潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?
この世は全て催眠だ(221)
〜自分を変えてゆくためのアプローチ〜
自分を変えてゆくためには、自分の心の深ーい部分にある潜在意識に新たなる情報をインプットしてゆくことが肝要です。
以前にも申しましたが、「痩せたい!けど、食べたい!」という葛藤は、「食べたい」に軍配が上がる場合がほとんどです。それは、食べたいという「感情」に、食べたときの満足感や達成感が「感覚」として残り、「感情+感覚」の連合軍が、「痩せたい!」という「理性」を蹴散らせてしまうからです。単純に言えば、食べるという行為は「食べたい」という味覚への欲望が、食べた後の胃袋の感覚である充実感と合体し、大いなるパワーとなるのです。
従って、この感覚をいったん味わうと、その満足感が潜在意識にインプットされ、心を介さず、直接“脳を触発”するのです。ですから、酒やタバコ、またドラッグやセックスも、この「感情+感覚」の連合軍の支援を得て我々の覚知反応(脳)を直撃しますので、絶対に、といって良いほど逃れることは出来ません。それは、麻酔薬のようなもので、どんなに精神で抵抗しても、注射一本で意識不明になる感覚です。ほんとうに恐ろしいですね。
そこから逃れる方法は、唯一、その感覚よりも高次の感覚を求める以外ありません。つまり、酒に嵌まった人間は、酒以上の高次の感覚を体験したことがないということです。それより、高次の感覚とは、“人間愛”以外に私は見つけられません。
私も目の当たりにした事例ですが、ヘビースモーカーが、心底愛した女性に、「お口がくさい」といわれて、タバコを吸う以上に彼女に「愛されたい」と思ったため、見事にタバコを止めました。しかし、数年後、離婚をしたと同時に、再びヘビースモーカーとなりました。いやはや……(>_<)
★★想像力を高め、神様と対話する!?★★
より高次の自分を構築するとは、自分自身の主観と感覚をコントロールすることです。その成果は、近年のニューサイエンスで「考え方(主観)が変われば、人生は変わる」と謳われ、その成果が続々と発表されていることからも明らかです。それも、トランス状態を自ら作り上げておいてです。方法は、深い呼吸でリラックスの状態を作れば良いのです。その上で、
(1)自分の理想をハッキリと描く
(2)理想の人物像を想定する
(3)理想的なテキパキ行動をしている姿を想像する
(4)自分の姿と声をイメージの中でその人物に重ねてゆく
(5)五感(眼耳鼻舌身)をフル動員し、身体全体で感じてゆく
(6)自分の無意識に、自分自身が問いかけ「契約」を交わす
と、この6つのプロセスを、しっかり反復しイメージ化してゆきます。
以前にも申しましたが、我々人間という霊長類は、イメージと現実の区別がほとんどつかない性質を持っていますので、脳は、イメージしたものを実際に行動したものとして記憶するため、やがてそれは癖化(無意識化)され、心を通さずに直接、脳から指令が下りるようになります。
何度も申しますが、この訓練をするときは、必ず深い呼吸で身体をリラックスさせ、静かでくつろげる環境の中で行います。
さて、これらがだんだん習慣化されてきたら、次に「偉人会議」の開催を主催しましょう。「偉人会議」とは、想像の中で、あなたは、丸いテーブルに世界の偉人を招集して会議を開きます。アインシュタインやプラトンetcの歴史上の人物はもちろんのこと、あなたが尊敬する人物に集まってもらい、自分が今直面している問題について、意見を求めるのです。たぶん初めは、自分の頭脳が想像した世界で回答を求めても、自分の考え以外の回答は得られないと思いますが、深い呼吸とリラックスの下での問いかけは、意外な回答を得る体験をされることと思います。自分が心に描いた偉人が、まるでチャネリング(憑依)するかのように、自分自身に語りかけてくるように感じます。
これぞ、心理学者フランクルが、「神の通路」と呼ぶ情報系なのです。アイデアやメロディーが浮かぶのは、このような状況下が圧倒的に多い事は、調査でも明らかになっています。
また、心理学者のカール・グスタフ・ユングは、人間の共通の無意識に刻まれているイメージを「元型(げんけい)」と呼び、その中の一つのキャラクターに、「老賢人」をイメージしました。
それは、白髯(しろひげ)、痩躯(そうく)、威厳と英知を備えた老人のイメージです。その老賢人とあなたは、深い海の底にある竜宮城や、高い霊気溢れる山に登り、この老賢人から、(イメージの中で)色々とアドバイスを貰うのです。
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/