M&Uスクール

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今週の喝 第571号(2016.3.28〜2016.4.3) この世は全て催眠だ(313)〜リーダーたる者の極意〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(313
〜リーダーたる者の極意

 先回、「〜頂きます」というしゃべり方が丁寧ではあるけれど、命令語で“失礼になる”ことをお話ししました。そして、このコラムを読んで下さっている方から、
 「そのような見方をしたことがなかったけれど、良く考えてみると『なるほど、そうか』と思い、数日間意識していると、本当に大勢の人が、無意識に言葉を用いていることが分かりました。私も、『〜頂きます』に注意していますと、それを多用する人の心の中が本当に真心のない状態である事が分かりますね。恐ろしいことです」
というコメントを下さいました。
 もう、お気づきと思いますが、この方も、「なるほど、そうか」という用語を使っておられます。もちろん、この時は、自己納得の場合ですから問題はないのですが、ただ、この「なるほど」も意識して用いていなければ、やがていつか、誤用してしまうでしょう。
 この間も書きましたが、このような言葉遣いは、相手がその事を知っているかどうかで、心証は変わります。ですから、全く言葉に頓着ない人ならば、こちらが間違った用い方をしていても何も感じません。しかし、ここで重要なのは、相手の感性(知or無知)に左右されて我が方の品性(言葉は品性の発露)を決められるのは、リーダーの素養としては“失格”です。
 リーダーとは、大きく捉えれば、「影響を与える側」ですので、偶然とか僥倖といったその場の状況で結果が変わるようでは、これは覚束ないことです。リーダーの理想は、こちら側の所作で確実に思い通りの結果を生むことの出来る人物である事です。
 人間社会は、会社運営から戦争に至るまで、そこに君臨するリーダーの素養で決まると言っても過言ではありません。ですから、相手の出方でこちらの勝敗や成否が決まるようではいけません。作戦とは、あらゆる状況を考察し、そのウイークポイントに万全の対処対策を練ることです。つまり、必勝の策を生み出す能力こそ「リーダーたる者の極意」なのです。
 
★★リーダーの必須教科★★ 
  必勝の策を生む「リーダーの素養」を我がものにするには、自分自身の性質やそこに付随する癖を自分自身が知ることが肝要です。しかし、昔から「無くて七癖」のことわざ通り、自分を知ることがとても難しいのです。孫子の兵法にも「彼を知り己を知れば、勝ち則ちあやうからず」とあるように、敵情を知ること同様に、自分の実状を知ることは難しいと諭しています。そこには、自分の事だから「分かっている」という錯覚に囚われてしまう人間の脆い性格があるのです。
 このような弱点を克服する為にも、私たちは、無くて七癖……無意識の代表である「言葉」に注目して、その用法の修正から入って行くのが近道です。
その訓練も兼ねて、「〜頂きます」「なるほど」「有り難うございました」などの誤用を修正するのです。
 我々M&U SCHOOLが提唱する能力開発の初等段階は、我が校の校名由来通り「MU=無意識」を“意識化”することで、《気付き》の回路を脳内に作ることです。
 失敗……それが戦争であれば究極は敗北を意味し、経営であれば倒産の憂き目に遭います。そして、その“失敗”は、自分の所業、戦争ならば作戦、経営ならば経営計画に、その立案者の性質や癖が反映され、その立案者からは見えない死角にその原因が存在しています。ですから、孫子が「己を知れば」と、思いもよらない示唆をする慧(けい)眼(がん)は、驚嘆するに余りあります。「無意識の行動や思考を意識化せよ!」と2,500年も前に気付いたのは、彼が天才の証しであります。
 無意識は潜在意識にインプットされたその人間の行動様式です。例えば、猿のコロニーを管理する方に教えて貰ったのですが、そこに何匹の猿がいるかを把握することは至難の業ではないかという私の質問に、
 「いや簡単です。猿は、ボスを頂点にヒエラルキーを構成しているので、日頃住まう山から、エサ場まで、規律正しくボスに従います。決して人間のようにボスの選んだ道に対して合理的に近道をするものはいません。だから、通過点の一点に双眼鏡を合わせカウントしてゆけば、キッチリと頭数把握は出来ます」
とのことでした。これは、この世に存在する生きもの全てに当て嵌まる法則で、「習性」です。習性とは、生まれながらにして刷り込まれているその動物の“癖”ですから、その習性を知った側は簡単に餌食とすることが可能です。人間は、他の動物より少々複雑に出来ており、個体による差異が存在します。それ故、その個体の思考行動の習性を考慮して、導引して行けば“必ず”勝利できるのです。この習性を活用して、相手をリードする術が「催眠法」であり、相手に作用されず、リーダーとしての役割を果たす為の必須教科なのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/