M&Uスクール

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今週の喝 第583号(2016.6.20〜2016.6.26) この世は全て催眠だ(325)〜凡人の本性は、楽得の前には無力!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(325
〜凡人の本性は、楽得の前には無力!

 人間が嘘をついたり、物事を隠したり、泥棒や詐欺などの犯罪を犯すのは、それが「軽薄短小」のどれかに当て嵌まり、凡人六原則の第2箇条
 「凡人はすべからく、楽と得を求める」
にバッチリと当て嵌まるからです。しかし、嘘をつけばやがてバレることはほんの少し考えれば分かることです。また物事の隠蔽もやがて暴かれ、犯罪は殆どが捕まっています。
 なのに、なぜ……?  この回答は、その場、その場からの逃避だけに心の方向性を支配され、やがて、自分の非が暴露されるという未来的(時間的)感覚を持ち合わせていないのが“凡人”だということになります。
 誰しも、勉強をしなければ成績が下がることぐらいは「知っている」はずですが、だからといって進んで“転ばぬ先の杖”でもって勉強に勤しむ人は、ほんのわずか(5%くらい)しかいません。
 フランス小話に、母がなかなか勉強しない子に「勉強しなさい!」と叱る場面があります。子供は、母にその意義をたずねるのですが、その企図は明らかに疑問でも質問でもなく、イチャモンです。
 母「勉強しないと良い高校に行けないわよ!」
 子「良い高校に行ったらどうなるの?」
 母「良い大学に行けるでしょ!」
 子「なぜ良い大学に行くの?」
 母「良い会社に勤める為よ!」
 子「なぜ良い会社に勤めなければならないの?」
 母「良いお給料が貰えるからよ!」
 子「お給料が高かったらどうなるの?」
 母「良いお嫁さんが来てくれるのよ!」
 子「良いお嫁さんを貰うとどうなるの?」
 母「幸せになるのよ!」
 子「な〜んだ、幸せになるために勉強するんだったの?僕は今、勉強せずに遊ぶことが一番の幸せだから、遊びに行ってくるね!」
 母「……(T_T)」
 
★★凡人とは能力の差ではなく、性質による!★★  
 このように、子供であっても屁理屈をこね、自分の快(勉強をやらない)の方向へ論理をもってゆくときは、それこそ全身全霊で立ち向かいます。そんな時の知恵はその場しのぎですから浅知恵ですが、滾々(こんこん)と湧いてきます。それは、論理的に説明することなど全く必要の無いことなので、相手を雰囲気の中で言い負かせば良いだけなのです。
 かくして、人間は「楽と得」の“快”を求め、横着になり、霊長類……しかも、人間だけが解することの出来る「言葉」と「時間感覚」を破棄してしまうのです。ですから、“凡人”とは神様より賜った大切な「時間感覚」を捨て去り、未来に起こりうる事象を想定する能力を捨て去る人間のことです。
 また、「言葉」も、我欲貫徹のためにだけ用いるため、下品な響きと共に、論理、非論理など関係なく相手の攻撃手段と化すので、それは単なる罵詈雑言となるのです。しかし、喋る側の人間は全く気づきません。
 このような状況を作り出す心の背景は、勉強もせず、裏付けも無しに「自分は正しい!」と自分自身が思いたいが為に、道理、理路もなく矢継ぎ早に機関銃の如く口から出任せです。このように、人間は“自分が正しい”と思わなければ、それこそ後ろめたさという「不快」の中に埋没するので、必死になって自己防衛に入るのです。
 もうお分かりのように、凡人は面倒なことから逃避の一途を辿ります。それも時間(概念)を無視して、後先を考えないその場限りの対処をして逃れようとするのです。そこには継続や粘り、執着といった「時間を掛ける」観念は存在しません。言葉も同じ観念から発しますので、書いて字の如く“言の葉っぱ”に終始して、喋った内容など全く心に留めることなく忘れてしまいます。人の尊厳は、言ったことを実行することで信頼される人格を形成することですが、これら凡人は、言ったことを忘れるのですから、「言った覚えが無い!」のです。言ったことを実行しない人間が「嘘つき」ですが、彼らは言ったこと(非道い者になるとやったことも)を覚えていないので、自分が「嘘つき」などとは全く思っていません。
 そんな感覚の凡人も、名誉欲など人間の持つ基本五欲(寝・食・性・金・名)は潜在意識にびっしりと張り付いていますので、「自分はいつも正しい」という観念の中にいます。もちろん、何の確証もなしに……!
 これほど、凡人は自分の感性から発した「快」に執着を覚えるのです。そこから、凡人の持つ6つの素養を私は導きだしたのが「凡人六原則」です。
 従って、「凡人六原則」は、彼らの“快”の温床ですので、この心の法則を利用すれば、シッカリと催眠誘導できるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/