M&Uスクール

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今週の喝 第482号(2014.7.14〜2014.7.20) この世は全て催眠だ(224)〜私の働き盛りは、「暇(ひま)地獄」にドップリ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(224
〜私の働き盛りは、「暇(ひま)地獄」にドップリ!

 私が33歳の時、何をやっても覇気が出ず、「もう私などみんなから忘れられてしまったのでは…」と真っ暗の人生を歩んでおりました。24歳で何気なく作った演歌「おもいで酒」が大ヒットし、私の脳みそはメロディーで溢れかえっていたのですが、生来の“歪んだもの嫌い”が祟って、自分の肌に合わないものは、全て排除していった結果、アガサ・クリスティーの小説の如く「そして、誰もいなくなった」のです。ゲシュタルト的に考察すると、排除したはずが排除されたのです。
 その頃の私の仕事は、一週間に金曜の夜6時からのたった1時間、NHK大阪放送局のFM番組、「BKジョッキー・梅忠のサウンドボックス」たった一本でした。この番組を担当できたことも、今から考えれば“不思議”な繋がりがありましたが、これは後日お話しするとして、働き盛りの人間が一週間にたった1時間しか仕事がないことは、黒田官兵衛の土牢幽閉のように重苦しいものでした。(もちろん比べものになりませんが……)
 しかし、著作権協会から幾ばくかの生活に困らない程度の金が振り込まれてくるから、もがく気にもならず、それこそ“ぬるま湯”に浸かったような、中途半端な気分でした。
 ある日、腰痛のため、知人から東洋医学の大家・藤本和風先生を紹介され診察をしてもらったとき、
「あんたの身体は、55歳以上やね。つまり老人ちょっと手前!」
と釘を刺されたときも、
「そう、それくらい苦労しているんや!」
と、逆に自慢するような精神状態でした。
 そんな折、私のこの体たらくな姿を見るに見かねてか、私のところでクラリネットを学びにきていた、大阪大東市の大川創業(株)社長の大川進一郎氏が、私に一冊の本を持ってきてくれました。この本が、その後の私の人生を大きく変える切っ掛けになったのです。

★★初めて催眠術を目の当たりにした日!★★
 その本の名は、ホセ・シルバ著「シルバ・マインドコントロール」です。この本を手にして、まず最初に書かれていたことは、
 「イメージした通りの事象が起きるように、私たち人間は出来ている。但し、クッキリと鮮明に自分の理想をイメージする事が肝要である」
とありました。
 生来、迷信めいたものや実態のないものは信じることの出来ない当時の私にとって、「イメージ通りの人生を歩む」という、今では当たり前の潜在意識の定理すら、俄(にわか)に信じがたいものでありました。しかし、何の手立ても打開策もなく、唯々、悶々と一日を過ごしている超暇人にとっては、文字通り藁(わら)にもすがる気持ちで、その書物をむさぼるように読み、実践に移すべく我流でトレーニングを始めました。ところが、心底信じていないのも手伝って、心の片隅で疑心暗鬼になりながらですから、どうしても上手くゆきません。
 そこで、この本を私にくれた大川進一郎氏に、指導を仰ぐことにしました。大川氏は、東大阪市の住道(すみのどう)駅前に大ショッピングセンターやコンサートホールを借金地獄の中から作り上げた、立志伝上の人物と言っても過言ではない人です。この人が、不思議な出会いから、私のところにクラリネットのレッスンに来ていたのです。私はフルートなのに、大川氏は私の音楽性に共感を覚えてくれて、クラリネットというより“音楽”を学びに来ていたのです。
 この大川氏が推奨する書物でありメソッドですから、疑う余地はないのでしょうが、人間のエゴは、「自分が正しい」と思い込んで生きているため、どうしても自意識や我(が)が邪魔をしてくるのです。
 あまりの私の頑固さに業を煮やした大川氏は、社長室の前を通りかかった一人の女子社員を部屋に招き入れ、あっという間に催眠誘導し、ブリッジに誘導したのです。ブリッジとは催眠誘導によってイメージ力を強化し、肩と足のところにパイプ椅子を配置し背中や腰、太股は橋を架けたように何の支えもない状態で、「あなたは橋である」という暗示効果でイメージさせて筋肉硬直の状態を作ったのです。
 そして、私に「さぁ、この人のお腹の上に乗っかってみて……」と、私に示唆します。そんな無理なことをして怪我でもさせたらどうしようという不安を抱きながら、恐る恐る華奢な彼女のお腹の上に立ったのです。
 不思議や不思議!彼女は、痛がる風もなく平然と私をお腹に乗せたまま、肩と足だけで支えられた人間ブリッジを瞑目の中で続けています。当時私の体重は70kg近くありましたので、華奢(きやしや)な彼女には意識的に耐えることなど不可能です。この不可能が、私の目の前(足の下)で起こっているのです。
 現実を見せられ、現に自分自身が体感したのですから、私の今までの固定観念で塗り固められた脳は、その時、粉々に砕かれ、人には、常軌を超えた能力があることを実感した(信じざるを得ない)瞬間でした。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/