M&Uスクール

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今週の喝 第562号(2016.1.25〜2016.1.31) この世は全て催眠だ(304)〜「Personal Area」を侵害されれば、人間は亀になる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(304
〜「Personal Area」を侵害されれば、
 人間は亀になる!

 満員電車の中は、意外に静かだなぁ……このように感じた人は多いのではないでしょうか。電車のガタゴト音は適当にリズムがあり、返って心地良いし、知り合い同士で乗車している者同士も、あまり大きな声で話している人はいません。それに、最近の携帯電話やスマホの普及で、席に着いている人の殆どが、それと睨めっこしています。そんなに火急の用事や伝言があるのかと思いきや、ゲームをしている人も少なくありません。
 この現象は、満員のエレベーターでも同じです。そこで、なぜこのような現象が起こるのか研究してみますと、人は自分の身体を中心に、腕を伸ばした状態で手首までを半径とした範囲を、Personal Area(パーソナルエリア=個人の領域)として認識していることが分かりました。
 そして、このPersonal Areaに他人(自分自身が心を開いていない人間)が入って来ると、亀に危害を加えようとすると、手足や尻尾を甲羅の中に引っ込めてしまうように、自分の気を身体の中から出さないように収束させます。それは、他人との諍いやもめ事を起こしたくないための無意識の所業です。
 このように、人間にはPersonal Areaという個人領域がある事が分かります。その領域は、気心の交流のない人がそこに侵入してくると閉ざし、好意的に感じる人間には、その内側に迎え入れたいという自然な感覚によって表れます。オーラという霊体の領域は、もしかしたら、このPersonal Area内のことを指すのかも知れません。
 しかし、人間は亀のように物理的な甲羅を持っていませんので、相手を無視することで心のバリアを張ります。しかし、相手を無視することが相手に伝われば、敵対行為になることも知っていますので、用もないのにスマホを触ったり、ゲームに傾注したりして気をそらせるのです。そのような人の情動も手伝って、スマホは普及したのかも知れませんね。
 
★★肌触りは、最高の変性意識状態!★★ 
 人間は、無意識にPersonal Areaを守ろうとする性質を利用すると、相手が自分に対して、心を開いているか、閉じているかが分かります。つまり、心開いていれば、Personal Areaへの侵入を無意識に許し、無理矢理侵入する者があれば、心を閉ざすため、体が硬くなります。
 以前お伝えしたように、心がマイナスに働く(閉ざす)と、筋肉(体)が硬くなり、呼吸が浅くなります。例えばカウンセリングなどを行う場合に、相手が心を開いていることは必須条件ですので、わざとPersonal Areaに侵入して(近づいて)、その動勢を観察します。
 信頼の絆(ラ・ポール)が出来ていれば、相手の呼吸は深く、体はリラックスして、会話もはずみます。その逆の場合は、何を言っても何をやっても、心を閉ざした状態ですので無駄です。いや、それどころか益々嫌われるのがオチです。
 「痴漢」という行為は、見知らぬ人間にボディータッチされたときに起こる感覚です。愛する人のボディータッチは「愛撫」となるように、何をされたかではなく、誰にされたかが問題なのです。つまり、気の交流がある人間には、Personal Areaに入って来て欲しい。しかし、そうでない人間がこの中に入ってこられると心を閉ざしてしまうのです。
 ですから、愛する人、気心の知れた人には、このPersonal Areaに迎え入れたいという本能がありますから、いくらテレビ電話や高度の通信技術が開発されても、人間は実際にその人間と空間的に逢わなければ、欲求不満になります。しかも、逢いたいときには、早く逢いたい!従って、高額の国家予算を使ってもリニアモーターカーは必要なのです。
 このように、我々はPersonal Areaという“氣”の領域を、肌で「触覚」として感じます。「肌触り」という言葉があるように、これが“快”であると我々は単純に「気持ちいい」のです。催眠の世界から言うと「変性意識状態」に誘導されるのです。肌に気持ちいい状態になると、自然と力が抜けて、体は「リラックス」し、同時に心も「安寧」の状態になります。特に触覚は、気の領域(Personal Area)同様に、心許す環境を作り出します。もちろん、スポーツのように自分自身で体を鍛えるときには、色々な脳内ホルモンが分泌されて“快”の状態になることも、また、マラソンで言うランナーズハイの状態も、一度その快感を覚えると確実に「癖化」します。スポーツ等は、一定の苦を自分自身の身体に課し、その反動で快楽ホルモンと呼ばれる脳内物質の分泌を促すことで変性意識状態になります。特殊な例では、SM(サド・マゾ)の世界も、スポーツマンには失礼ですが、この類です。
 そして、直接的に肌に快感を与えるエステサロンなどは、それを承知でPersonal Areaを取り払って来るため、不快な感情は湧きません。
 愛する者同志……親子、恋人、夫婦、友人、チームメートetc.全ての人間の交流ある関係は、すべてが変性意識状態の時に前進するのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/