M&Uスクール

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今週の喝 第502号(2014.12.1〜2014.12.7) この世は全て催眠だ(244)〜“挑戦心”は強い“願望”から生まれる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(244
〜“挑戦心”は強い“願望”から生まれる!

 この「今週の喝」の3回前(241号11月10日配信)に、我が父が、
 「学級委員長になれば、自転車を買うたる!」
と言ったので、自転車欲しさに必死になって良い子を演出し、Getした思い出を書きました。
 私が小学校2年生の時です。
従兄弟(いとこ)で3つ年上のお兄ちゃんが、カッコウ良く自転車に乗っているのを見て、あんな危なっかしい二輪車をなんで上手に乗りこなせるのだろうと憧れの対象でした。
 自分にも乗りこなせるだろうかと、ちょっと臆病性が顔を出すにもかかわらず、
 「カッコウ良い!乗りたい!」
という強い思いが体中を支配し、近所の大(おお)東(ひがし)公園で従兄弟のお兄ちゃんから操縦訓練を受けることになりました。
 ワクワクドキドキした逸(はや)る胸を抑えながら、恐る恐る後ろの荷台を持ってもらって、先ずは慣熟試乗です。怖いからゆっくり運転すると、自転車は意地の悪い乗り物で、余計にフラつきます。
 そして、何とかペダルをこげるようになっても、自転車は倒れるという固定観念が子供ながらに脳裏を支配して、中々恐怖心が取れません。本当は、慣性の法則が働いて回転しているものは直進性があるので倒れにくいのですが、そんな事は後日分かること!お兄ちゃんに
 「ちゃんと、後ろ持っといてな。絶対やで、離したらアカンで!」
と必死にお願いすると、
 「ああ、分かってる。心配せんと、しっかりと漕げ!」
 「ほんまに離さんといてや!」
こんなやり取りのなか、段々お兄ちゃんの声が遠くなってゆき、
 「チャンと乗れてるやンか」
という声に驚いて後ろを振り向いたから大変!その拍子に大転倒。すねを擦りむき血がタラタラ!
 知らない間にお兄ちゃんは手を離していたのです。
 
★★前進し、失敗し、修正し、修得する!★★
 後ろの荷台を持ってくれていると“イメージ”しているときには、上手く乗れたのに、突然、一人で乗っていると言われた途端ひっくり返ってしまった体験も、今から分析すれば、イメージが我々の感性を育てることの証明なのです。
 そして、膝から血が吹き出ているのに、その痛さより自転車習得の爽快感が心を支配したため、今までなら泣いてしまったような怪我の苦痛も、それを契機に乗り越えられるようになった事を鮮明に覚えています。
 これは、心に夢や希望を描き、それに向かって果敢に挑戦すると、自然と体内から勇気が湧いてきてそれをクリアできる私の人生に於ける初体験でした。
 それから30分ほど経ったとき、もうお兄ちゃんの補助もなく自分で自転車を乗りこなしていたのです。
 
 この体験から、私たち人間は、自転車に乗れない状態を克服するには、先ずは乗りたいという願望が心を満たすことが肝要である事を知りました。そして、その願望が強ければ強いほど忍耐力が付くことも明かです。
 成長期において、自転車訓練は、ほとんどの人が初めて機械や道具をいった外界のものを体得する嚆矢となったことでしょう。もちろん、英才教育を受けた人達は、楽器や筆などに親しんだでしょうが、怪我という危険を伴い、痛さという苦を克服する体験は、やはり自転車が最も素晴らしい存在だと私は思っています。
 乗ることの出来る人には、日常で何げなく乗っている自転車ですが、これほど潜在意識という(目に見えない故)得体の知れない機能を証明できるものはありません。
 第一、強い願望が勇気を育み、苦痛を乗り越えて達成感を幼い心にもたらし、これからもこのようにして何事も「やれば出来るのだ」という心の充実感を体感します。まさに、「快」を求めて私たち人間は、人生を歩む初体験です。
 そして、第二、一度乗ることの出来た自転車運転は、「1週間時間をあげるから、自転車に乗れない身体の状態になって!」と言われても、身体的欠損が生じたり、体力が無くならない限り乗れなくなることはありません。それは、倒れれば怪我をするという危険を伴う行為には、“生命維持を司る潜在意識”は、見事に我々の行為行動、そして思考を統御して修得(無意識に出来る)するようになっているのです。
 この事から分かるように、我々は常に、「出来ない状態」から「出来る状態」へと向かっているのです。つまり、失敗を修正することで成功する。その修正のエネルギーは、如何に強い願望を抱くかに掛かっています。ですから、我々人間の人生は、
 「前進し(願望を持ち)、失敗し、修正し、修得する(体得)」
ようになっているのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/