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今週の喝 第452号(2013.12.16〜2013.12.22) この世は全て催眠だ(194)〜なぜ相手は、反対するのだろう〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(194
〜なぜ相手は、反対するのだろう

 会議やセールス、また、政治的なやり取りから学級会に至るまで、社会的な集合体で色々と賛否が分かれたり、せっかくまとまりかけた議題が、ほんの少しの反対で大きく揺らいだり、それほど大層な理由でもないのに大袈裟な拡大解釈で反対したり、また、モンスターペアレントのように傍若無人な態度で接する人間によって、同意が得られないことがよくあります。
 さて、この様な事態をじっくりと眺めてゆくと、面白い法則が見つかります。そして、その法則を更に分析すると、
 「その人間の本心からの反対ではなく、何かの理由でつむじを曲げたために、反対する姿勢を取っている……つまり、反対のための反対」
ということが多いのです。
 もちろん、全てが全てそうではありませんが、大半といって良いほど意見が一致しないときは、つむじを曲げてしまったための「意地悪的行為」が多いのです。
 そこで、どんな時に人は社会生活の中でつむじを曲げるのかを研究してゆくと、大きく3つの条件のどれから欠如した時に起きると回答を得ました。
 (1)根回しがない
 (2)相手が無任所である
 (3)投げかける側が、相手に尊敬の心をもっていない
これらのいずれかでも該当すると、人の心は往々にして賛同賛成の意を示したくなくなるのです。弱者が強者への妬みややっかみをもちルサンチマンになるのも、この辺りが根源になっているように思います。
 従って、人に同意賛同を得ようとするなら、これら諸条件を充たすことが肝要です。
 
★★人間の心の基本!★★
 先ず、第1番目の「根回しがない」とは、どういうことかというと、その問題や活動に対して、それらが動き出す当初から参画していないとき、人は「疎外感(仲間はずれの感覚)」を覚えます。
 例えば、「社内旅行をしよう!」といった計画を総務が企画したとします。それに対して、営業や製造が、「この忙しいときに……」とか、「そんな余分な出費をするなら、自分達の給料に還元して欲しい」などと、意見の一致を見ないのは、その旅行計画をする時点から、“相談”や“お伺い”が無く、既に決定事項のように、通達の形式をとってその事を知ったとき、それが良いことだと思っていても、「疎外感」のため、つむじが曲がってしまうのです。
 そして、反対された側が必死になって説得しても、それが的外れなことであったらな、相手の同意が得られないばかりか、より険悪なムードが漂います。
 従って、一つのことを円滑に賛同行使するには、それが公になる前に、要所にいる人間(キーマン)に内示や相談をして、予め回答や協力を求めることが大切なのです。
 この様な気配りは、相手が「自分はこのサークルで大切にされている」と実感しますので、積極的に、しかも無意識に協力態勢を示してくる事でしょう。できれば、何か事を始めようとしてからではなく、“日常”より、予期する相手とはチューニングをしっかり行い、“絆”を大切にしておくことです。
 お気づきと思いますが、これは完全にエリクソン催眠ですね。

 次に、「相手が無任所」とは、参加賛同を求めたその事象で、相手の活躍の場が無いことです。
 ある会社で、家族参加型の“社内夏祭り”を企画し、工場長に参画を求めたところ「忙しくて工場は止められない」と一蹴されました。その時、企画した側は、工場長のことをしっかりと考え、「負担を掛けないように」という心配りから「お客さま待遇でお出で頂こう」としたのです。それは、夏祭りに参加しても、「自分にはすることがない」という“疎外感”が生また結果、賛同が得られなかったのです。
 「工場長、あなたには是非にも鉢巻きを巻いた“たこ焼き屋さん”でムードを盛り上げて下さい。家族も参加する我が社の夏祭りは、工場長の活躍が無いとしおれた花みたいですからね」
 などと、当初から配役を決めてかかると、色々と文句を言いながらも、
 「それなら、やってやろうじゃない」
と、思ってくるものです。
 人間は、サボりたい、楽をしたいといつも思っているように感じるでしょうが、自分に対して他人が大きな期待を掛けていると感じたときなど、活動したくてたまらないのです。
 「従業員が積極的に働かない」と歎いている会社幹部の人達は、彼らの心に“疎外感”を植え付けてしまっているのです。それは、彼らが持つ“自尊心”を傷つけていることと同じです。自尊心が傷つけば、人は傷つけた相手より、どんなに地位や権力を持っていても、面従腹背(めんじゆうはいふく)……協力的に見せても、心は完全につむじを曲げてしまっています。
 さて、第三番目の「投げかける側が、相手に尊敬の心をもっていない」とは……?

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/