潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（３３５）
〜黄金律は絶対法則！守れば必ず幸福に……。〜
キリスト教の経典“聖書”に書いてあることを、粗っぽく集約すると「自分がして欲しいことを、他人(ひと)にしてあげなさい！」となり、これは人生に於ける絶対法則で、人類全体の幸福はここが出発点なのです。この幸福の絶対法則を“黄金律”と呼びます。
絶対法則とは、例外が無いと言うことですから、我々はこの轍(てつ)を踏まずに真の幸福を得ることは、絶対ありません。私達現代人も頭では理解できても、社会保障や国家庇護の機能が確立され、民主主義が当たり前になった現在、「絶対」ということをさほど重く受け止めてられません。
例えば、黄金律の見地から「お金が欲しい！」と思ったならば、他人に「お金をあげる」行為をしなくてはなりません。これは、キリスト教ならずとも、仏教にも“お布施”という形で、その実践を促しています。
しかし、実際に我々は「お金を欲しい」と思っても、黄金律通りに「お金をあげる」という行為を素直に出来る人はとても少ないです。現にあなた自身、お寺にお布施を喜捨するときも、檀家であれば、「お墓を守ってくれているから」とか、願い事をしたときならば、「お願い料」的な意味づけなくしては出来ない人がほとんどですね。いやはや、現代人は経済社会に住まうことで、神仏にまで“対価と報酬”的思考で接してしまいます。
しかし、黄金律は絶対法則ですから、あなたが「お金をあげる」のを嫌がれば、あなたの人生は不幸を招くこと必定です。それが頭で分かっていても、やはり出来ない！出来なければ、幸福は遠ざかる！この矛盾を、あなたはどう解決すれば良いのでしょうか？
その回答はただ一つ……お金のことを頭から消し去ること！
★★金は天から回りもの！★★
さてさて、このように論理的に言われても、「分かっちゃいるけど、止められねぇ！」と欲望が先行します。この話を大阪の経営者の会で話したところ、講演終了後に再確認の意味を込めて
「お金のことを頭から消せば、お金は入って来まんねやな？！」
と詰問されました。いやはや……(>_<)
我々は、一般の事象になると“忘れる”ということが儘ありますが、こと欲望に関しては、殆どの人間が空腹になれば自然に食事のことを思い浮かべるが如く、枯渇したものにはそれを求めるエネルギーが湧き、“忘れられない”心が存在します。人間とは、こんなやっかいな生き物なのです。
では、どうすれば良いのかというと、「お金を欲しいという心」を、別の心に置き換えれば、上手くセルフコントロール出来ます。それは、金儲け（ビジネス）の殆どが、頭脳や肉体を用いて“仕事”をして、その結果、お金が入ってくるシステムになっていますので、“金”という「結果」を先行させるのではなく、“仕事”という「技術・プロセス」に重きを置き、素晴らしい仕事を一心不乱にすることで解決できます。これに気付いたのは私が35歳の夏でした。
一心不乱に仕事に傾注している人間は、とても美しい感動を周りの者に与えます。ビジネスは、仕事と儲けという二つのコンテンツが出来ている故、我々の気力は分散されがちです。気が散っている限り、良い仕事をすることは無理ですから、必然的に粗悪な結果を招きます。この悪循環に気付いた者は幸いです。
ビジネス社会は、互いの契約で成り立っている訳ですから、相当悪質な者でない限り、欺いたり泥をかけたりしません。このように言うと、「おまえは甘い！」と言われそうですが、人間には、凡人六原則にあるように「類項作用」が働いているので、こちらが誠実であれば、相手の不誠実とはどこかで違和を感じ、詐欺や倒産などの憂き目はごく自然に解消してゆきます。つまり、関係が壊れるのです。詐欺や倒産などの原因が「我欲」にあることは、現実に厄災にあった人達を調査すれば明白です。
従って、一心不乱に今の仕事を「己が天から与えられた職業（天職）である」という自負心で、その仕事に自信と誇りを持って立ち向かえば、必ず世間はその秀逸な心構えに共感し、認知してくることは必定です。ごく少数の人間国宝級の名人・匠といわれる人や、芸術家、また、自分の使命を天からの授かり物（天命）と感じた人達は、金のことなど意に介さず、自分が成すべきことに立ち向かってゆきます。すると、不思議なことに「金は天下の回りもの」と古来より言われるように、お金のみならず支援者との邂逅(かいこう)（運命を変えるような偶然の出逢い）も起き、事象が味方してくれます。
自分から欲望を捨て去った理想の形、“無欲恬淡”となったときに自然な形で、時（タイミング）・法（法則摂理）・理（理想形）が、まるで自分の行く道を示唆するように味方してくれるのです。
これこそ、大宇宙と自分の共鳴現象なのです。
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/
