねん。ユーモアはヒューモア=つまり語源は“ヒューマン=人”でんな。人間はこんな感性が生まれながらに備わっている。そんな感性が肚の底で暴れよる。その時、私には「苦」として感じる……だから、嫌なことが身の回りに起きてきたら《来た、きた、キタ》と思って、次に自分がやることにを神さんが教えてくれてはる”と思って、自分の置かれた運命を楽しんでまんねん」
と大見栄を着るのです。これは聞いた話ですが、幼少期に“町の不良”と言われるくらいヤンチャだったのも単純に「おもろいことがしたい!」の一心だったと言います。そんな発想が根本にあって、自由奔放にやりたい放題をやっていたとき、その家系は質屋を営んでいたこともあって、進一郎氏の父上は、
 「裏の蔵にあるもんで、好きな物があったら、何でも持ってゆけ!但し、近所に迷惑だけは掛けたらあかんぞ」
と𠮟咤された後、蔵を探して見つけたものが、長さ80㎝ほどの黒い木で出来た楽器、クラリネットだったのです。この時のことはよほど進一郎少年の人生に影響を与えたのでしょう。
 「蔵(クラ)で見つけたクラリネット」と言って、時々来る成功談を語る講演会の最後を締め括っていました。
                                        
★★「いつかオーケストラで吹くぞ」★★

 私も大川進一郎さんの後半生をそばからシッカリと観察する機会に恵まれましたが、何ごとも笑い飛ばすような感じ方考え方のように感じる氏ですが、クラリネットの練習で“上手く吹けない”時など額に汗をいっぱいかいて悪戦苦闘する姿は「壮絶」と言う言葉がピッタリ当て嵌まるくらい真剣に(?)苦しむのです。私が彼から学んだことの第一は、
 「何ごとも真剣に取り組むことで、神様のアイデアも近づいてくる……いや、苦しみは自分の内側にいる神様の“目覚まし時計”のような役割かな!」
と、一見“強がり”とも感じる姿勢でした。
 ヴィエール・フィルハーモニーのセカンド・クラリネットの席に座ったのも、「いつかはオーケストラで吹いてみたい」という普通の人間だったら“淡い夢”のようなフィーリングですが、大川さんはその事を真剣に念じ、そして生意気なフルート奏者(私)の視線もはねのけ(弟子入りすることで解決!)、自分の願望を着実に実現してきたのです。後日、そのバイタリティーは何がトリガーなのか訊ねますと、
 「私は、このオーケストラの世界に触れてみて、今までにない大変な努力(練習)を経て、やっと演奏できるようになる。なのに、楽員の給料の安さは半端やない!こらいかんなぁ。なんとか彼らを救済せんと……!」
 「そや、将来、彼らを雇ってオーケストラを作り、そこで“ええとこ(上流階級)のお嬢さん”たちが歌手(クラシック)を目指して音楽大学で頑張ってる。その人達に世界の有名なオペラを歌って貰う機会を作ろう」
という壮大な氏の構想からの発想だったのです。
 「それには、みんなの賛同と歓びが大事でんねん」
ということで、分かりやすくいえば宝塚歌劇団のやり方を真似て、そこの従業員に音楽学校出身の秀才達を従業員として雇おう!というものでした。
 宝塚歌劇団の始まりは、宝塚温泉のお風呂の温泉水を抜いて、その上に仮舞台を作り、そこでうら若き少女達に歌や踊り、そしてお芝居をやらせる場所をフル稼働させるものでした。
 大川進一郎氏は、それより壮大なイメージを持っており、鍛錬に鍛錬を重ねた優秀なプレーヤーをヘルスセンター(ちょっと安物感がありますが)で昼間雇い、彼らを夜にはオーケストラマンとして(仮称)大川管弦楽団としてプレーして貰う。同時に、音楽大学出身者で生オケで歌う機会のない学生達にこの舞台を提供しようというものでした。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/