M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第456号(2014.1.13〜2014.1.19) この世は全て催眠だ(198)〜「明けまして」とはどういう意味?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(198
〜「明けまして」とはどういう意味?

 平成26年が明けました。
若い諸君から年賀状の中に「あけおめ!あけおめ」と気安く書いてあるのを見つけ、何か日本語が乱れるのと同時に、私たち知略の担い手となる年齢の者が、如何にいい加減に日本語を使ってきたかを感じ、少々責任を感じました。
 そこで、「あけおめ」の彼女に、Mailで「明けまして」と「おめでとう」の意味を伝えたところ、それはもう丁寧に、色々と勉強になったことを返信してきました。
 明けましての「明ける」とは、その一年の「始まり」をしっかり意識するための言葉です。人間は、「ケジメ(区切り)」を持つことが肝要です。それは、人の心が環境によって色々と変化し、その変化の形で言葉も行為も行動も左右されるからです。つまり、人は「始まり」を意識することで、心をリフレッシュして、「やる気を喚起」するのです。中国殷(いん)(商)の時代の宰相・伊尹(いいん)が湯王(とうおう)の青銅製の洗面器に「日々に新た」と書いて気付きを促したのも、「人の心は、始まりに勢いを感じる」ことを周知してのことなのです。
 「明けましておめでとう」を意味なく用いる人には、意味の無いお正月が存在し、そこに意味を見いだした人には、意味に沿ったお正月があります。それは、人が“心構え”と共に生活を営んでいる証です。従って、
 「心構えを変えることによって人生が変わる」
という、我々人間のセルフイメージ大方程式が生まれたのです。
 人は、誰しも自分が生まれ育った環境や人間関係、そして教育された内容で、自分の思考パターンを習得し、性質を形作ってゆきます。そして中には、
 「あれっ?これは何か矛盾しておかしいぞ!」
と、気付く人もいます。この人達は、親兄弟、または近所の人達の影響から、気付きを得ます。この様な人を、世は「秀才」と呼びますが、彼らは環境からその才能を引き出されることが多いのです。つまり、秀才は<環境・制度・編成>などから作られたその人間個人の<性質>が、ものの成り立ちの矛盾を感知する能力を得たことにより生まれます。
 
★★「愛」こそ、最高の気分!★★
 辞書を引くと、「おめでとう=お目出度う」と出てきます。私が使っている「一太郎」というソフトも、一発でこの変換になりました。しかし、「めでる」を変換すると「愛でる」となるように、「明けましておめでとう」の挨拶の目的は、己が愛するものを明快にするための心の起点確認なのです。
 つまり、「愛」とは、
 「自分よりも大切に思う人や物事に対して、優先することで喜べる心が湧く」という、純粋な感情です。よく間違えるのが、自分が二番で愛するものを一番にすることと思っている人がいますが、それは行為行動のことであって、心ではありません。正確に認識して欲しいことは、
 「自分が二番で、愛するものを一番にして、それで喜びが湧いてくる“心”のこと」……これが「愛」なのです。
 人の人生は、人間関係の在り方で、苦しくも楽しくもなります。多くの人が、この世で一番面倒なものが“人間関係”であると感じています。この様に感じるのは、愛の正反対の行為「自分が一番、他は二番!」の心=我欲の虜になっているからです。
 愛という感性を私たちが心に宿らせれば、競わず、相手を認め、その相手の才能を自分の人生に組み入れることも素直にできます。つまり、愛の心は人生成功の最もベーシックな「心の条件」です。
 この最高の心の条件である“愛”を自分の中に明らか(明快)にする……いままで、一年間がむしゃらに働いた人も、ダラダラ暮らしてきた人も、それを修正する月=修正月とせよ!という古人の示唆。これが(修)正月です。
 この正す時期(正月)に、自分が自分よりも大切なもの(愛)に気付く(明快にする)この人生の軌道修正の意味を込めて、「明けまして、お愛で度う!」と挨拶をするのです。(語尾の“度う”は、“度(た)く存じます”の簡略化形)   
 このように、新年の挨拶にも一つの暗示が込められています。そして、美しく着飾り、心新たに日ごと親しい人と接することで、新鮮な気持ちに自分自身が浸ってゆくことで、やる気と勇気と使命感がモリモリと湧いてくるのです。
 「正月や、古女房に惚れ直し」
などと戯れ言が飛び出すのも、この心の持ちようからです。つまり、「あけおめ」も「明けお愛」と意味を理解していれば、いいのです。
 「明けましておめでとう」……これも、人間の心をリフレッシュする上においては、立派な自己催眠であるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/