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今週の喝 第582号(2016.6.13〜2016.6.19) この世は全て催眠だ(324)〜凡人の本性は、楽得の前には無力!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(324
〜凡人の本性は、楽得の前には無力!

 以前にも、このコラムで紹介しましたが、私は、「人間の成功と失敗の分かれ目」を研究して7年、42歳の時にフッと気づいた事がありました。それは、人間は素晴らしい才能を備えた霊長類と言われていますが、それは、ほんの一部の人が世の中の人々の為に発明や発見、また学術や藝術的才能を発揮して、人類をさも素晴らしい生き物のように進化させたからです。しかし、凡人と呼ばれる普通の人々は、自分の我欲に翻弄されて欲得の世界に於ける判断基準で物事を判断し、その結果、ほとんどの人間は、欲得の世界で物事を判断し、常に悪い感性(軽薄短小=欲得)に流されているのが実状です。
 この世は、ほんの一部の人間の才能で変化しますが、凡人の欲得の支持を得られない発想(才能)は、受け入れられません。
 これが人間世界の現実です。つまり、素晴らしい発明、発見と言われるものは、多くの人々(凡人)が楽得をすることの出来るものであって、それがモラルや規律といった、本当に世のため、人のためになるエネルギーからはかけ離れます。
 私は、なぜ正しい規律より、大衆の支持(多くは堕落者)の方が世間に浸透してゆくのか?また、その堕落は、自分達(大衆)の首を締めつけるため、その不快さから、それを是正する人間(他者)を求め、やがてそれが、束になって(結束して)「今」を否定するもそれを外界に求め、やがて、独裁者を生み出すというパターンを発見しました。ややこしく書きましたが、このシステムを「民主主義」と呼びます。
 独裁者の最たる者の一人、アドルフ・ヒットラーは、
「民主主義は、有能な独裁者を生み出すまでの制度に過ぎない」
と、豪語するが如く、一般大衆(凡人)は、“楽と得”の前には、ほとんどその牙を抜かれてしまうのが、本性です。
 
★★凡人とは能力の差ではなく、性質による!★★  
 NHKの科学番組などは、常に天才や科学者、芸術家など、世の中から見れば“特殊”と思われる人物や才能を紹介し、人類の発展や文化、文明の偉大さを紹介しています。しかし、私は、「催眠法」を研究した課程に於いて、本当の人類の発展は、「楽得を求める凡人の欲得」にそのエネルギーがあり、その上に天才や科学者、芸術家が合致した発明や作品、回答をもたらした時に“進化”が起こることが原因と思い、世の大半である「凡人」とは、どのような性質を有しているのかを研究し、凡人は大まかに6つの性質を有し、その一つでも合致する人間を“凡人”と呼んでも差し支え無いという結論に達しました。
 失礼ながら、“凡人”の定義は、俗には「普通の人」ですが、彼らは困っていてもただ単に右往左往するだけで、決して困ったからといってその打開策を見つけ出そうとはしません。本当に困っていてもアイデアが出ないのです。何故、アイデアが出ないのかという質問を彼らに向けると、自虐的に「頭が悪いから……!」などと、平然と言います。そこで、「私は頭が悪い」と思っている人を分析研究した結果、俗にいう「頭の良い」人との機能的頭脳の差はほんの少ししかありませんでした。では、なぜそのような差が生じるのかを研究すると、そこには単に「アイデアを出す努力をしてこなかった」という単純な回答がありました。つまり、アイデアを出す「=頭を使う」ことを、精神的に「面倒くさい」と感じ、逃避してきた過去が“癖”を形成し、それが潜在意識にインプットされて、本当は人間やれば出来るのに、面倒なるが故に「やりたくない」ので、それを“出来ない”と置き換えて、自分や他人に吹聴(言い聞かせ)して来た結果、それが無意識化して、「やりたくない」=「出来ない」として“やらなく”なり、やがて、本当に出来ない自分を形成してしまった事が判明しました。
 簡単に言うと、「人はみな才能を持っている」のですが、そこに軽薄短小を望む横着性「=面倒くさい」が蔓延って、困ったことですら「挑戦する」ことがウザったくなり、「出来ない」という言葉に置き換えて、「やらない事への正当化」をしたのです。そして、それを幾度となく繰り返した結果、本当に「出来ない」自分が形成されてしまったのです。これが、凡人たる所以です。
 このような“凡人”を一人でも無くすことが大切であることは、皆さん理解して下さると思います。そこで、私は凡人の習性を「凡人六原則」にまとめ、22年前に発表しました。その真意は、これ又「人間は、自分は立派でありたい」という“名誉心”が心の根柢にあるため、この六つの条項に自分が当て嵌まることを極端に忌避することを私が察知してのことでした。
 これも、催眠法の一つで、催眠とは「快」を求める人間の性質を応用して、人を一つの方向へ引っ張ってゆく術ですが、逆に、「不快」から逃れたいと思う心理もまた、催眠法として有効な手立てなのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/