M&Uスクール

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今週の喝 第961号(2023.10.23~10.29)〜突然DJになってしまいました〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
  成功への道しるべ!この世は全て催眠703

〜突然DJになってしまいました〜

 さて、話しを“私と潜在意識の出逢い”に戻します。私も唐突に「スプーンが曲がる音楽」の依頼を受け、最初はその依頼をしてこられた水口清一先生を胡散臭く(申し訳ありません)感じたことは事実です。
 しかし、その当時の私は、歌(おもいで酒)が大ヒットしたにもかかわらず、その世界の賄賂の飛び交う世界に嫌気が差し、嫌悪感を抱き、自分から業界と縁を絶っておりました。にもかかわらず、それに変わる出逢いは確実に生まれていました。その一つが、当時私と一緒にコンサートをしていた浅井芳子先生のお父さまの紹介で、28歳の時に初めて大和郡山ロータリークラブに於いて“講演”の依頼を受け、その会場にメーキャップ(自分の所属するクラブに出席できないときにその代替えで、最寄りのロータリークラブに出席する決まり)で大和郡山ロータリークラブに出席されていた、奈良県桜井市池田栄三郎市長が偶然その会場にお出でになり、講演終了後、
 「一度、桜井市役所に来て下さい」
と招聘(しょうへい)を受けました。そして、その言葉に甘えて市役所にお伺いしたところ、当時、NHK大阪放送局の報道部長で桜井市出身の堀井良胤(よしたね)さんを紹介して下さいました。この頃NHK大阪の報道部は、DJ番組枠をFM放送で毎日1時間(午後6時から7時)、AM放送で毎日2時間(午後1時から3時)持っていて、丁度新しい人材と構成で番組枠を刷新しようとしている矢先だったようで、30分ほどFM番組担当ディレクターの中原氏有本氏を交えて音楽談義に花を咲かせておりました。すると、堀井部長と中原さんがパッと目配せしたように感じた瞬間があり、堀井部長が 「梅谷さん、あなたにお願いがあります。金曜日の夕方6時から1時間FM放送ですが、音楽番組を担当して下さいませんか?」と打診があったのです。

 

★★打(ぶ)っ付け本番で大失敗!★★

 あとで聞いたのですが、NHK報道部は音楽のアドバイザーを探していた矢先に桜井市・池田栄三郎市長の紹介で現れたのが私だったのです。本当は番組の音楽アドバイザーを求めていたのですが、私のお喋りを聞いていた堀井部長と中原ディレクターは、その目配せで「これはイケる!」と合図を送り、「阿吽」の呼吸で、私の起用が決まったのだそうです。(後に聞きました)
 当時の私は、何の仕事もなく“虚ろな日々”を送っておりましたので、青天の霹靂(へきれき)とも言うべき毎週1時間(金曜日の午後6時より1時間)のFM放送の番組を担当することになり、その1時間に番組構成もやらなければならないので全身全霊を傾けて、その1時間に精魂を込めて臨みました。
 第一回目の番組の録音をつい最近聞き返しましたが、ハッキリ言って滑舌は「しどろもどろ」シッカリと喋ろうと思っても舌が絡まってしまい上手くゆかず、番組内容(の言葉)より「エー、あの、その」等とても聞き苦しいものでした。
そんな時、関西のエンターテナー・浜村淳さんの番組(MBS毎日放送)「ありがとう浜村淳です」のディレクターから「おもいで酒秘話の話をして欲しいのですが」と依頼があり、毎日放送に出かけて行きました。浜村淳さんとは、おもいで酒が華々しくヒットしている時に読売テレビの番組でご一緒させて貰って以来、懇意にして下さっていました。
 その番組に呼んで頂いて、私は大ショックを受けました。それは、浜淳さんの言葉には、全く「エー、あの、その」といった余分な言葉が全く入っていないのです。キャリアの違いと言ってしまえばそれで終わりでしょうが、その見事なお喋りに、私自身、自分がそこで何を話したのかその番組の事は全く覚えていません。しかし、浜淳さんの流れるようなお喋りのインプレッションとインパクトは強烈に私の心にせまってきました。
 「そうだ、浜淳さんのように余分な言葉を省き、大切な言葉のみで話すようにキッチリと練習しよう!」
このように、私は強く決心したのです。誰に学ばなくても、私たち人間は言葉を話します。だからこそ、私は何の練習も無しに、第一回目の番組に臨んだのです。今思い返せば、私は「練習全く無しに本番に臨む」という大それた事は、今迄したことがなかったのに、生まれて以来ずっと喋ってきた“言葉”である故、それを怠ったのです。これを気付かせてくれたお喋りの師匠が浜村淳さんなのです。その為に、私は自分の番組の録音を一週間の内、20回は聞き返し、その滑舌の悪さや意味不明の言葉を徹底的に修正して行く訓練をスタートしました。そして、NHKラジオ第6スタジオには自らガラス瓶で作った貯金箱を置き、言葉を噛んだり、言い損ねたり、また言葉を繋ぐために「エー、あの、その」といった余分な言葉を喋ったときには、そのガラス瓶貯金箱に百円玉を自ら入れることを心に決めて、毎週金曜日の午後6時に気合いを入れて臨みました。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/