M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第480号(2014.6.30〜2014.7.6) この世は全て催眠だ(222)〜人は皆、潜在意識で繋がっている!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(222
〜人は皆、潜在意識で繋がっている!

 私たちの心の中には、「もう一人の素敵な私」が住んでいます。ペルシャで起こった宗教・ゾロアスター教は、それを、光明神アフラマツダと暗黒神アンリマンナと表現して、その葛藤からの脱却勝利を修行としています。(説明が簡単で、申し訳ありません)
 古来より、全ての敵は己自身であることは、心の成長と共に気付きますが、その脱却は非常に困難です。それは、「感情+感覚」の連合軍と「理性」との2対1の戦いであるため、ほとんど理性に勝ち目はありません。
 しかし唯一、人は「愛される」ことによってそれに打ち勝つことが出来ます。ですが、人に愛されることは、常日頃からの行いが多くの人に感銘を与える所業を継続的に、いや、性質として為されなければなりません。故に、それは人に対して向けるのではなく、自分との戦いでありますので、「克己」という言葉が生まれました。克己とは、人生の根幹を成す原初的人間修行なのです。
 そんな我々人間の心の反映から生まれた「克己法」が、賢人会議や老賢人との対話です。
 心を、深呼吸とリラクゼーションで落ち着け、自分の心に住まう老賢人に静かに語りかけると、やがて、思いも寄らないような感覚と感性が生じ、「もう一人の素敵な私」と楽しく話し合うことが出来るようになるでしょう。これは、正しくあなたの“ロゴス”である潜在意識との対話なのです。
 潜在意識は、自分であって自分ではない、大自然、宇宙と繋がっている集合無意識です。その発見者は、心理学者ジークムント・フロイトの弟子である、カール・グスタフ・ユングです。
 彼は、人間の深層心理は蓮根の地下茎のように、あらゆるものと繋がっていると仮説を立て、その立証に生涯をかけました。
 
★★悪いことは、人の目を盗んで行う!★★
 さて、自分自身の主観と感覚をコントロールする方法を色々とお伝えして折りますが、あなたは、“あなた一人で思念行動する時”“人が見ている時”の行動は同じかどうか振り返って見てください。大抵の人間は、
 「もし、人が見ていたら、果たしてこの行動をとるだろうか」
と考えることでしょう。
 その時、人が見ていて最も適切な行動に、無意識然にシフトすることでしょう。これは、自分の中にいるもう一人の自分……それは人が見ていたらと考える理性的な自分です。“自分”に固執して、己の心を感情が支配すると、論外な行動に走ることがよくあります。それは、先にも述べた「感情+感覚」の連合軍が、権勢をふるっているからです。
 しかし、「愛の力でこれが克服できる」と述べたように、人が見ていると、例えば、タバコも自制が効きますし、その人が権威ある人ならば、お酒もヘベレケになるまで飲みません。(薦められれば別ですが……!)
 私も幼少の折、悪戯をした時、母に「前のおじさんが見ているよ!」と言われただけで、大人しくなったことを思い出します。ですから、自分の行動を矯正するのに、「もし人が見ていたら、はたしてこの行動をとるだろうか」と考え、望ましい行動を無意識に刻印する我々の潜在意識の自動機制メカニズムを用いて、「もし、通行人が見ていたら」「もし、人に見られたら」と考えて、自己修正してゆくのです。
 そう言えば、悪いことをする人間は、人の目を気にして、見られないようにコッソリと行動しますね。
 
 次に、我々は、「人の目を気にする」ことで自分の行動が正しいか否かをチェックすることが出来る心のメカニズムを利用して、常に沈着冷静で理性的な自分の作り方をお伝えしましょう。それは、「自観法」といって、人が“私”を見る代わりに、自分が自分を観るのです。その方法は、
 先ず、呼吸を整え肉体をリラックスしてトランス(催眠)状態に入ります。そして、目の前に白いスクリーンを思い浮かべます。
 そして、そのスクリーンに望ましくない行動をしている自分を登場させ、それを映画を観るように客観的に自分を眺めます。また、自分の声も聞きます。
 今度は、好ましい行動をしている自分を登場させ、やはりリアルに見聞します。
 さて、これを真剣に行うと、悪いことをしている自分が恥ずかしくなり、自動的に好ましい行動の自分にシフトしようとしてきます。これがロゴス(生命根源)の働きです。どんな悪党にも、良心はあります。ただ、それに面と向き合わなかっただけなのです。
 このように、正しい方向、美しい方向へ自分の心が向かいだしたら、先般登場した“老賢人”と、契約を交わすのです。
 「私は、自分自身を人に見られても恥じない方向へ導きます……」と!

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/