潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（１９９）
〜「神仏」は、存在するや否や？〜
このお正月、皆さんはどこの神社、またはお寺に初詣に出かけられましたでしょうか。
えっ！行っていない？！なんですと……「神なんて、この世にいないですと……(>_<)」
ま、仕方無いですね。この様な論争は、それこそ神代の時代から起こってきましたからね。ですから、これから述べることは、私の見解として把握して頂ければ幸いです。
私は、神仏というのは「いる、いない」「信じる、信じない」ではなく、その人間が「感じる、感じない」であると考えます。
私も還暦を過ぎ、自分の人生を静かに振り返って見ると、それこそ“奇蹟”と言っても過言ではない出逢いや偶然が多く見受けられます。
ナチス強制収容所での瀕死の体験をしたヴィクトール・フランクル博士は、その著書「夜と霧」のなかでも、
「神の恩恵は、“出逢い”という形で我々にもたらされる」
と喝破し、それは、
「神と我々人間の中にひそむ“ロゴス＝本質”が共鳴現象を起こした結果である」
と解説しています。
一昨年秋、83歳で亡くなられた西宮戎神社の吉井貞俊権宮司に、私は直接
「宮司さまは、長年えびすさまに仕えておられますが、何度くらいお逢いになりましたか」
と西宮戎神社での講演時に尋ねました。すると、
「一度も、見たことはないけれど、いつも私の側におられます」と、これまた信心の無い人間には、文字通り信じ難い回答です。
また、昨年は20年に一度の伊勢神宮式年遷宮の年でした。そして、昨年一年間で1200万人以上の人が参拝したのです。もちろん、訳も分からず出かけた人も多くいたでしょうが、それにしても、何故そのような野次馬的人間までもが、お伊勢さんに引き寄せられるのでしょうか。やはり、そこには何かを巻き込むエネルギーが存在していると思うのです。
★★究極の「信仰」とは……★★
洋の東西を問わず、また宗教教団や宗派も超えて、神仏に関してある領域に入ると同じ感性になるのが分かります。その感性とは「神を感じる」と言うことですが、私はそれを突きつめてゆくと、「信仰とは意識化！」という結論に達しました。
例えば、我々は常に地球の引力によって地上に吸い寄せられているのですが、それを意識して生活することなど、高いところから落ちたとか、何かに蹴躓(つまづ)いて転(こ)けたという体験を通したときにほんの少し感じる程度ですね。もしかして、それも感じないのかも知れません。ですから、ニュートンがリンゴが木から落ちるのを見て“万有引力の法則”の発見に繋げたことは、希にみる天才の証拠です。凡人は、感じないのです！感じないから、凡人なのです！
私は、“神”という目に見えない存在を、同じく目に見えない“法則”と同一視できないかと研究した結果、「同じものである」と言っても過言ではないと結論付けても良いのではと思うようになりました。
自然や科学の法則、そして心の法則、この世にはあらゆる法則が存在しますが、その法則自体、誰がそのような法則を作ったのかと問われれば、「分かりません」としか答えられません。それを肯定的に表現すると「神のみぞ知る！」となり、神様が作ったと遠回しに言うのです。
また、近代の科学者はこの偉大な法則をSomething Greatと表現し、神を科学の世界へ迎え入れたのです。
私も、作曲という創造的な仕事に携わっていますので、メロディーやフレーズが、自分の身体の、または脳みそのどこから湧き上がってくるのか知りたくてたまりません。盗作したり形式に沿って作ればいくらでもできるでしょうが、それでは二番煎じ。自分自身に感動が湧きません。芸術を志す者は皆、己の独自性(アイデンティティ)を追求するからこそArtistとしていられるのです。
これは私の感覚ですので少々独善的かも知れませんが、自分自身の感動する心を信じ、その心は自分以外の援助や介添えによってもたらされる…しかも、それは目に見えない存在…としか、捉えようがありません。つまり、何者かが私の頭脳や身体を通して、この世に作品を排出したと考えた方が合点がゆくのです。それが証拠に、大ヒット曲を生み出したときの感覚を覚えていれば、何曲でも作れるのに、こんな象徴的なことすら、綺麗さっぱり忘れてしまっている、いや、思い出せません。自分の事が自分の記憶にないとは、何か他の力が働いたか、ボケてきたかどちらかですね。
この様なことから、「神を感じる」とは、目に見えない存在を意識するということであり、この意識付けこそ“自己催眠”最大要因で有ると言う結論に達しました。これぞ正しく、心の法則なのです。
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/
