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今週の喝 第898号(2022.08.08~08.14)この世は全て催眠だ(637)〜 同じ時期に師匠も作曲  〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(637
同じ時期に師匠も作曲                                  
                                        
 さて、西宮市民会館で行われた“若い演歌は今燃える”と題した、<おもいで酒販売3万枚突破記念パーティー>も色々ありながらもなんとか終了しました。
 「いろいろ」とは、先ず
 ●小林幸子にとても高圧的な増山マネージャーが就任し、あらゆる事にチェックを入れだしたこと。そして、
 ●我が師・宇宿允人先生に対する私の気配りの無さで完全に怒らせてしまい、ヴィエール室内合奏団を退団することになってしまったという重大事件が起こりました。
まさに「人間万事塞翁が馬」です。
 しかし、私も気配りのない反面、向こう意気はシッカリ付きかけていましたので、翌日より手を緩めることなく再びレコード片手に全国の有線放送所廻りを再開しました。(もちろん、増山マネージャーには内緒で!)
 そして、我が師には、自ら書面にて
 「自分のような海山の分からない者に数多くのステージを与えて下さったこと」にお礼を言い、周囲の人達の意見も強硬である故、「一時、オーケストラを休団させて欲しい」旨を書面にして次の練習時に手渡しました。
 その時、何故あれほどまでに頑なになったのかを松永みどりコンサートマスターに諭されました。その訳は、以前のアーカイブスでも書きましたが、先生ご自身も「ゆき女(じょ)」というバレエ音楽を作曲され、それもレコーディングして発売されていたのです。その時、誰も「発売記念パーティー」の提案をしなかったことが引っかかりであるのが原因でした。まぁ、タイミングの悪いというのはこういうことをいうのでしょう。私もその事(師匠の作曲)は我が頭から完全に忘れていました。

 

★★売上げはうなぎ登り★★

 こんなことがあり、師匠との第1回目の亀裂が入りました。この話の顛末を先に話しておきますと、その出来事のちょうど一年ほど後に、突然師匠から、
 「梅谷、まだフルートは吹いているのか」と電話が入りました。
 「もちろんです」と咄嗟に答えると、
 「それなら直ぐに、練習場に来い!」とのこと。
 私は、いつかはこんなことが起きると予感がしていましたので、イソイソと出かけて行くと次のコンサートでベートーヴェンの交響曲第六番「田園」をやることになってエキストラのフルートが小鳥の物真似の箇所を、師の思い通りに表現できないので、前日に「梅谷は何処に行った!」とコンサートマスターやマネージャーに当たり散らしたようで、その時にクラリネットの守山俊吾さん(今は指揮者)が「私に電話すれば、必ず帰ってくる」と先生を説得しての事でした。
 私自身も、売り言葉に買い言葉でオケを出ていったものの、やることがなく手持ち無沙汰で寂しい日々を送っておりました。
 練習終了後、「フルート1本でオケのサウンドが大きく変わるな」という褒め言葉を頂戴し、再びヴィエール・フィルハーモニー(一年間居ない間に“室内楽団”から“オーケストラ”に成長していました)に帰ることが出来ました。しかし、ヴィエールも変化しましたが、私の人生も波乱の中へと大きく舵を切り出しましたので、全ステージとはいきませんが、その事を了承して貰っての復帰でした。今考えると、こんな大胆な要求を師匠は良く承知してくれたものでした。
 さて、こんな一年の間に、我が“おもいで酒”の売上げは順調に伸び、秋には「昭和54年は演歌不作!」と言われながらも、業界紙オリコンの邦楽全般の第一位を占めることもあり、小林幸子は連日テレビで見かけるようになりました。もちろん、これは増山マネージャーの功績です。
 そして昭和54年(1979)も11月を迎え、紅白歌合戦の人員選抜が大々的に発表される(もちろんサッチンは一番に出場が決まった)と同時に、レコード大賞や有線放送大賞の候補の話題が業界では囁かれるようになり、いよいよ「小林幸子・おもいで酒」にスポットライトが当たるようになりました。嬉しいことに、市民会館のパーティー以来、売上げは伸び続け9月の中頃には、佐伯総合マネージャーから直接、
 「おもいで酒が100万枚の大台を突破した!」という、思いも寄らない吉報を頂戴しました。そして、快進撃はまだまだ続きます。
 “勢い”というのは凄いパワーで、以後も売れ続け、11月の終わりには何と200万枚突破を記録し、今度は第一プロダクションを挙げての「おもいで酒、売上げ200万枚突破」の記念パーティーが新宿で開かれることになりました。

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/