M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第581号(2016.6.6〜2016.6.12) この世は全て催眠だ(323)〜成功vs失敗の分水嶺や如何に?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(323
〜成功vs失敗の分水嶺や如何に?

 私たちが、M&U SCHOOLを創ったのは、私が35歳の秋です。私も来年は前期高齢者(>_<)です。その時の建学精神は、
 「人間の成功vs失敗の分水嶺の発見!」
という、壮大な研究から始まりました。
 誰しも、自分が失敗したいなどと思って世の中を歩んでいる人などいません。戦争が一番良い例ですが、どちらも必勝を念じて戦い、その結果、どちらかが負けるのです。その勝率は、単純に計算して50%です。
 これが事人生になると、近年の言い方では“勝ち組vs負け組”の比率は、5:95と言っても過言でないくらい、一部の人間が大金持ちになり、大多数が貧困とまではゆかなくても、生活を切り詰めているのが分かります。
 このような話をしても、「自分はその範疇に非ず」と、若い内(30歳代)に家を買い、勤める会社がそのまま発展し、自分の昇給も見込んでローンを組んだのに、そのようにゆかず、まさしく日本版サブプライムローンとなった例は多くあります。
 そこには、「自分だけは大丈夫」という“正常性バイアス”が潜んでいたのです。そんな時、もし自社が倒産するような憂き目に遭えばどうしようかと“想定能”が働いていれば、人は、サイコ・サイバネティクスが働いて、そこから逃れるブロック(伏線)を張ります。すると、緊張感が上がり、そうならなない為の必然的行動が無意識に出るので、難を逃れる可能性が大いに増します。
 このように、失敗する側の人間は、「失敗は想定外」から始まっていることが分かります。交通事故、会社倒産、地震、火事など身近な事象に最悪の形で遭遇する人をチェックしてゆきますと、意識に上っていないことが判明しました。もちろん、意識したからと言って、完全に逃れられるとは限りませんが、それによって対策を講じた者は、災難から逃れる確率は増しています。
 
★★想定能を鍛えよ!★★  
 越後の名僧・良寛さんは、地震で息子を失った親戚に向けて、
 「災難にあう時節には災難にあうがよく候。死ぬる時節には死ぬるがよく候。これがこれ、災難から逃るる妙法にて候」
と、一見不謹慎にも感ずる文言を手紙の最後に記しています。しかし、私の解釈は、「地震」を“想定”していなかった故、それも「死ぬ」ことなど考えていなかったから亡くなったのであって、災難から逃れるには、何時も(良寛さんは“時節”と表現しています)、誰しも例外なく災難は襲いかかる、と言っているのです。従って、脳裏から離れた時、何事も予想だにしなかった事象である故、物心共に準備不足の結果が被害に遭うのです。
 物理学者の寺田寅彦博士は、
 「災害は忘れた頃にやって来る!」
という名言を残しましたが、先般の熊本大地震では、今まで体験したことのない2度の震度7で大勢の方がなくなりました。1度目の地震で車や避難所にいた人の内、次の日に「後は余震、もう来ないだろう」と思って、家の片付けに帰り、そのまま就寝してしまった人が被害に遭っています。
 ですから、私は「忘れた頃」ではなく、「忘れた時」が正解だと思います。
 人気劇画「ゴルゴ13」の主人公デューク東郷は、どんな時もあらゆる緊急事態(emergency)や危機(crisis)を想定して行動するからこそ、あのように長く活躍できているのです。「冗談でしょう……あれは劇画上の事だから」という声が聞こえてきますが、あの劇画を連載し続けている作家さいとうたかおさんの意志が反映されているのですから、まさに、さいとうたかおプロダクションは成功しているのです。物語を創る人間は、物語こそ想定上(未だ起きていない)のこと故に、シミュレーションしているから厄災に遭遇しないのです。このシミュレーション自体がサイコ・サイバネティクス(心の自動制御装置)を触発し、正しい行動に導いているのです。ですから、どんな自体も“想定”を忘れた時にやってきますので、寺田寅彦先生には申し訳ありませんが、私は、
 「災害(災難も含めて)は、忘れた時にやって来る!」
と修正致します。
 先ほど、世の「勝ち組vs負け組」の比率が5:95と申しましたが、ここから分かることは、人間の大半(95%)が自分に降りかかる「災難を想定していない」ということになります。つまり、自分の人生を“人任せ、成り行き任せ”にしている…強いて言えば、何も考えていないのです。そして、災難に直面して始めて右往左往し、嘆き悲しみ悶え苦しむのです。まさに、「あとの祭り!」…そのような人間は人間的魅力に乏しい故、誰も助けてくれないし、また、助けようにも、分水嶺を越えてしまっている故、手遅れなのです。
 「癌」を例にとっても、今、罹患率は50%(2人に1人)と言われていますが、罹患していない人間は、正常性バイアスに毒されて「私は罹らない!」と思っています。人間である限り、事象はみな平等にやって来る訳ですから、掛かった時を想定することで、癌検診を受けたり、喩え罹っても早期発見される確率は増します。そして、癌そのものに罹患したことで、「人生の生き様を悟る」人間と、ただ「悶絶して死んで行く」人間に分かれるのです。
 こんな世の事象から、私たちM&U SCHOOLは、『凡人六原則』を発見しました。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/