M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第561号(2016.1.18〜2016.1.24) この世は全て催眠だ(303)〜「努力の重要性」の認識こそ、人間最大の悟り!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(303
〜「努力の重要性」の認識こそ、人間最大の悟り!

 変性意識は、感覚器官(眼耳鼻舌身意)が快いときに体現されます。この快さに誘われる私たちの心こそ、心の乱れを生み出す根源です。従って、今ずっとお話ししている「催眠現象」は、我々の心を乱す元と言えるのです……と、先回申しました。
 では、なぜ、催眠現象を研究し、その手法をマスターする必要があるのかというと、それこそ、我々自身が催眠現象によって心乱されるのですから、その内実をしっかりと掌握することで、その乱れを取り除く手法をマスターする事ができるからです。
 まさに、「泥棒上がりの警察官」とでも表現するのが適切と思います。それは“泥棒の手口”を知っているからこそ、泥棒を検挙できるのです。
 しかし、悪事が世に蔓延るのは、それこそ軽薄短小……手っ取り早いからです。それは、面倒なことをやらなくて良い故に、そちらに流されてしまうのです。
 人の性質の根源に「楽と得を求める」ことがあげられます。真面目に真剣に物事を成し遂げる努力よりも、誰かがつくりあげたものを寸借することの方が楽です。だからこそ“怠け者”が大勢いるのです。もしかしたら、人間の本質は“悪”なのかも知れません。しかし、成長するにつれ、我々は「時間」の中で生活をし、日々一刻、「時間を何に用いたのか」でその人間の能力の差が付くことを認識します。つまり、自分の“楽と得”を現在に焦点を置くか、未来に狙いを定めるかです。
 現在(いま)さえ良ければ良いと考える人間は、現在の快楽を堪能し、面倒くさいことはやりません。しかし、周りを見ても、歴史を調べても現在の快楽を求めた人間に立派と言われた人がいないばかりか、それこそ、体力も気力も無くなったとき「衰老の辛酸」を舐めることに気付きます。そして、自分の中にある怠け心の払拭が必要と悟り、“努力”の重要性を知るのです。
 
★★催眠を知ることは、人生の軌道修正!★★ 
 このように考えると、未来の姿を想像することで我々は「気付き」を得ます。それは、言い換えれば「時間」の認識であり、未来を想定する想像力なのです。しかし、我々を取り巻くものの中で「時間」は分かっているようで、これほど実態の掴めないものはありません。毎度申し上げますように、私たち人間は、実態の掴めないもの、説明しきれないものを無理矢理理解しようとするとき、科学的志向の人間は、それを「法則」と言い、宗教的感覚の強い人は、それを「神・天」の為業(しわざ)と解釈しました。さすれば、時間とは「神・天・法」と言い換えても良いのではないでしょうか。
 ですから、努力に気付く必要性は、「神・天・法」に気付くことに一歩近づき、尚且つ、「神・天・法」はそれを“感じる”ことでのみその実体を把握できる訳ですから、人間の感覚の原理=感じる為のメカニズムを学ぶことは非常に重要なことなのです。そうして、「物事を正しく感じる」能力を修得して、初めて真っ直ぐに人生を進めることが出来るのです。
 「神・天・法」を、己自身の好き嫌いに翻弄されずに実感することこそ、人間最大の課題だと私は思います。そして、その実感得るべき五感、そこから生まれる五境が正しく働き、惑いや迷いを生じさせないためにも、その惑い迷いの法則を知る必要があります。それが、催眠法則の勉強です。
 今までも、変性意識導引について語ってきました。それは、寺院や教会などの宗教的施設は、我々の五感を「神仏の存在」を感じさせるように作られていることでした。それは、人間が自然界から得る感覚を無意識に理解した結果、試行錯誤の上に作られた「進化」と私は捉えています。ですから、宗教的施設が我々を翻弄するものだとは思いません。むしろ、その神仏の存在の実感を得やすいように作った先人達の智恵と思います。
 先般、禅寺で精進料理をご馳走になりましたが、その味や香りにも、やはり神仏の存在を暗示する要素が含まれていることを実感しました。私の大好きな焼肉から“神仏”の実感はありません。むしろ、若いカップルが二人で大ジョッキ片手に焼肉を焼いている姿を見ると、その後の彼らの行動を少々Sexyな予感がします。精進料理からは、そのような想像は浮かびません。
 このように、“舌=味覚”までもが、私たちの感性に大きな影響力を与えることを認識した上で、食事をすると、正しくこの字を分解した意味……「人を良くする事」に辿り着きます。
 いままで、五感のうちの「眼・耳・鼻・舌」四つまでお伝えしてきました。いよいよ、最後の“身=触覚”についてお話ししましょう。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/