M&Uスクール

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今週の喝 第463号(2014.3.3〜2014.3.9) この世は全て催眠だ(205)〜人の本質は、善への昇華!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(205
〜人の本質は、善への昇華!

 先回お話しました理想像を伝える暗示。これは予想以上に人を変える効果があります。「ジェントルマン」という言葉に、そのような格好の良い自分を創りたいという願望が目覚めたのです。
 「人間は昇華の生きもの」と言われるように、一度、格好良さや良い感触を覚えると、そう簡単には身をもち崩すことはできません。衣類や食べ物などその典型で、一度、着心地の良い物やブランド品を着るとそれ以下の物や着心地の悪い物に抵抗する心が出てきます。食べ物も同様に、「舌が肥える」現象が起きるのです。
 これは、子供でも同様で、良い子になろうとする心は、みんなもっています。子供の中には、不良少年に成り下がる者もいますが、これ自体、親や彼を取り巻く環境に対する抵抗から始まっているので、その内実はとても良い子なのです。
 しかし、これが長年継続してその状態に置かれると、潜在意識はクセの貯蔵庫といっても良いくらいその状態を記憶し、最後には、悪に染まってしまうのです。そうなると、「不良」ではなく、「悪人」になってしまい、厄介な感覚の持ち主となります。しかし、それでも、人間の本質は「カッコウ良いものに惹かれる」性質がありますので、やはり、その世界での格好良さを求めて止みません。
 最近ではめっぽう少なくなりましたが、高倉健主演のヤクザ映画が大ヒットした裏には、この感性があるからです。ヤクザはヤクザなりに、自分達の格好良さを意識していることは確かです。
 よくあるシナリオに、悪人である人間に愛する人が出来て、悪の世界から足を洗うというのがありますが、それも、人間の本質である昇華現象の表れです。これも、エリクソン催眠の根底に流れるひとつのエッセンスなのです。
 
★★ビジネスに用いられる“暗示まがい”の表現★★
 さて、そんな人間の昇華現象を逆手にとって「暗示まがい」の表現でショックを与えるビジネス話法があります。テレビを見ていると、この“ショック・メッセージ”がひっきりなしに引用されているのに気付きます。
 一昔前の禁煙広告に
 「あなた、タバコやめますか、それとも人間やめますか」
というのがありました。そして、近年では、タバコを吸う人間の方が少数派になるくらい、功を奏した結果が出ています。これも、人間の昇華原理を上手く利用したキャッチコピーですね。また、
 「チャンスは今だけ!本日限りの限定セール」
 「先着100名に限り、サンプル無料進呈!」
 「あなた、お口の臭いが気になりませんか?」
 「新人類やニューメディアのことが分からなければ、時代に取り残される」
といった、ドキッとするような内容のコピーに、気ぜわしく思った事は誰でもあることですね。
 これらの“ショック暗示”によって、ものすごい数の商売が成立しているのです。「交渉行動」の専門家で、ハーバード流交渉術を日本にもたらした藤田忠氏は、
 「世の中の人達は、みんな紳士の顔をしながら“脅し”をかけて仕事をし、商売をしているのだ」
と言い、その身近な例をいくつか挙げています。
 保険の外交員が、
 「ご主人に“もしも”のことがあれば、あなたは……」
 上司が部下に、
 「君、もう少し一所懸命に働いて貰わないとボーナスの査定を考えざるを得ないなあ」
 町のポスターで、
 「この映画を見なければ、あなたは時代に取り残される!」
 ファッション雑誌からは、
 「これが、流行の最先端をいくスタイル!」
このように謳うのはプロだけに限らず、ふつうの主婦が市場の買い物で値切るときも、
 「このお刺身、スーパーの方が安いわね」
などとそれみよがしにつぶやくと、魚屋の主人ドキッとして、
 「明日から、セールにしようと思っていました。奥さんだけ特別に……」
などと取り繕い、値引きしてしまうケースが儘ありますね。
 この様に、相手にショックを与えて、そのリスポンス(反応)で心を変えてしまうテクニックは、日常茶飯事に行われているのです。あなたは、このような暗示に引っかかることなく日常生活を送るためにも、この「今週の喝」を良く勉強して欲しいと思います。
 「もし、この勉強を怠ったら、あなたは大変な目に遭うこと必定ですゾ!」
 
これもショック暗示ですね。。(>_<)

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/