M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第475号(2014.5.26〜2014.6.1) この世は全て催眠だ(217)〜何でタバコを止められないの?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(217
〜何でタバコを止められないの?

 人は、それぞれの無意識の情報処理パターンを持っています。それは、目、耳、鼻、口、体という器官の機能である、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のいずれかが突出していて、それによって「自分の世界」を構築し、そこに住んでいるのです。
 見たものに強烈な印象を覚える人、色や形に敏感な人は「視覚型人間」。私のように相手の声やアクセントで人を思い出したり、想像を膨らませる「聴覚型」。また、相手の匂いを強烈に記憶する「嗅覚型」など、それぞれ人は特色を持っています。
 ある人は、それを「主観だよ」と言って軽視しますが、相手とのCommunication(説得)を図ろうとするとき、相手の得手の部分から進入すると、以外とスムーズに相手の内側に入ってゆくことが出来ます。
 我々が、学ぼうとしている“深層コミュニケーション”は、まさにその主観にアプローチしてゆくテクニックなのです。
 私たちM&U SCHOOLが、根本教義にしている、
 
 「心構えを変えることによって、人生を変えることが出来る」
 
という、マックスウェル・マルツ博士の提言は、まさに、
 「考え方(主観)が変われば、人生が変わる」
そして、
 「現在のあなたの世界・考え方が人生を作り上げているのだから、簡単に作り替えることができる」
ことを示唆しています。
 それには、無意識の中の材料(リソース=感覚)を用いるのが一番確実で効果的なのです。
 例えば、誰もが「タバコは体に悪い」ことは知っています。だから、すわなければ健康を維持できることは簡単に分かります。また、タバコを吸う習慣のない人は、
 「なんでタバコを止めることが出来ないのだろう」
と、不思議にすら思います。それは、痩せたいのに食べたいという相矛盾した感覚と同じです。
 
★★人の欲求は、身体の感覚と密接に結びつく!★★
 痩せたいのについ食べてしまう。こんなヒトの中には2つの矛盾したシステムが戦っています。
 システムAは「痩せたい」
 システムBは「食べたい」
この場合、システムBの「食べたい」欲求は、身体の“感じ(感覚)”と密接に結びついています。このことは、以外と軽視されていて、肥満治療に於いては、心の問題(トラブル)……「心だけを治療すれば良い」と思われています。しかし、実際はそうではありません。
 心のトラブルは、身体の“感覚”と深く結びついていて、やる気がないときなど、身体がだるく頭が重い、だからこそ何もする気になれないのです。
 登校拒否の児童を観察すると、まず頭が重い、お腹が痛い、吐き気がするなどの症状を訴えてくることから始まります。周りは、学校へ行きたくないから仮病を使っているのかと思いがちですが、実際に強制的に学校へ連れて行ったりすると、校門の前などで、吐いたり顔面蒼白になって頭痛を訴えたりと、本当に症状が現れます。
 つまり、本当に“学校へ行けない状況”になってしまうので、今では、「登校拒否」という呼び方は改められ、登校が出来ない状態を作るという意味の「不登校」となりました。つまり、学校へ行きたくないという「思い」が高じると、それが身体の感覚に作用し、それが頑固な習性を形作るのです。そして、学校へ行く時間になると、タイマーを作動させたように、決まって頭痛や吐き気が起こります。
 痩せたいけど食べてしまうヒトの場合も、“食べたい”欲求が、身体の感じと深く結びついて、不登校同様に痩せたいという「理想」よりも、食べたいという「感覚」が感情を誘発し、食べてしまうのです。
 タバコの場合も同じです。タバコによる末端神経や毛細血管の収縮が、得も知れない快感を誘発し、その感覚と喫煙が深く結びついて、身体に悪いという認知(理性)より、吸いたいという感情に軍配を上げてしまいます。
 そこで、そのようなヒトを「悩ませている身体の感覚が何か?」、空腹感なのか、時間感覚による食欲喚起なのか、タバコの場合だと、ニコチンによる麻痺感覚なのか、香りによるリラックス感覚なのかetc.を探った上で、トランス状態に誘導し、その悪い結合を断ち切ったり、もっと影響の少ない他のものに移しかえてしまうのです。
 さて、その技術をご紹介してゆきましょう。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/