M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第587号(2016.7.18〜2016.7.24) この世は全て催眠だ(329)〜「気付く者」vs「気付かない者」〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(329
〜「気付く者」vs「気付かない者」

 潜在意識のお話しをズッと続けてしておりますが、単純には、
「潜在意識とは、その人間の癖を記憶し無意識化することで、覚えておくという煩わしさを排除してくれる機能であると同時に、生きてゆくために必要な自律神経系を調和させる働き」
この二つが大きな作用です。ちょっと難しい書き方かな!?
 そして、いま解説しているように、自分の生き様は、その人間の感情エネルギーが大きく支配して、理性的判断を駆逐してゆきます。それは、活動エネルギーを出来るだけ消費しないで生存する為の「合理化」が、これまた潜在意識に組み込まれているためです。
 この合理化は、生命体が発展途上にある時は、とても大切な「工夫」を懲らして進化しますが、その進化を受け継いだ次世代は、それをただ踏襲するだけで合理化が達成されるので、工夫という「合理化」が徐々に姿を変え、横着性へと変化します。それが潜在意識に刷り込まれて(癖化)、せっかく素晴らしい工夫という感性が、怠け者を作り出す悪循環に変わってゆきます。
 このように、便利や合理化を達成することで人間は霊長類として進化形のトップに位置していますが、そこに、他の動物では見られない横着性も同時に身に付けてしまうのです。
 しかし、中にはこの悪循環に気付く者も現れ、それを是正するパワーを発揮します。このようにして、気付く者気付かない者に分かれ、人の世界に格差が生じるのです。
 平等性から生まれた民主主義は、法の下で「機会(チャンス)の平等」であっても、決して「結果の平等」ではありません。従って、人間は「気付く者vs気付かない者」に二分化され、結果に格差が生まれるのです。
 そして、「気付かない者」が、今述べている“凡人”として、六つの大きな特徴を示していることを、ここに解説しているのです。
 
★★類は友だけではなく、敵も呼ぶ!★★ 
 さて、凡人六原則の最後は、「類項作用」です。

 ●類項作用
古来から言われている言葉を用いるなら「類は友を呼ぶ!」ですが、ここは単に“友”に限らず、その“敵対者”も「類」と同質であり同等なのです。
 例えば3歳の子供が、口汚く「オッサン!(オバハン)」とあなたを呼んだとします。そこで、ムカッとした人がいたら、それはその3歳児と同程度の精神性となります。普通の大人なら、「こんな汚い言葉使いを教えた親の顔が見たい」と、その言葉遣いのルーツに意識がいきますね。
 このように、類項とは、その類が項を為す……つまり、集まることをいい、何も友に限らず、喧嘩をするのも仲良くなるのも全てが同じ精神性=感情レベルが同等であるという事なのです。
 これが分かれば、催眠法の一つであるチューニングは容易く行うことが出来ますね。それは「相手の感情レベルを、素早く察知して、それにトーン(調子)を合わせて、決して逆らわず、相手の感情を“快”に導くこと」です。
 
 凡人六原則、
  ●私は正しいと思う
  ●楽と得が出来ると思う 
  ●比べて選択する
  ●時間概念を持っている
  ●一事が万事
  ●類項作用
この凡人(感情優先人間)が持つ、六つの特徴を把握することは、私たちが彼らを賢者へと導く為にはとても重要な資料となります。
 真のリーダーとは、このような凡夫を正しい方向に導く能力を有するものをいいますので、常に理性を育んでおく必要があります。
 人は、学ぶこと、または気付くことで理性を育むことが出来ます。仏教に於いても、六道輪廻から皆得解脱する方法は、「声聞界(しようもんかい)」か「縁覚界(えんがくかい)」のどちらかだと観音経にあります。六道輪廻とは、「天道・人間道・阿修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道」を生まれ変わり死に変わりながら彷徨うことで、ここから脱出することを皆得解脱といいます。その方法が、声聞界と縁覚界の2つと説いています。声聞界は「学ぶこと」であり、縁覚界は「気付き」です。どちらも、その切っ掛けは“出逢い”がなければ成立しません。
前者の声聞とは、「師」に出逢い教えを乞う機会を得ることで、後者の縁覚は「事象」に遭遇し、そこからから体験工夫してゆくことです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/