M&Uスクール

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今週の喝 第956号(2023.09.18~09.24)〜 第一回目の「スプーン曲げ」は、全く曲がらずカチカチのまま〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
  成功への道しるべ!この世は全て催眠だ

 

 第一回目の「スプーン曲げ」は、全く曲がらずカチカチのまま

 PBI(サイコ・バイオニクス・インシュティチュート:精神生体工学研究所)の授業は、土曜日の朝9時から大阪梅田の第三ビルにある、細川会計事務所の部屋で翌日の午後6時まで。
 水口清一先生が主査となって、後、田中一夫先生(モティベーションの専門家)、京大出身の堤先生といった異色の顔ぶれの方々がそれぞれの持ち味を生かして、色々な授業を(手を変え品を変えて)楽しく伝えて下さいます。
 潜在意識という言葉も私は、このPBIで初めて耳にしました。「願望実現」……この魅力ある言葉に、当時、全く自分が抱いた“願望”が実現する「方法」があるなど全く思っていなかった私は、心の底から“魅了”されました。そして、その時丁度、水口先生は「金も運も思うがまま“潜在意識の大活用”」というタイトルの書籍を出版され、私たち生徒に、その書籍を用いて潜在意識開発を指導して下さいました。
 その書籍に初めて目を通したときの感想は、「念ずれば花開く」と言うことを、懇切丁寧にその因果関係が書いてあり、その“成功者”と言われる方々の行動や考え方が頗(すこぶ)る分かり易い表現で認(したた)められていました。
 その頃の私は、朝起きれば、「その日一日、何をして過ごそうか」と考えることからのスタートでしたので、“念ずる”という動作を与えられたことに感動を覚えました。
 そして、PBIの授業も2日目の午後になり、いよいよ私の作曲した交響詩「大宇宙」を参加しているみんなで聴いて、脳裏に“スプーンが曲がっていること”をイメージして、その想像力のエネルギーを実際のパワーに変換する授業の時間になりました。
 結論から申しますと、私自身の第一回目のスプーン曲げは、全く思い通りにはなならず、スプーンはカチカチのママでした。

 

★★雑念の除去こそ一番の心の安寧!★★

 恥ずかしながら言い訳から申しますと、その時、PBIの授業をある会社の社長が取り入れて経営に役立たせようと、我々の授業には参加せず、オブザーバーとして袖(そで)で見学している御仁がいたのです。後で気が付いたのですが、物事を一つの方向に向かってやろうとする時に、視点や立場の違う人間がいれば、“気”が乱されて気散(メンタルノイズ)の渦ができます。ハッキリ言って、私はその人達の疑わしい(純粋に信じていない)素振りに乱されてしまったのを、今でも鮮明に覚えています。
 ゴチャゴチャ言っていますが、当時の私も“スプーン曲げの本質”が、「信じる心」からスタートするという簡単な心の蠢動から始まることすら、信じられなかったのが正直な回答です。しかし、私が作曲した「大宇宙」という楽曲を、それこそ自己を亡くして深い潜在意識の世界から聴いて下さった水口清一先生すら疑って掛かったのです。
 少々汚れた話しをしますが、私が水口先生を信じたその証は、先生から私の銀行口座にちゃんと作曲料が振り込まれていたので、その絆は保たれたのです。当時の私は、「●私は正しい!」という自己信念の固まりでしたので、もしもう少し振込が遅ければ、私はPBIから退出していたことでしょう。
 その当時の私の仕事は、一週間にたった1時間だけ(NHKの金曜日6時からDJだけ)でしたので、何としても自分の願望を実現させたい“焦り”の気持ちが、私を踏み止まらせたのです。今からその当時を振り返ると、私は本当にドス黒い心に支配されておりました。訳も分からず“亡者”になっていたのです。
 何はともあれ、自分の作った楽曲を真剣に聞いても、私のスプーンは微動だに柔らかくはなりません。今思い返すと、私の脳裏には「金属は固い」という固定観念が厳然と支配していました。
 そして、自分の心の状態を水口先生に素直に話したところ、
「2週間後にもう一度お出で下さい。今度の会はゲスト無しですから」
と二度目のご招待を頂戴しました。初回は、我が妻・裕子もスプーン曲げは上手くゆきませんでしたので、彼女も二度目の招待を受けました。
 帰りがけの阪神電車の中で、二人とも集中力には自信があったのにもかかわらず、完全に気が散ってしまっていたことの反省をしながら、甲子園の駅を降りたのを覚えています。
 その時のことを振り返ると、我々は音楽をやっているという単純な理由で「自分達は“集中力”がある」と錯覚していたようです。この思い上がりが、スプーン曲げの失敗へと私たちを誘(いざな)ったのでしょう。
 それからの2週間、私たちはどんな人がいても、また、どんな環境であっても、その境遇のなかに自分自身を置いておくことを訓練して、もう一度PBIの事務所を訪れました。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/