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今週の喝 第953号(2023.08.28~09.03)〜「交響詩」の作曲!〜

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「交響詩」の作曲!

 「スプーン曲げのための音楽」の依頼を受けたのが7月の20日です。水口清一先生は、「9月1日くらいまでには出来ますか?」とニコニコとした表情で帰られました。私も40日もあれば十五分くらいの交響詩は出来るだろうと高を括っておりました。そして、水口先生からシッカリと作曲の意図を伺ったので、楽勝!楽勝!という感じでいたのです。その意図とは、
 ①その音楽を聴けば、呼吸が緩やかになる。
 ②その呼吸に合わせて、広大な宇宙や大自然のイメージが浮かぶ。イメージの中で一点から光が差し込むような感覚が生じればBest!
 ③従って、タイトルは「大宇宙!」で大体常人の心が落ち着くのに10~15分掛かるので、初めは水滴が響きの良い洞窟の天井から「ポタポタ」と落ちるイメージから初めて欲しい。そして最後は、全ての生きている生物が元の世界に戻って行くイメージで静かに曲は終わる

 このような打ち合わせが出来たので、安心しきっておりました。私の作曲に対するスタンスは、先ず、メロディーが浮かんでくるのを、焦らず慌てずジックリと待つ!ところから始まります。
 私の33歳の夏は、緊張の中にもゆったりとした心の内にスタートしました。時々、心の落ち着くメロディーは浮かんでくるのですが、私は眠っている間に浮かんでくるメロディーやフレーズは五線紙に書き記さない……忘れるなら、その程度のImpressionなのだから捨ててしまう。という姿勢で作曲に取りかかっております。そんなこんなで、10日が虚しく去って行きました。
 あまり専門的な話しはしたくないのですが、音楽は、リズム、メロディー、ハーモニーという三要素がありますが、私の専門の“演歌”などの場合は、歌詞があってその歌詞の韻律に沿ってフィットするメロディーをつけて行けば良いのですが、今回は「大宇宙」という明快なイメージの中での“交響詩」(Symphonic Poem)ですから、メロディーのように8小節から24小節もある歌的なものではもの凄く長いものになって、聞く側の人間は呼吸が緩やかになるどころか、睡眠に入ってしまいかねません。これでは意味が無いどころか効果が期待できません。 

 

★★初めて体感した“悪魔の足音”★★

 ですから、メロディーの短いバージョン(=4小節から8小節のもので“フレーズ”と言う)が必要です。それを幾度か繰り返すことで、聴く側がそのフレーズが頭の中をグルグル回ってその音楽に酔って行く感じです。フレーズで最も有名なものは、ベートーヴェンの第5交響曲の一楽章の「ジャジャジャ、ジャーン」というたった2小節のフレーズを延々繰り返して、あの壮大な第1楽章を作ったのです。天才の成せる業です。
 また、私が小学校4年生の時に耳にしたドヴォルザークの第9交響曲「新世界より」の第4楽章は、イントロの後のあの素晴らしいメロディーはたった4小節で出来ています。ドヴォルザークは毎日毎日朝6時に起床した後、4小節から16小節のフレーズを散歩しながら思いを巡らせるのが日課だったといいます。「新世界より」の第2楽章の俗称「家路」だけが、大変美しいメロディーです。
 それから、交響詩とは交響曲(Symphony)が4楽章で構成されていますが、交響詩(Symphonic Poem)は、単楽章で「物語」に沿って楽曲を進行させてゆきます。私が水口先生から依頼を受けた「大宇宙」は、母の体内で受精が始まり、受精した生命体が、大宇宙のパワーの中でドンドン成長して行く……最後は、みんなに祝福されて神の世界からこの世へと「生」を受けるという物語がありますので、完全な交響詩です。
 ここまでは良いのですが、このストーリーに“+α”スプーンが曲がるという要求が私の感性を狂わせました。一度も体験した事の無い、と言うよりも、作曲の依頼後も、私自身“スプーン曲げ”を信じていなかったのです。
 ですから、全く“スプーン曲げ”の実感が湧きません。この時、「信じる」というパワーの本質を、実感として感じました。今だから言えますが、「信じる」というパワーは、物事を何ごとも+の方向に誘い、その上で、実際に物事を可能な方向に誘導することを思い知りました。このように、色々と今は文章化していますが、簡単に言うと、曲が書けない!(初めての経験でした。それまでは、スラスラとメロディーであれフレーズであれ心から湧き出してきたにもかかわらず、「おもいで酒」の時は、約3分以内で浮かんできました)こんな状態の中、納期の時間(9月1日午前10時)は悪魔の足音のように静かに迫ってきます。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/