M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第476号(2014.6.2〜2014.6.8) この世は全て催眠だ(218)〜不快からの安易な脱出模索が、癖化を招く。〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(218
〜不快からの安易な脱出模索が、癖化を招く。

 我々人間は、理性と感情の他に、感覚という欲求を誘発する感性を持っています。それは、お腹が減ったら、イラつくといったように、感情が不愉快な感覚で包まれるのです。
 薬物障害者が禁断症状になったとき、その不快な感情や感覚が理性を超えて襲ってくるため、自制心を超えてしまいます。そして、理性では「止めよう!」と思っていても、また手を出してしまうのは、これが原因です。
 例えば、最近のニュースで芸能人やスポーツ選手などが、自分にかけられた期待や能力に対する不安の苦しみから逃れるために、薬物(覚醒剤etc.)に手を出し、そこから、離れられなくなり、意思や精神ではどうにもならないのは、この感覚と感情が結びつき、理性の何十倍ものエネルギーを発するのです。
 私たちも、歯が一本痛いだけで、仕事に身が入らず、イライラした経験はありますね。また、大事なネックレスをどこかに置き忘れたときなども、やはり気になり、何事にも集中できません。人を愛したとき、その相手から受ける甘い感覚や耽美な感触が忘れられないところに、恋の苦しみは生まれます。
 禁煙、痩身、恋愛etc.で苦しむのは、それが心だけではなく、体の感覚を誘発しているからで、よく精神論を持ち出して「根性がないから」などという人がいますが、それは、痛みから解放されたいという感覚と同じ体感から来る欲求なのです。
 そして、この感覚は、やがて癖化(へきか)し(クセになり)、その人間の性質に組み込まれてゆきます。癖化の段階に入ると、それはもう、その人間の意識では対応できない領域である潜在意識の深い領域に、その情報がインプットされるのです。
 こうなると、「目には目を、歯には歯を……」のことわざのように、それに対して適切な対応をしなくてはなりません。つまり、「潜在意識には潜在意識を……」という対応です。
 
★★自分を克服する技法★★
 潜在意識には形(法則)があります。私たちは「潜在意識」というから、心の一部と思い、心なら心理学があると短絡的に解釈して、それに対応しようとしますが、実は、潜在意識は「心」と言うより、我々の身体の機能を健康に保全し、しっかりと活動させるための生命維持のコンピュータのようなものだと考えた方が理解しやすいでしょう。セルフイメージの発見者マックスウェル・マルツ博士は、潜在意識の働きを「サイコ・サイバネティクス」と呼びました。その意味は、「心の自動制御舵取り装置」です。
 コンピュータは常に、インプットした情報通りに進めようと修正を繰り返すように、潜在意識というコンピュータの情報は、健康に心と体を維持する、「生命維持装置」なのです。そこに、感覚的に癖化した間違った情報を入れると、それを拒否するために潜在意識内で葛藤が起こり、そこに生じる結果が「病気」です。それは、前にも話した「痩せたいけど食べたい!」という葛藤から生じた食べ癖が、肥満から生じる病……例えば、糖尿病や脂肪肝を誘発し、それがもとで血液滞留が生じ、身体の各所の機能不全を起こしてゆくというプロセスが証明しています。
 ですから、考え方を変えれば、「病は我々の癖化した生活習慣から生じた諸悪(間違い)に対する警鐘」と捉えることも出来るのです。しかし、先に述べたように、感情と感覚の連合軍がこの状態を作り出しているので、それを改善するのは、精神(理性や根性)では無理です。そこで、「目には目を、潜在意識には潜在意識を……」の機能を用いて、自分の潜在意識の改造するのです。そこで、その技法をお伝えいたします。
 
 技術その一、
 人はしばしば重要な会議やコミュニケーション(説得)が必要な場で、恐れに気圧されて退いてしまったり、億劫になり消極的になってしまうことがあります。
 その行動パターンは、強固に潜在意識(無意識)に刻み込まれて、根深い習慣となっています。だから新しい行動方式を身につけたいと思うなら、潜在意識にインプットされている情報を変える深層アプローチが必要です。
 そこで、いすに深く座ったり、静かに仰向けになって深く呼吸を整え、自分自身がリラックス出来る状態で、次に示すイメージセッションを行いましょう。
 ①先ず、自分が理想とする状態をしっかりと想定します。生き生きと重要な会議や大勢の人前で話している姿、堂々としたイメージです。
 ②その時、自分が理想とする人物像を念頭に置くのが最適です。
 ③そんな状況で、あなたが理想とする人物像が、テキパキとあなたの理想通りの行動している状況をイメージの中でありありと思い描きます。
 例えば、会議で格好良く積極的に発言しているA専務の姿をイメージの中で見聞きするのです。この理想像の構築は、とても重要ですので、慎重に時間をかけて行いましょう。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/