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今週の喝 第559号(2016.1.4〜2016.1.10) この世は全て催眠だ(301)〜今年も「今週の喝」をご愛顧下さいませ〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(301
〜今年も「今週の喝」をご愛顧下さいませ

 明けましておめでとうございます。
 今年もこの「今週の喝」をお読み下さいますことを心より希望いたします。
 人間の英知は、計り知れない深遠なる潜在意識の世界より湧き出ずるものです。その潜在意識の世界にも、確実なる法則性が存在します。しかし、それは老子が説く“道”と“徳”の如く、眼に見ることも音に聞くことも、ましてや触ることも出来ません。しかし、それは厳然として我々の住まう大宇宙を創成し、我々に一定の方向性を示し、あらゆる現象をその意志(法則)通りに表現します。
 それは、例えれば「ドーナツの穴」のようなものです。その穴は、ドーナツがなければ存在しません。しかし、ドーナツがあると穴は確かに存在します。しかし、穴だけを取り出すことは出来ません。このように物体(ドーナツ)から生じる形(穴)を“現象”といい、物体と現象は表裏一体になっています。
 私は“神さま”とは、この穴のような存在で、人間が存在する故に神さまも存在するのだという、宗教的観念を持っています。
 前中興の祖・白隠禅師も座禅和讃で
 「衆生本来仏なり。水と氷の如くにて、水を離れて氷なく、衆生の外に仏なし」
と喝破するように、物体の存在と現象は一つなのだと思います。ですから、人間の「肉体と心」も「裏と表の関係」になっており、心という現象に則って肉体という形が作られていると考えれば、全て合点がゆきます。
 我々の人生に於ける「生老病死」も、心が描くイメージの作用を多く受けていると言っても過言ではありません。今まで、先人達が、人間の生き様を研究し、そして、抽出してきた「成功哲学」の全ては、「物事の現象をどう捉えるか」に集約されるのです。
 
★★五境(色・声・香・味・蝕)は、人を支配する!★★ 
 一つの現象、例えば色や音、そして香り等から受けるイメージ(連想性)は、それぞれの人間が体験してきた環境や人間関係によって、大きく左右されます。私も若い頃大好きだった香水に“ココシャネル”があります。しかしそれを愛好していた女性が、とてつもなく意地悪く別の人間を虐めていたため、シャネルには申し訳ないのですが、大嫌いな臭いに変わった経験を持っています。
 言い換えれば、人の五感より生まれる五境<色・声・香・味・触>、その人の経験や育ち、出逢いという人間の営みの影響を大きく受けるのです。すなわち、好き嫌いは、そこに経験的要素が大きく作用するのです。
 もう一つ私の幼少体験ですが、小学校2年生まで私はトマトとマヨネーズが大嫌いでした。あの生臭く酸っぱい臭いがたまらなく嫌だったのです。ところが、私の叔父(当時25歳)に彼女が出来て、デートに私を連れて行ってくれたのです。今でもその彼女の顔を良く覚えています。分かりやすく言うと伊藤蘭によく似た、とてもキュートで私には優しく接してくれて、尚且つ甘い匂いが子供心にも胸キュンでした。
 その彼女が、お昼を作ってくれたのですが、何とマヨネーズたっぷりのトマトサンドだったのです。私は子供心にその女性の顔を眺めながら、そのサンドイッチをほおばりました。するとどうでしょう……口の中に、もの凄くおいしさの快感が走り、優しいその女性の眼差しに、私はバクバクとサンドイッチを頬張ったのを覚えています。決して無理をして食べたのではありません。本当に、美味しいと感じたのです。
 それ以来、私はマヨラーとなり、大好物がトマトとなりました。
 このように、我々人間の感覚は、それを体験したときの状況に大きく左右され、それがトラウマ化して我々の潜在意識に張り付くのです。そして、それが無意識(潜在意識)に張り付いて(癖化)、我々の趣向が決まるという体験をしました。それは、環境や体験そのものが「催眠の要素」であることを如実に物語っているのです。先般お話しした、赤ちゃんの「スキスキ」もその匂いが催眠の要素で、環境暗示を成しているのです。
 いままで宗教について、色々と考察してきましたが、集約すれば、目に見えない大いなる力=神(Something Great)の存在を感じさせるために、宗教の教会や寺院は、我々人間の五感刺激をすることでその存在を予感させ、その法則性を実感させてきたのです。そして、蝋燭やオルガン・お経、そして、抹香の香りで霊界を暗示させたのでした。
 それにしても、銀杏の香りで神は予見できませんし、シャネル№5で男性を連想できないように、あらゆる感覚は“独自の世界を示す効果”があるのです。そして、“味”についても同様のことが言えるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/