M&Uスクール

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今週の喝 第543号(2015.9.14〜2015.9.20) この世は全て催眠だ(285)〜「親切」も、催眠誘導!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(285
〜「親切」も、催眠誘導!

 大抵の人間は、見事に「凡人六原則」の通りの言葉や行動を執ります。ですから、この凡人六原則からの脱却は、人生を心置きなく、社会性を持って、多くの人間をリードしてゆくために必須条項となります。そのためにも、催眠法を学ぶと言うことは、これらの人間法則を熟知した上で、一般の人間(凡人)に幸福感を与えながら、良き方に導くことで、人間とは何かという「哲学的見地」に何らかの回答を得て、心も身体も安寧な状態を常に保つ手法を手にすることになります。
 そして、ヨハネが言うように、人間と神だけが使うことのできる「言葉」を正しく用い、それで周りの凡人達を感化し誘導してゆくことが賢者の使命なのです。
 ヨハネは、彼の生きていた時代から、既に人間が言葉を嘘や巧言令色に使っていたのが辛抱できなかったのでしょう。“ヨハネによる福音書”の「始めに言葉ありき……」という冒頭の言葉は、「人間よ、道徳的に言葉を用いよ!」という警鐘のように私は感じます。
 
 さて、催眠法は、霊長類である人間の能力(想像力)から派生した「イメージと現実の区別がつきにくい」性質を活用して、言葉の最大の威力である“イメージ化”によって、現在や未来の「快」を想像させ、その為の行動を喚起する手法です。
 「May I help you?(お手伝いしましょう)」と、さり気なく私のバッグを持ってくれた人に対して、私は悪意を抱くことはありません。むしろ、好意的に感じ、それが何に対しても気配りが成された配慮なら、まるっきりその人を信用してしまいます。
 そして、我々は勝手にそれ以降の相手の行動を想像し、独りでに「快」を連想して心に“ラ・ポール”を育み、心開いてゆきます。ですから、「親切」も、それに付随する言葉も、厳密に言うと総てが「催眠誘導」なのです。
 
★★「教育」には、催眠法は必須!★★ 
 人間関係は、そこに信頼できる言葉と行動があり、それを実践(実行動)することで信用に変わったとき、良好になります。そして、その良好な人間関係(ラ・ポール)が結ばれた後は、相手により多くの「快」を想像上で期待するようになります。この期待感は、凡人六原則の「楽得のGet」と相まって、シナジー効果(相乗効果)を生みだし、ますます相手を信用信頼し、安心感が増し、期待感が膨らみます。
 恋愛初期も同じような感覚で相手を受け入れてゆき、それにセクシャルな身体の「快」が加わることで、より深い絆が出来たと感じてゆきます。これは一種の錯覚といっても良い感覚です。
 こんな書き方をすると、何か“結婚詐欺”の手法のようにも受け取れますが、実は「恋愛も錯覚の一種!」といってもいいのです。その証拠に、恋から冷めると、仲が良かった分、憎しみに変わることはよくありますね。
 私たちの潜在意識は、「想像と現実の区別がつきにくい」という人間情動の法則を知っている者は、その心が“永続するか、刹那(一時)のものか”をチェックする方法に気付きます。
 それは、悪党と呼ばれる人間達には、彼ら特有の“性質”があります。つまり、凡人には凡人の、悪党には悪党の特質があるのです。
 「悪党は、なぜ悪事を働くのか?」
その回答はとてもシンプルに、彼らは「手っ取り早く欲望を満喫したい」という性質から、“辛抱・忍耐”というものがなく、飽き性で計画性が乏しいため、すぐ感情的になります。ですから、何事にも飽き易く、チョットしたことで腹を立てる……いわゆる「短気・立腹」型の人間は、悪党になる素養がバッチリとあると言うことになります。それを阻止するために教育が必要なのですが、このような短気立腹型の人間に命令や禁止令による説諭は全くの逆効果である事は容易にお分かりでしょう。
 ですから、教育を施すにしても、将来、英才として活躍するように育てるにも、彼らの持つ特性(性質)を熟知した上で、リードしてゆかなければ、教育のつもりが、より反発心を喚起し、悪の道へ加速させる結果を招きます。
 孔子の弟子、孟子は、人間は生まれた時に善なる心をもって生まれて来た(性善説)が、成長するにつれ我欲が生まれ悪くなる故、教育によって真っ当な道へ導くことが必要と説きました。
 私は真にその通りであると思います。だからこそ、その教育法は、催眠の極意を知った者が「快」によって教育を受ける側のモチベーションを喚起し、それこそ「苦もなく」(と錯覚する位)、能動的にさせ、善なる方向に導くのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/