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今週の喝 第496号(2014.10.20〜2014.10.26) この世は全て催眠だ(238)〜セルフ・イメージの大発見!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(238
〜セルフ・イメージの大発見!

 我々人間は、五感とそれを統括する「心」の六根(眼耳鼻舌身意)で世の事象を判断し、そして、その判断基準に沿って自分の行動を決定するという“心の法則”通りに人生を歩みます。つまり、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚で感受した情報を、心が判断し、自分の観念の中にある「選択肢と優先順位」を決定し、行動した結果が人生の軌跡なのです。
 「選択肢と優先順位」とは、突きつめて言うと“運命”のことです。しかし、多くの人間は、
 「これは“運命”だからどうにもならない。諦めよう!」
などと、間違った運命解釈をしているため、自暴自棄や他の所為にすることで腐心し、結局大切な事を見落とすという選択肢に走り、挙げ句の果てに「人生全てに失望」してしまいます。
 この誤解を払拭するために、私はこの紙面で、近年二百年間の心の科学の発展を、催眠(トランス)法という心理学から少し離れた観点で解説し、その人間の運命はその人の感覚から発した感性による選択基準や優先順位である事を伝えてきました。
 つまり、“運命”は、その法則に気づき、我々がその法則に沿って自分を変えてゆけば、文字通り「命を運ぶ」ことが可能であるのです。
 二十世紀の中頃に、アメリカの整形外科医マックスウェル・マルツ博士によって、「セルフ・イメージ(自己像)」が発見され、人生を思い通りの方向へ自分自身で導く可能性が大きくなりました。このセルフ・イメージ……つまり、
 「自分自身が、自分の事をどのような人間であるか」
と感じていること自体も、その大本は眼耳鼻舌身意(六根)の反応次第なのです。
 そのセルフ・イメージの大法則は、
●人間誰しも、潜在意識にセルフ・イメージを描いて生きている
●セルフ・イメージの限界が、人生の限界
●セルフ・イメージを変えることによって、人生を変えることが出来る
この心の法則の発見は、二十世紀に於ける心理学上の最大の発見であると、私は確信します。
 
★★人間は、己の行動に意味を必要とする!★★
 皆さんは、運命と宿命の違いをしっかりと認識しておられますか?
私が多くの方に尋ねたところ、ほとんどの方があやふやな答えしか持っていませんでした。
 運命とは、「選択肢と優先順位」によって、自分が判断した結果の人生の軌跡です。例えば、スイーツが大好きな女の子が食べ過ぎてブー子ちゃんになるのは、スイーツを食べなければ解消できますね。しかし、好きな食べ物を控えるほど精神力と勇気を必要とするものはありません。ついつい、手が出てしまいます。
 その上、麻薬や脱法ハーブ等で中毒症状になると、心ではなく脳を直接刺激して元の状態に戻れなくなる、いわゆる“廃人”になることもあります。癌を例にとると、治る癌と死ぬ癌があるように、その境目は発見の早さと治療技術の関係によって明暗が分かれます。同様に、麻薬類も精神力で脱却できる範囲と、どうにもならない状態に分かれますが、当初は、意志の力で何とかなります。
 肥満と麻薬中毒、どちらも始めは運命的要素から始まります。では、精神力の強弱は、何の要素でそれが決まるかというと、如何に「意味」を感じているかということです。言い換えれば、“目的意識”が自分自身の行動の意味付けをする最大要因なのです。
 肥満は糖尿病の発症率を増し、糖尿病は免疫不全を誘発し、その結果、平素は排除されるべき初期癌も免疫力低下のため身体に残留し、最終的に治癒力低下で死亡する……このような肥満による悪の連鎖をイメージした人、それも強烈にイメージする人は、その根源である肥満=過食を抑える選択をします。それこそ、過食の意味を知っている=最悪のイメージが出来ているからこそ、その抑止力(精神力)が強く働くのです。
 そんな中で、人間は感覚的に美味しい(味覚)ものは、これもまた強大な意志力「食べたい!」が働きます。この時も、人間はそれを食べるにも自分に対して“意味付け”が必要なので、無理矢理(食べたいばかりに)「私だけは特別だ」と勝手な解釈を用いて己の心を納得させます。これを心理学では「正常性バイアス」といい、ほとんどの人間が自分の行動の理由付けに用いると研究結果を出しています。「バイアス」とは“偏り”という意味で、人間の感覚でいうと“偏見”です。つまり、人間は、「自分だけは特別な人生を歩めるという偏見を持って生きている」のです。
 このように、感覚は偏見をよぶくらいの大いなる催眠要素なのです。ですから、感覚を制した者こそ、「思い通りの人生を歩む」パスポートを手に入れたことになるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/