M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第573号(2016.4.11〜2016.4.17) この世は全て催眠だ(315)〜潜在意識は、自動機制〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(315
〜潜在意識は、自動機制

 潜在意識とは「“本能”と“癖”の記憶装置」。それが我々の生活に及ぼす影響は多大なものです。そして、この潜在意識の性質を適切に活用することが催眠法の基本である事もお伝えしました。また、このコラムで、ズッと言い続けていること……「催眠とは“快”である!」
 言い換えれば、本能や癖は、それが“快”なるがゆえに刻まれた性質と言っても良いのです。猿のコロニーのように集団を形成する生き物は、人間のように頭脳が発達していないため、リーダーの素養のある(何かによって選ばれた)ものに従うことで、個や種の安全と継続を維持しています。
 例えば雁がV字になって飛翔するのは、それが雁の群れにとって一番エネルギー効率が良いことが科学的に証明されています。このように、法則に従うことが“快”または“楽”に繋がることで、種と個を維持しているのです。それも、いちいち意識にあげていたのでは、その他のことは何も出来ません。それ故、無意識たる潜在意識に本能や癖に刻み込み、自動機制(自動的機械制御装置)のように用いているのです。
 人間の場合は、頭脳を重んじるように生態が発達した為、個人の性質や癖がその生き様や人生経路から修得され、大きく影響されます。いわゆるパーソナリティー(個性)の発達です。
 以前、変性意識導引の話をしたことを思いだしてみて下さい。眼耳鼻舌身の五感全てに、共通の快感や好感があり、その平均化した“快”に導くことで催眠誘導が可能であることを解説しました。その五感が“快”の状態になることで、六つ目の感覚である“意(心)”が動くのです。
 
★★潜在意識の性質を熟知せよ!★★  
 催眠は、側で見ていると何か妖術のようなおかしな感じを受けますし、また、催眠を誘導する側に全て操られているような感じもします。しかし、実際に誘導されれば簡単に理解できますが、決して、そのような妖術めいたものではなく、誠にもって科学的なものです。その回答は、「快いからこそ、そのようになびく」のです。
 そこで、この「快さ」の極みは何かと突きつめて行きますと、私たちだけではなくて他の動物も、「何もしないでも、生存できる」ことという原初的快楽=“無意識化”に到達します。その上に、人間ならば寝・食・性・金・名という五つの欲望達成による快感の実現に入ります。人間は個人の性格によって千差万別にここから分かれますが、人間未満の動物は、基本的に寝・食・性の三欲です。
 ですから、サーカスの猛獣の調教師などはこの事を知っているため、その性質を利用して芸を仕込んで行くのです。人間も同じことが言えます。
 それは、詐欺師が人の欲望を触発し、また信用・信頼という人間独自の感性の経路を研究して、そこに“快”というエサを見せることで、自動的に罠に嵌まるようにもってゆく……少々複雑ですが、その複雑な分、知能を発達させているので、修得すれば容易く、その能力すら潜在意識にインプットするのです。
 このように悪用する方が目に付きやすいため、催眠という言葉自体が悪印象をもっているのです。また、この悪印象も人間の常で、人は「楽と得」を無意識にしたいがため、何をやるにも「面倒くさい」と感じます。実際の世界は、“楽”をしたければ“得”を捨て、“得”をしたければ“一所懸命”になれば良いのですが、これまた、頭脳を使うことすら「面倒くさい」と感じますので、そこにある辻褄が合わない「矛盾性」には気付こうともしないし、気付きません。このような人間の特長を、私は「悪党三原則」として、まとめました。
 悪党とは、徒党を為すことで自分のやっていることを“一般化”して是認する人間のことです。この悪党の素養のあるものが、悪事に手を出し、悪人となって行きます。ですから、一般人が正義の勉強を怠れば、「みんながやっている」という言い訳で、悪事に手を出すのです。
 そんな素養を持っている人間の特長は、
  (1)何事も面倒くさがる
  (2)矛盾に気付かない
  (3)物事を悪く解釈する
となります。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/