M&Uスクール

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今週の喝 第910号(2022.10.31~11.06)この世は全て催眠だ(651)〜ちょっとウィーンへ行ってきます。〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(651

ちょっとウィーンへ行ってきます。

 大川進一郎さんが私の所にレッスンに来て、2年ほど経った頃、突然、
 「先生、私来週からちょっとオーストリアのウィーンに行ってきます」
 私:「何の用事で行かれるのですか」
 大川氏:「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の(当時の)首席クラリネット奏者のヴォシュコフスキー氏にちょっとレッスンを見てもらおうと思いましてね」
と、淡々と私に宣うのです。その時、私は内響の中で、
 「今まで私に習っていたのは、何だったのか」
と、少々拗ね気味になりました。
 やはりお金持ちは、違いますね。ウィーンフィルの首席クラリネット奏者に、即コンタクトを取って、レッスンの予約をサラリと取ってしまうのですから……。
 そして、一ヶ月後、オーストリアのお土産(と土産話)を沢山抱えて、帰ってきました。大阪空港から直接私の家に直行してくれた模様で、大変興奮気味でした。
 「ヴォシュコフスキー先生に直接習うて来ましたで!曲目は、先生に教えてもろたモーツァルトのクラリネット・コンチェルトです。練習が始まって、初めの4小節を吹いたら、先生は“Just moment!”とストップを掛けられまして、“once more please.”これが、5回ほど同じように止められましてなぁ。その時、私は内心《梅谷先生は、私に嘘を教えてはったんかいなぁ》と思いながら、ヴォシュコフスキー先生に《何処が悪いのか?》と尋ねましたんや。そうしたら、先生は《誰が君の演奏を悪いと言ったのかね》と逆質問の後、君のフレーズの取り方は、ウィーンでも伝統的な楽友達だけが知っている演奏法なんだよ。それを地球の裏から来た日本人がものの見事に演奏していることに驚いたので、何度もストップを掛けたんだよ」

 

★★願望実現との出会い!★★
 大川さんの興奮気味の話の顛末は、音楽の本場ウィーンフィルのクラリネット主席に、しっかりと褒められたことを、帰国後一番に伝えに来てくれたのです。(私も私のレッスンを褒めてくれたことで胸をなで下ろしました)
そして、そのオマケにこの夏休み(欧米では、オーケストラは夏期は休暇)に仲良しグループ(8人)で日本に行こうということになったというのです。もちろん、大川氏に伝えた演奏法は、私が宇宿允人先生から伝授されたものでしたので、「ウィーンの伝統奏法を知っている“マエストロ宇宿”にも逢ってみたい」ということになり、日本に招聘してきたというのです。この辺りの決断の早さこそ、大川創業の発展成功の秘訣である様に感じました。
 こんな活動的な方に、私は今まで出逢ったことがありませんでしたので、色々と成功への挑戦の秘訣を尋ねることにしました。当時の私は、「おもいで酒」の余韻も醒めつつある時期で、ましてレコード大賞時の菓子折の中身を見てしまった結果、少々歌謡界に嫌悪感を抱いていましたので、自分自身の作曲の売り込みが疎かになっていました。
 このような時期でしたので、ウィーンフィルのメンバーとの出逢い、そして、その話が「コンサートで共演」まで進んだこともあって、“求められれば動く”という消極的なスタイルになっておりました。
 そして、ウィーンフィルのメンバーとの共演も終わった時、私の心にはポッカリと穴が開いたように秋風が吹く状態になりました。一年前の忙しさは遠き夢の世界で、全く作曲のオファーも来なくなり、「する事の無い毎日!」が私へジワジワと焦りの心を喚起し出したのです。
 そんな状態の時、私は素直な心になって大川進一郎さんに自分の胸中を打ち明け、このような時の心構えを尋ねました。すると、大川さんは、メキシコ系アメリカ人のホセ・シルヴァ著「シルヴァ・マインドコントロール」という一冊の本を渡してくれました。
 その書物の概略は「人間は、心に描いた事は必ず実現させるパワーを自分の中に持っている」というものでした。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/