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今週の喝 第585号(2016.7.4〜2016.7.10) この世は全て催眠だ(327)〜凡人は、未来志向を持ち合わせない〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(327
〜凡人は、未来志向を持ち合わせない

 今から20年ちょっと前です。私が人の成功者と失敗者の分水嶺を研究していた時、失敗する人間に共通する性質がある事に気付きました。そして、それを「凡人6原則」としてまとめたのです。
 先般も、イギリスでEU離脱を問う国民投票が行われ、離脱派が勝利しましたが、その直後から「選択に間違いあり!」と、多くの修正意見が出ました。これは、国民投票という全体に問いかけることが、民主主義の本質のように我々は捉えていましたが、そこに大きな落とし穴がある事に気付いた瞬間でした。
 国民投票とは、国民全員が直接自分の考えを投票に反映する機会を与えられることです。しかし、世の中は、これからの行く末をしっかりと見定める能力のある人々は、大体5%といわれており、後の95%は現状打破のみに心を奪われ、遠未来はおろか、近未来さえも想像出来ないのが現状です。これら、95%を「凡人」と呼びます。
 ですから、これら凡人達の意見を上手く反映しながら、国の将来を模索することの出来る賢者を選び、その人間達によって熟考された結果で国を動かす、間接民主主義が今のところ最善の策と言えるでしょう。キャメロン首相は、その辺りを読み違え、イギリス国民全体を信用しすぎた結果が現れたように思います。
 日本でも一昔前、小泉元首相が「米百俵」の話しをして、郵政民営化を推進する糧として話題になりました。
 「米百俵」とは、幕末に長岡藩士小林虎三郎が、飢饉に遭遇した同藩を助けるべく近隣諸国より義援米が送られてたのを、藩士に分け与えず、それを売却して藩校を創設した事に依ります。
 小林は、食べてしまえばスグに無くなるが、これを元手に学校を創れば百年の大業となるといって、みなを説得した逸話です。その結果、その藩校からは、後の海軍提督・山本五十六が誕生します。
 
★★効率化を生むシステム★★ 
 凡人とは、目先の欲望に左右され、先見性は皆無です。その特色を研究した結果が「凡人六原則」なのです。
  ●私は正しいと思う
  ●楽と得が出来ると思う 
  ●比べて選択する
  ●時間概念を持っている
  ●一事が万事
  ●類項作用
 このように、六カ条に集約し、それぞれが人生の“失敗要素”を含んでいることを見つけたのです。
 ●私は正しいと思う……
凡人は、根柢に横たわる横着性から、何の裏付け、検証も無しに、自分の思考・行動が正しいと信じ、それに異を唱える者が現れると敵対者として反駁するのです。それは、人間独自の名誉心が自分を常に正当化しようとするからで、思考レベルの劣る者程、この傾向は大きくなります。そして、その上に体力が備わった者は、自分の非を指摘された時には暴力的になるのが特徴です。すなわち論理は全く通じないのです。
 ●楽と得が出来ると思う……
この世で「楽」を求めるならば「得」を捨て、「得」を求めるならば「楽」を捨てて努力に邁進すれば良いのですが、生来の横着性から、成功者に対しては、妬みや嫉みの心を持ちつつも、彼らは「頭脳明晰」ゆえに成功していると訳の分からない論理を自分自信に展開し、己を納得させ、そこに矛盾のある事に気付かないのです。
 私は、多くの成功者・失敗者を見てきましたが、この世に例外など全くありません。
 ●比べて選択する……
凡人は、自分自身に理想が無いため、物事の判断は比べることと、自分の好き嫌いによって決めています。その結果、比べる能力は磨かれ、他を批判する能力は先鋭化しました。
 理想をもつには、それに対する研究の思慮と時間は厖大なものになります。よって横着で面倒くさがりの凡人には縁の遠い話しとなり、批判はすれど目指すもの(理想)がない宙ぶらりんの人間が「凡人」なのです。
 ●時間概念を持っている……
凡人は、よく時計を見ます。時間を気にしているのです。それも、時間が主体で、物事は客体であるゆえ、主客転倒し、時間がくれば未だ完成に至ってない事も終止符を打つ傾向があります。本来、時間とは人間の合理性を喚起する糧であるはずなのに、それに追われて疲弊します。
 松下幸之助の名言「成功者とは、成功するまで諦めなかった人間のことを言う」……これは、時間を超越することで成功は手中に収まることを示しています。つまり、時間は使うものであって、時間に追われるものでは無いのです。また、凡人は時間を気にすれど、時間をあまり守らないのも特徴です。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/