M&Uスクール

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今週の喝 第967号(2023.12.04~12.10)〜社会常識のないオーケストラの団員!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
成功への道しるべ!この世は全て催眠だ709

〜社会常識のないオーケストラの団員!〜

 今思い返すと、水口清一先生が突如電話を掛けてこられ、そして「その楽曲を聞くとスプーンが曲がる。……そんな音楽を作曲して欲しい」という依頼を受けたことから始まる私の“願望実現”の研究が、現在存続する我がM&U SCHOOLのルーツです。
 正直に、当時の事をこの紙面に書き残しますと、不思議な事が連続して起こっているのです。
 遠因から申しますと、大阪の東にある大東市で、ポップタウンという大きなショッピングセンターを経営しておられた社長・故大川進一郎さんが、私がスカウトされた宇宿允人先生の楽団・ヴィエール室内合奏団(当時は既にヴィエール・フィルハーモニックに名前は変わっていたでしょうか)に何故か?誰の紹介か?今も私は知りませんが、第2クラリネット奏者としてトラでお出でになったのがそもそもの要因です。「トラ」とは“オーケストラ”の隠語で、「エキストラ」の最後の2文字をとったもので(正式楽団員を常駐させると、基本給だけで楽団の赤字になりかねないので、その音楽に用いるパートがあると、その時だけ随時雇い入れるシステム)、我々のヴィエールは、正式には一管編成(弦楽5部と管楽器が1本ずつ)でした。(通常の楽譜は、ベートーヴェンやモーツァルトの時代は2管編成が通例でした)。そして、故人に対して失礼なのですが、「第2クラリネット奏者はフルート(私)の右肩の斜め後ろにいるのでその演奏形態が手に取るように分かる」ので、あまり腕の良い奏者ではなかった様に思いましたので、時々ミストーンが聞こえてくるのです。その度に私も反応して斜め右後ろを睨んでいたのでしょう。本来なら「腹の立つフルート奏者め!」と思うのでしょうが、この御仁は相当に心の鍛錬が出来ていたのか、パウゼ(休憩)が掛かったとき、大川氏はヒョコッと私に会釈をされ、笑顔で自分の名刺を私に手渡されたのです。「名刺」なるものを他者から貰ったのはこれが初めてでしたし、私たちオーケストラの団員はそのような風習すら知りませんでした。

 

★★潜在意識は、自動機制!無意識を司る★★

 簡単ですが、こんなことが切っ掛けで、大川氏は楽器が違うパートであるにもかかわらず、弟子入りされてこられたのです。後にその理由をご本人に伺いましたら、「それはあなたが、楽団の中で一番存在感があったから」という簡潔な理由です。こんなことで私と大川氏の奇妙な関係がスタートしたのですが、それから数年後に私の作曲した“おもいで酒”がヒットしたにもかかわらず、その世界に嫌悪感を抱いていた私は、「ほんの些細な人生の好転の兆しも現れません」でした。それを横から見ていた大川氏は、私にホセ・シルバという人が“願望実現”の要領を書いた「シルバ・マインドコントロール」というタイトルの本を1冊下さいました。
 当時の私は、「自分自身の願望が実現するという、そのような方法があるなど全く知りませんでした」ので、もの凄い好奇心が湧いてきて、その本を貪(むさぼ)り読んだのを覚えています。そして、ある日のこと、大川氏は私の眼前で一人のヴァイオリニストをアッという間に催眠誘導し、「人には思いもよらないパワーが誰にでも存在する」と解説してくださったのです。
 このような経緯から、懇意の糸は太くなり、ご自身も自分の企業運営でシッカリと活用されている様子に、その秘訣を学ぶようになった時、彼(か)の「大川氏の紹介」ということと、阪神梅田駅前プレイガイドのウインドウに私のポスターが貼ってあったのが偶然一致し、「この人に依頼しよう」と私の所に「スプーンが曲がる音楽」の話がきたのです。そして、私もとにかく「音楽の仕事がしたい」という願望が体内を充(み)たしておりましたので、すぐに(訳も分からず)引き受けたのです。
 しかし、どう考えてみても「スプーンが曲がる音楽」とは、何をどうすればそのようになるのか分かっていないので、メロディーの鱗片すら湧いてきません。そうこうしている内に、作曲提出期限の9月1日が迫ってきたのです。そして、8月31日になっても全くその曲のイメージどころか1小節として湧いてこない!この時私は、初めて自分の才能の限界を感じました。そういった自棄(やけ)のヤンパチの中で、私は“自分の限界”を感じ、その限界を乗り越える術の無いことに愕然とし、(神戸三宮のガンダーラというインド料理の店で)超辛いインドカレー(Hot and Hot)をたらふく喰い、インドのウィスキーをいっぱい飲んで我が家に帰ってきました。今も覚えていますが、その時はへべれけ状態だったのですが、不思議に睡魔が襲ってこないのです。家にあるシンセサイザーや、楽譜を書くための机の前に座ると、益々目が冴えて(頭は朦朧(もうろう)と酩酊(めいてい)状態なのですが)頭がハッキリしてくるのです。
 こんな状態の中で、我々が今も瞑想に用いている「大宇宙」は出来たのですが、真に不思議です。私は、音楽家になるつもりは全くなかったので音楽大学に入学するための必須教科である“ピアノ”は全く弾くことができません。にもかかわらず、シンセサイザーの前に座り、そのキーボードにタッチすると、指が勝手に鍵盤上を動くのです。完全に無意識です。
 次の日に、水口清一先生が大阪駅前第4ビルにあったPBIの事務所から飛んできてくれたときに、正直にこの状況を話しましたところ、この働きこそ潜在意識の作用だとおっしゃるのです……「つまり、“無意識”の為せる業だ」と教えて下さいました。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/