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今週の喝 第611号(2017.1.2〜2017.1.8) この世は全て催眠だ(353)〜「丁酉(ひのと・とり)」、新年明けましておめでとうございます。 〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(353
〜「丁酉(ひのと・とり)」、
  新年明けましておめでとうございます。

 中国古代よりの神仙思想、老荘思想、そして陰陽五行説が融合して作られた“道教”は、干支(えと)の成立とも少なからず関係があります。陰陽五行説とは木(もく)、火(か)、土(ど)、金(こん)、水(すい)の五行にそれぞれ陰陽二つずつ配して十干とし、それぞれが順繰りに、木から火を生じ、それは土となり、その土より金属が取り出され、そこには万物を育む水脈がある、そしてその水脈が木を育てるという相生関係で成り立っています。しかし、その関係が一つ飛ばし……すなわち、木、土、水、火、金という順列になると、木は土の養分を枯らせ、土は水を吸い込み、水は火を消し、火は金属を錆びさせるという相殺関係になります。
 五行は木、火、土、金、水のそれぞれの持つ特徴になぞらえて、現世を解説しています。そして、木にも成長期と活用期があり、火も燃えさかる時と鎮火時ではその活用法は異なります。土も養分を蓄える時期と作物などを育てる時には養分を放出します。そして、金も地中に埋蔵される時期とそれを用いる時期があり、水も我々生き物に取り込まれて浄化する時と排出物を流し出す清掃の時期があります。これらを陰陽(+−)として、兄弟(えと)になぞらえ、それぞれに当てはめました。木の兄は「きのえ」、木の弟を「きのと」、火の兄「ひのえ」、火の弟「ひのと」……このようにして十干が出来たのです。
 私が今解説している、「この世は全て催眠だ」とは、一見、何の関係もないように思われるでしょうが、この世が十干という順列で出来ているのと同じように、催眠も予告暗示、進行暗示、断定暗示、サンドイッチ話法などその順列を間違えると、絶対に導引することは出来ません。
 
★★「運命を切り開く側」か、「運命に流される側」か★★ 
 そして、我々日本人になじみ深い十二支「子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)」にも五行が配されています。季節に対する五行は、春が木、夏が火、秋が金、冬が水です。「土」は何処に行ったのかというと、四季それぞれの最後の18日を土用としました。有名なのは「土用の丑の日」で、多分うなぎ屋の陰謀だとは思いますが、夏ばてを起こす時期で、それを防ぐために「うなぎ」を食べる習慣があります。夏の最後の時期(18日)=土用のなかの丑(うし)の日となるのです。
 各季節に十二支を配すると、
は、一月寅、二月卯、三月辰(五行は木→木、土)最後の18日が「土」
は、四月巳、五月午、六月未(五行は火→火、土)
は、七月申、八月酉、九月戌(五行は金、金、土)
は、十月亥、十一月子、十二月丑(五行は水、水、土)
となる(月は旧暦の暦月または節月)。
 十二支の陰陽は、子(ね)から数えていき、奇数番目は陽、偶数番目は陰となります。十干と十二支が組み合わさるとき、陰と陽の組み合わせはなく、陽と陽、陰と陰の組み合わせのみとなる。そのため、10×12=120とはならず、半分の60通りになります。従って、甲寅はあっても乙寅はない、乙卯はあっても甲卯はありません。
 とても複雑なように見えますが、要するに十二支にも陰陽五行が用いられていると理解して下さればよいのです。(詳しく知りたい方は“干支と陰陽”を手がかりに調べて下さい)
 このような訳で、正月になると話題になる干支(十干十二支)も、道教と深い関わりがあります。我々の知らない間に、その思想は深く静かに我々の心や実生活に活用されており、干支の年回りはそれを意識(勉強)して人生に活かさなければ、大きく軌道から外れることは必定でしょう。
 道教は、天地万物の根源を逍遙と受け入れることで我々人間の人生が愉快になる事を説いているのです。ですから、人生に於ける苦痛は、その無知蒙昧さから出ており、我々が日常茶飯事に催眠現象を活用しているにも関わらず無意識にそれを活用しているが故に、それの適切性から外(はず)れた時、不幸や苦痛は襲ってくるのです。
 春夏秋冬の順列が不変であるように、我々の「心の法則」も、一定の形で推移して行きます。そしてその都度、相手の心に対して適切な対応をすることで、相手と自分の間(人間(じんかん))に“快”が生じます。これも兄弟(えと)同様に、快を生み出す主体性側(相対性)の位置に居る者と、快を与えられる中心性側(絶対性)に居る者とに分かれます。催眠法も、それを用いる側(主体)と、その恩恵に預かる側(中心)で、その主導権が決まってくるのです。大きく捉えると、この世には、運命を切り開いて行く者と、運命に流される者がいて、その分水嶺は、催眠法(人間の情動のシステム)を知っているか否かなのです。ここでも、陰陽に分かれるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/