M&Uスクール

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今週の喝 第503号(2014.12.8〜2014.12.14) この世は全て催眠だ(245)〜“小さなこと”で訓練し、“大きなこと”に備えよ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(245
〜“小さなこと”で訓練し、“大きなこと”に備えよ!

 人は、成長期において、何事も「出来ない状態」から「出来る状態」へと全ての感性感覚が昇華(進化)し、一旦体得すると体力的低下の時期になるまでそれは継続されることを、私は“自転車”から学びました。その経過は、
 「前進し(願望を持ち)、失敗し、修正し、修得する(体得)」
です。
 また、有名なハツカネズミの迷路実験からも分かるように、あらゆる生物は生命が掛かっている事象には大いなる智恵がはたらき、出来る限りの態勢を無意識に取る込むことが分かっています。
 但し、人間は高等な頭脳を有しているため、また社会を構成して生きているため、「命は誰かが守ってくれる」、「自分だけは危険な目には会わないだろう」といった気の抜けた一面ももっています。その上、さらに欲望追求が加わって、その時点では、生命の確保が第一であるにもかかわらず、別の事象に気を奪われ、結局気が散ってしまい、危機に陥ると言うことも儘あります。
 ライオンの生態を自然科学番組でみましたが、大きなヌーやシマウマの狩りをするときも、コマネズミのような小動物を捉えるときも、そこに差は無く、全身全霊で事に当たっているのが印象的でした。
 人間の大多数は、大きな仕事の時は必死になり、小さな仕事の時は適当にやる人が多いですね。これが失敗の素なのです。二宮尊徳「積小為大」……つまり、小さなことを積み重ねて、大きく発展させよと説きますが、私はこれに自分が培った技量を踏まえ、もう一つ新しい解釈をしました。それは、私たち人間は、 「小さなことでしっかりとシミュレーションをして、そして、頭脳や身体に回路を作り、やがてやってくる大きな事象に対して心と身体の態勢を整える」
というものです。
 
★★人生成功の秘訣は「集中力と情熱」にあり!★★
 先ほども言ったように、私たち人間は頭脳が発達している故に、“気が散る”傾向が大きいのです。これが体力的エネルギーであれば、それが分散されることによって顕著にパワー低下が見られますが、精神的、頭脳的エネルギーは明快にパワー低下が起きているのに確認しずらいのが難点です。
 私の考えですが、人間の能力というのは、そんなに個体差はないと思うのです。それなら、なぜ優劣が顕著に表れるのでしょうか。それは、気の集中性と意欲(情熱)の大小にあると思います。
 もちろん、超絶技巧や超明晰な頭脳を持つ人もいますが、彼らは、まさに天が我々人間の人生や社会に於ける“道しるべ”や“模範”として配置したのであって、例外と考えて差し支えありません。
 しかし、人間はその頭脳明晰性から出た狡さ故、
 「あの人は秀才だから、能力があるから……」etc.
という、自分が“できない”のではなくて、“やらない”ための言い逃れに使うこともあります。しかし、そんな優秀な人間を“あこがれ”として、また“目標”として掲げる人は、その近くまで行くことは可能です。
 平たく言えば、社会の大多数の人間の能力は大同小異!その差は、「集中力」と「情熱」によって決まるのです。その為にも、焦らず騒がず、じっくりと忍耐力を養い、「積小為大」の法則の下に集中力を鍛えてゆくのです。大げさに感じるかも知れませんが、何事も「命がけ」という思いを持てば、念願に到達する可能性は増大することは、大自然界が証明しています。また、京セラ創業者稲盛和夫氏
 「潜在意識に透徹するまで……」
と言ったのも、そこには「命がけでやれ!」の一言に凝縮されるのです。
 武士道の世界では、「命惜しむな、名をこそ惜しめ」と、自分自身の生き方(名)が命より大事だと思う心が、清廉な大和魂の喚起につながることを述べています。そこには、徳川家の剣術指南役であった柳生家の言い伝えの剣術教歌、
 「斬り結ぶ刃の下ぞ地獄なれ、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」
の一節に代表される人間の情理があるのです。
 大脳生理学脳内伝達物質の分野から見ても、命がけの行為は「アドレナリン」を多く輩出する故、勇気や行動力喚起の源になる事が証明されています。そして、その結果得られた勝利は、優越感や闘争心を育み、次への対策対処の糧として、潜在意識(無意識)にインプットされます。
 大自然界は誠に良く出来ています。大きく力のある生きもの、または能力に優れたものは単独または少数で、小さく弱いものは多数が集まって群れ(社会)を構成して生きています。その頂点に君臨する我々人類は、頭脳という大きな力を社会という機構に活かすことを覚えました。いま、もう一ランク我々の能力を向上させるためにも、個人個人が自分の真の能力を鍛え、それを社会(集団)に還元することのメリットとメカニズムを知ることが大切なのです。
 その為にも、「集中力と情熱」を持ち続けているかの、自己チェックが必要なのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/