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今週の喝 第598号(2016.10.3〜2016.10.9) この世は全て催眠だ(340)〜占い師は催眠術師?!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(340
〜占い師は催眠術師?!

 姓名判断は、正しいか否や?
これは、全ての占いへの挑戦状のような根本的疑問です。大阪では梅田阪急三番街のカッパ横丁辺りに「占いの街」があり、あらゆる形の占い師の方が店を開いています。その昔は、筮竹(ぜいちく)をあやつり、将来や現在の注意事項を駅や繁華街から少し外れたところで、薄暗い明かりを頼りに易者が活躍していましたが、今は団地化され、それは明るい雰囲気です。その内容は、易者(八卦)はもちろん、トランプ占い、姓名判断、四柱推命、風水、西洋占星術etc.多彩で、割合繁盛している様子です。
 そこで、、どんな人が占い師を訪ね、また占い師達がどんなことを客に言っているのか、少しダンボの耳にして盗み聞きしますと、若いカップルが半分で自分達の仲のこと……、彼らは、自分達の仲をより強固にするために、少し怖々に将来を尋ねていました。占い師もプロですから、それは気分を害さないように、喩え悪い卦(け)が出ても、
 「あんたらの仲は、上手いこといかへんで!」
などとは言いません。
 「○○に注意すれば、良くなるから注意して下さい」
と、素晴らしい話法で対応しています。
 また、風水占いのおじさんは、今では珍しい立派なあごひげを蓄えて、それこそ一目で「この人は占い師!」と分かるいで立ちで、喋る言葉も「〜なのじゃ」という古式豊かな話法です。その人は、客に
 「あなたのお父上は死んでおらんじゃろ」
 「いいえ、まだ86歳で生きていますが……」
 「いや、ワシは死んでおらん(いない)じゃろと尋ねておるのじゃ!」
 こちらは、些か眉唾的話法を用いておりました。
 
★★プロは知っている!★★ 
 このような光景を見て、私は彼ら占いを仕事にしている人達は、自分が選んだ占い手法には、シッカリとした誇りと自信を持っていることに感心しました。その上、身なりも、件の風水先生然り、西洋占星術の女性はアラビアンナイトのシェへラザード姫のような出で立ち、トランプ占いはまるで手品師のようなタキシード姿と、見ているだけでその雰囲気に浸りそうです。そして、特に西洋系中東系の外国占いの人達は、BGMの選択もなかなかのモノで、その中でも中東系のブースの前は不思議な薫りの香が焚かれていました。
 そして、先ほどの言葉遣い……八卦のおじさんは、昔ながらの“易者話法”で対応していましたが、他の人達は一様に“催眠話法”をシッカリと用いていたのには感心しました。よく勉強しているのですね。
 “易者話法”とは、「父は死んでおらん」「死んで、既にこの世に居ない」「未だ、死んでいない」二通りに取れる語りかけから、自分の言うことは“当たる”と思い込ませるように、喋ってゆくのです。別の例では、
 「あんたの庭に松の木があるな!?」
 「いいえ、ありません」
 「無くて良かった。あれば災いをもたらすところじゃ」
と、まぁ、どちらにも解釈・対応できる話し方をするのです。
 次に、彼らが用いてた“催眠話法”ですが、例えば悪い占い結果が出た場合など、「△△が悪い!」とは言わずに、「○○すれば、良くなる」という言い方です。これは“予告暗示”といって、催眠話法の根本を成すものです。
 催眠とは、何度も申しましたが“快”……被催眠者の気分が良くないと絶対に誘導できません。人間の心は、「正しいvs間違い」で動くのではなく、「快Vs不快」又は「適切vs不適切」で動く故に、相手を不快にさせては、自分の占いにどんなに自信があり当たろうとも、客はその占い師の元に足を運びません。ですから、弱点や欠点を指摘するのではなくて、理想の形を示唆して、そこへ行くための姿勢や心構えを伝える“予告暗示”が有効なのです。
 この“予告暗示”は、親子や夫婦関係、会社での上司と部下の関係、また学校での子供と教師の関係などに有効です。上下関係があると、下が上の言うことを聞くものと上は思っていますが、下の気分が悪いと、彼らは「拒否・断絶」と心を閉ざしてきます。私の持論ですが、この世に“勉強できない子”はほとんどいないと信じています。でも、“勉強しない子”は大勢います。この子達は、単純に相手(先生や親)に対して心を閉ざしているだけです。ですから、彼らの心の扉をノックする鍵=“快”を上手く用いるのです。しかも「言葉」という最も人間らしい道具によって……。
 さて、話が少々逸れましたので、元に戻しましょう。「姓名判断は正しいか否や?」です。
 私は「正しい!」と信じています。それでは、何を根拠に……!

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/