M&Uスクール

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今週の喝 第492号(2014.9.22〜2014.9.28) この世は全て催眠だ(234)〜自律訓練法は、心の地ならし。〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(234
〜自律訓練法は、心の地ならし。

 自律訓練法は、人間の「呼吸=想念=筋肉」が並行移動する性質を巧みに利用して、本来意識ではどうにもならないと思われる自律神経系を正しく制御し、心身共に正常(健康)な状態を維持、もしくは、悪い状態になっていれば回復させる方法です。それは、以下の六つの暗示で導いて行きます。
 背景公式(準備運動)
 第1公式「重感」
 第2公式「温感」
 第3公式「心臓が静かに、打っている」
 第4公式「呼吸が楽になっている」
 第5公式「お腹が暖かい」
 第6公式「額が涼しい」
この六つの公式を、じっくりと毎日続ければ、あなたの身体は徐々にあなた自身が発するイメージ(暗示)に反応し、その反応速度が段々速くなることを体験することでしょう。
 訓練は、それがスポーツであれ、音楽演奏であれ、正しい姿、平均化した力配分などを修得するために、初めはゆっくりと、そして、徐々に早くしてゆけば、たいがいの技術的なことは身に付きます。しかし、心が乱れていれば、悪い癖や歪んだ感覚をインプットしてしまい、このマイナスのコンテンツが一旦、潜在意識に入ると、それを取り去って新しく正しいものをインプットすることが難しくなります。
 人間は、多かれ少なかれ、このような歪んだ感性や癖を知らず知らずの間に(我流で)体得してしまいます。そのような時に、この自律訓練法をマスターしていれば、マイナス感性に惑わされる事無く、自分を修正することが出来ます。
 人は、修正することが難しいのでは無く、悪い習慣がマイナス感性を誘発し、それから脱せないでいるところに問題があるのです。そのような時の心の状態が、「不安」です。不安を取り除こうとすれば、返って、不安がよぎる意志反作用の経験をしたことは、みんなありますね。
 自律訓練法を用いて、心と身体をわだかまりの無いニュートラルな状態……初めてそのことに当たるようなフレッシュな感覚から始め、今度は、落ち着いて、“ゆっくり”から段々“スピードアップ”して行けば、何事もすんなりと自分のものに出来ます。それは、種をまく前の雑草も何も生えていない畑のように、あらゆるものを育む素地が出来ている状態です。
 
★★勉強の出来ない子は、頭が悪いのか?!★★ 
 自律訓練法をマスターすると言うことは、万能計算機の“そろばん”を「ご破算で願いましては……」といって、そろばんを立てて玉を揃える作業をするようなものです。過去に計算したままの玉の位置では、新しい計算は出来ません。畑も、以前植えた植物の影響下では、新しい植物は元気に育ちません。すべて、ニュートラルな状態に戻すように、我々人間も、常にこのニュートラルな心の状態に持って行ける人が、秀逸な才能を発揮するようになるのです。
 ちょっと極端に言いますと、人間の才能や知能は、大体どの人も五十歩百歩で、そう極端に相違があるわけではありません。しかし、現実の社会では、大きな差が生じているのは現前とした事実です。そこで、多くの人間は、“才能を開花させよう”と努力しますが、私は、“気が散っている”ことが劣等の原因だと言うことを突きとめたました。
 気が散る原因は色々考えられますが、私は、「その事をやるための“意味”を理解できていないのが最大要因」だという結論に達しました。例えば、因数分解が理解できない子供は、「頭が悪い」と大人たちは決めつけてしまいがちですが、「因数分解を学ぶための意味が分かっていない」のです。ですから、因数分解が実用化されている実例を興味深く伝え、それが耕し立ての畑のような素直な心に届くと、面白いように勉強し出します。
 人間の好悪(好き嫌い)など単純な動機で決まるのです。何事も、下手くそなものは嫌い、上手くなれば段々好きになってゆきます。ですから、ことわざは「好きこそモノの上手なれ!」と説くのです。このように、何をするにも、心をニュートラルな状態である事が肝要であり、人の手を借りてこの心をつくるのが“催眠”で、自分自身でつくるのが“自律訓練”なのです。
 さて、この自律訓練法を毎日の日課として訓練し、それを習得したとしましょう。自律訓練法は、言わば我々人間を心身一如にするための基礎訓練ですから、それだけでは用を為しません。この自律訓練法をマスターして、心身をニュートラルなものにして、その次にあなたの理想(求める姿、成りたい形)明快にし、自律訓練法で平らかにした(明鏡止水)心と身体に、刻み込んで行くことで成果が上がり、初めて、自律訓練が役に立つのです。つまり、あなたがやりたいことや成りたい姿に対しての“意味”を明快にしてこそ、初めてそれに向かって行く“姿・形”が出来るのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/