M&Uスクール

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今週の喝 第446号(2013.11.4〜2013.11.10) この世は全て催眠だ(188)〜人は自分が正しく、悪いのは世間 という勝手な観念の持ち主〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(188
〜人の心は裏腹。
 その真意を見つけることこそ説得力の秘訣!

 コミュニケーション……これを言い換えれば「説得」です。人を口説き落とす、理解させる、ラポールを結ぶなど、コミュニケーションは人間社会、人間関係にとって最も重要です。
 説得に自信のない人は、「説得」と聞くと、ハナから
  「私はダメだ、説得オンチ!」
と決めつけ、自認している人が多いですね。
 その訳を本人に訊ねると、相手の強い抵抗にあった時など
  「どうしていいかわからない」
  「意気喪失し、挫けてしまう」
  「とっさに言葉が出てこない」
などが原因となっています。
 相手の抵抗は、どこから来るのかというと、それはこちらの意志を相手に押し付けるところから来る反発が大きいのです。
 良い例に、イソップ物語の「北風と太陽」の話があります。
旅人の外套をはぎ取ろうとする北風に抵抗して、旅人はますます外套にしがみつきます。それに対して太陽は、ポカポカと光を浴びせ、外套の必要性を感じなくさせたので、彼は自発的にそれを脱ぎ捨てました。
 この物語が示すように、深層コミュニケーションを心掛けるコミュニケーター(説得者)は、あの太陽の知恵に学ぶのです。太陽の温かさが鍵なのです。
 それは、端的に言うと
  「人の意図と、表面に表れる行動を分けて捉えること」
なのです。
 人は、表面でどれほど頑固な“抵抗”や“反発”をしていても、その内部には“調和や友好を求める気持ちが、どこかに間違い無く潜んでいることへの確かな信頼”がそこにはあります。
 説得に際して、相手の抵抗を乗り越えようとするとき、一つの大事な着目点がこれです。それは、相手がその意図においても、また表現の仕方においても、ともに一致して反対を表している場合と、そうでない場合を区別してアプローチしてゆくのです。
 
★説得への抵抗を回避せよ!★
 さて、心(意図)と言葉(表現)が一致して反対している場合は、論理的に相手が「なぜそのことに対して反対なのか」という理由をきっちりと確かめることが肝要です。
 そこに、根本的な利害の衝突や、こじれた嫉妬や憎悪の感情が無い限り、相手は自分の意見を「きちんと聞いてもらいたい」という思いを持っていますので、抵抗の表現や態度を率直に取りやめることでしょう。
 その時、相手の態度は、当事者の真意を理解しようと、真剣に傾聴(耳を傾ける)してきます。この時、こちら側もまた相手に理解をして欲しいという意図に、その表現の仕方が一致していることが大切です。つまり、自分と相手は、同じ結論に向かっていることを示すのです。それがしっかりとしていなくて、仮にも、こちらにその事柄について不一致の点があれば、相手は説得者であるあなたに不誠実さや不真面目さを感じることでしょう。
 そして、説得者が自分の事をコントロールしようとしていると懐疑的に思ったり、自分に対する敵意や軽蔑を感じ、余計に態度を硬化させ、事態を更に悪くしてしまいます。
 
 コミュニケーション(説得)への抵抗は色々とあります。
  ●説得する人への漠然とした不信感。
  ●騙されているのではないかという警戒心。
  ●自分をさらけ出す事への不安、自己防衛。
  ●相手の言いなりになってたまるかという自尊心。
  ●反発心etc.
人間には、自分を反映した猜疑心が渦巻いているのです。これらの猜疑心は、自分ならば行うであろう行為・行動が基準になっているのですが、それには、気付いていません。
 たとえば、女性が「男って、自分勝手でウソつきよ」と言った場合、その女性は「自分勝手でウソつき」な行動をとっているのです。そして、それを基準にして、相手の動向を読み計っているのです。つまり、その類(たぐい)のことを言うのは、その人間がそのような行為・行動を過去にしたか、又は思ったかなのです。
 これらの情動(無意識の思考行動)を、しっかりと把握し、チューニングすることによって、相手の不信感、警戒心を解くことが出来ます。それには、相手の感性タイプをしっかりと知り、こちらのパーソナリティー(人柄)の情報を伝えることが重要です。何事も「誠意」で事に当たることこそ、相手の心の扉を開く基です。
 しかし、最後まで残るのは自尊心から来る反発です。これを解消するには、「直接、相手に指示や命令を出さない」のがコツです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/