M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第575号(2016.4.25〜2016.5.1) この世は全て催眠だ(317)〜躾・教育は、想像力を喚起させると効率が上がる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(317
〜躾・教育は、想像力を喚起させると効率が上がる!

 先回、パブロフの犬や梅干しの話をしましたね。ここで面白い小話をお伝えしましょう。
 イワン・パブロフは犬を相手に、夜も昼も熱心に「反射神経」の実験に勤しみました。犬に癖付けするために、リンリンリンと鈴を鳴らしてはエサを与えたのです。やがて鈴の音とエサが犬の脳でリンクされ、鈴が鳴るとエサがもらえることが無意識に行われるようになり、その為の準備行動のヨダレを流すようになりました。このように犬が反応するまでに、根気よく続けたパブロフは、犬がしっぽを振ってヨダレを流し出すと、「鈴をどこに置いたかな?」と、一所懸命探したと言うことです。
 これを「パブロフの人」と言います……(^_^)v
実験者であるパブロフ自身も、犬に「反射神経」を司られたのですね。
 実際に、このようなことがパブロフのみに起きたかどうかは定かではありませんが、人間が集中して一つの実験に取り組んだとき、このように「反射神経」にインプットされ“般化”することは、大いに考えられます。“般化”とは、例えば物事になれていないときは、慎重に説明書など丁寧に読んで物事を対処しますが、段々習熟すると、それが反応に変わり、いちいち思考回路を通さなくても出来るようになることです。名人・匠と言われる人たちは、技をこうして修得した人たちです。
 また、その昔、森永製菓のコマーシャルソングで「ま・み・む・め森永……」と、確か12小節くらい15秒程度の曲が流れていたのを思い出します。それが、何度も何度も流れてみんなの耳に付いた頃、コマーシャルが変わったのです。それは、今も森永製菓のコマーシャルで使われている、ジングル(短いコールサインのような音楽)「ソ・ラ・ソ・ド」だけになったのです。商品名を言った後でこのジングル「ソ・ラ・ソ・ド」が鳴ってコマーシャルは終わりです。わずか5秒!……なんと不思議なことに、15秒の時と同じように私の脳裏には森永キャラメルがインプットされています。このように想像力が掻き立てられ、15秒かかってアピールしていたものがたった5秒で伝わるのです。このように、ジングルを使って想像力を掻き立て、相手へのメッセージ伝達を短縮したのです。
これが“般化”です。森永製菓はコマーシャル代を大いに節約できたことでしょう。
 
★★潜在意識の第一の仕事は、生命維持装置!★★ 
 人の想像力は、般化作用に見られるように、動作や行動を短縮化します。これも潜在意識のパワーの一つです。潜在意識は、自律神経の元締めとでも申しますか、自動的に、且つ効率的に行動・動作を司って、人間が目標に向かって進むのに支障がないようにしてくれています。
 説明が難しいですね。具体例を挙げて申しますと、私たちの髪の毛は、直射日光やいろいろな怪我から頭・頭皮を守る役目をしています。もし、その髪の毛の発育を私たち自身が意識的に関与しなければならなくなると、その他のことは何も出来なくなります。ですから無意識に(自動的に)それが行われることで、私たちは毛髪に意識を奪われることなく自分の生活に意識を向けることが出来るのです。それは、心臓に於いても同じです。全身に血液を送らなければ、人間は片時も生きてゆくことが出来ません。かといって、心臓の動きを自分の意識を用いて動かすとなると、それこそ、人間が生きているのは心臓を動かすためのみになってしまいます。神様は、このような煩わしい(しかし、一番大切な)作業(動作)を潜在意識(自律神経)に委ねるように我々の機構を作ってくれました。
 ですから、潜在意識の働きの内で最も大切なものは、我々の生命が円滑に育まれるように自動的に身体の各所に栄養を供給するシステム「生命維持装置」です。その機能を説明するのに「自律神経」という言葉を用いました。
 健康とは、このように潜在意識の自律神経系が完全に調和され、何も意識的な作用をしなくても、心も身体も爽快である状態を言います。心の状態が、何のわだかまりも持たず“明鏡止水”(鏡のように揺れない状態)で、身体は、隅々まで血流が万遍なく行き渡った状態です。
 このように潜在意識がしっかりとその機能を果たし、健康な状態にあるとき、やっかいなことに人間は、全く苦を感じることなく快適に生活を送ることが出来ます。単純に言うと、完全な健康状態の時は、健康維持のために無意識に潜在意識がフル稼働していることに気付きません。気付かないからこそ、人間は(生命維持ではなく)自分の生活目標に向かってあらゆる行動が出来るのですが、無理をしがちで、それがある臨界点を通り過ぎると「苦」が発生し、“病気”になるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/