M&Uスクール

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今週の喝 第949号(2023.07.31~08.06)〜 “苦”は我々人間の肥やし! 〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
  成功への道しるべ!この世は全て催眠690

“苦”は我々人間の肥やし!
                                        
 我が師・宇宿允人先生、そして人として生きる上の根性やその重要性を見事に私に活動で示して下さった今津中学校の吹奏楽部顧問・得津武史先生、そして、もう少し時間が経つと起こる邂逅……それは宝塚歌劇団の名誉理事長にまで上り詰められた内海(うつみ)重典(しげのり)先生、そして、我がM&U SCHOOLを協力して建学することになる潜在意識研究家の水口(みずぐち)清一(きよかず)先生。ちょっと我が人生を振り返っただけでも多くの立派な所行を示して下さった先生方との邂逅を鮮明に思い出し、そして、それがあってこその我が人生です。思い返せば我が人生に関与して下さった先生方、また多くの人々との不思議な“縁”があってこその七十有余年です。
 “思い出”というのは素晴らしいもので、一人の方との出逢いを想起すると、生死も時間も飛び越えて(タイムスリップして)、また光の速さも関係なく、その時節、その時の雰囲気に一気にジャンプして、私の想念をその場に連れて行ってくれます。
 これは、最近の科学の中心を占めつつある“量子論”に繋がると私は思います。複雑な思考は一旦置いておいて、私が理解する“量子論”とは、今迄の科学や法則の範囲を大幅に飛び越えて限界を無くした世界、我々の既成概念や固定観念の外の世界と認識しております。
 我々人間は、そこに多くの邂逅や触発を得て進化し、人生を育みます。また私自身も「今までに出会った後進たちに自分自身の体験や感性を伝えて行く使命を与えられているのだ」
という“人生の意義”の発見に数歩近づいたように感じるようになりました。このように我が人生を回顧し思い返してゆくと、多くの出逢い(邂逅)だけではなく、「死を含めた別れ」も我々の感覚や感性を大いに刺激してくれます。
 私たちは、「楽しいこと、苦しいこと」といった二元論で自分の人生も含めて決めていることが多様にあります。しかし、我が師の心の動き、そして、そのような事象に対する対処、対策を目(ま)の当たりにして、その頃を思い返すと、(もちろん今も“苦”を味わうことは私自身“嫌”ですが)、先生方の人生を具(つぶさ)に横から眺めていると(失礼!)大きな所行は“苦”の中から生まれることは間違いのない事実です。単純なところでは、「嫌な勉強であるが故に、それを乗り越えて、体当たりしていった人だけが“優秀さ”を自分のモノにしている」のは世の倣(なら)いです。

 

★★何ごとも命(いのち)懸(か)けでやること!★★

 私たち人間は、「自分が考えたことが最も正しい!」という信念を持って人生を歩みますが、その判断は、自分自身の歩んできた人生がベースです。そこには、自分自身の「選択肢と優先順位」が元になっていて、その指向性は残念ながら自分自身の人生のチョイスを誰からも学ばずに決めてしまい、その上、やり易いことからやるので、最後には面倒なことばかりが残り、物事を進めるテンポが遅くなっていき、そして、自分自身にやがてスランプ的な感覚を萌芽させ、調子を狂わせるのです。
 「上手くゆかない」と感じるときは、何を基準にそのように感じているのかをチェックすることは必須なのですが、我々が受けてきた教育そのものは、そのほとんどが“記憶”の秀逸性に特化されているため、また、その記憶そのものが「正しいかどうか」という基準は、学んだかどうかだけですので、盲目的に自分を信じる以外に確信や確証は得られません。
 私は考えるのですが、我々人間の思考や行動にはその人独自のパターンが存在しますし、そのパターンにも「容易い方からやる」のか「困難な方から始めるのか」という癖があります。そのような部分をキッチリとレッスンして、より確実性を増す努力をしているのは、私の見聞から言うと、“軍事”に関して(戦争)の部分だと思います。戦争は一人のミスが一つの部隊を壊滅させてしまいかねません。また一人の指揮官の判断がその命運を作用します。もちろん優秀な指揮官は記憶力はとても重要でしょうが、それより大切なことは“判断力”です。我々が受けてきた教育でこの“判断力”を適切に、且つその内実である“法則”を確実に伝えてくれる世界はないものかと私は探し求めてきました。そんな時に、私は師匠の宇宿允人先生に拾われ出逢うことができたのです。
 なぜ軍隊(軍事)はそのような判断力の(法則)を発見することができたのかと、師に尋ねたことがあります。その時の師の回答は、
 「命が掛かっているからさ。我々音楽家はミスをしたときは照れくさそうに照(て)れ笑いで誤魔化したり、また言い訳で済ませたりすれば周囲はそれを容認する。そのヌルさが今の音楽界をダメにしている。何ごとも命懸けでやって初めて大輪の花が開くのさ。
 そういう面で、得津先生は、命懸けでコンクールに臨んでおられる。そんな立派な先生でも県大会となると気を緩める。人間は“癖”の生き物だから、やがてその癖がその人間の運命に大きな影響を与え、人生の結果を左右するんだよ。だから、生意気だけれども、戒めのつもりで県大会で銀賞をつけたんだ」。
この時私は、師匠のこの言葉に著しく感銘を受け、私に言ってくださっていると心に認(したた)めたのを今も思い出します。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/