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今週の喝 第445号(2013.10.28〜2013.11.3) この世は全て催眠だ(187)〜人は自分が正しく、悪いのは世間 という勝手な観念の持ち主〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(187
〜人は自分が正しく、悪いのは世間
 という勝手な観念の持ち主

 人間の脳……左脳は論理脳(言葉)右脳はイメージ脳(想像力)です。どちらが大切かというと、もちろん両方のバランスが大切なのですが、我々が神より賜った二つの能力である<想像力>と<言葉>を有効に用いるには、想像力を第一議に据えて、それを人に伝えるために有効に言葉を用いれば、しっかりとバランスが整います。
 イメージしたものを言葉で表現するからこそ、コミュニケーションが円滑になるのです。人間は概して、楽と得を求め、自分の行いを正当化しようとするため、何事も原因を外界に持ってゆこうとする性質をもっています。例えば、
 「お金がなくて生活が苦しい」
とよく言いますが、その実は、
 「お金が無いことを苦しく思う自分がいる」
のです。なぜなら、お金が無くなってもお金があるときと同じように生活を維持しようとする自分がいるのであって、単純に言えば、お金の多少に合わせて生活を変えれば済むことなのです。
 この様に、自分が正しいという観念で動いている人間の心を、満喫(快く)させるには、外界の情勢が諸悪の根源であるように言えば、相手の心は満足します。それと同時に、自分ではない方向へ原因を持って行ってくれた人間に対して、意味無しに好意を示し「気が合う」という心が芽生えるのです。これがチューニングの基本です。
 「気が合う」という抽象的な感覚を相手が持ったと言うことは、論理的な思考を司る左脳の働きが衰え、自分に好意的な人間に、何か分からないけれど、期待を掛けるようになるのです。それは、想像の世界で行われますので、右脳は活性します。
 右脳が活性すれば、相手の右脳が司る感性タイプを探り当て、その感性にアプローチすれば良いのです。

★恋は催眠!★
 右脳が司る感性タイプは般若心経にも出てくるように、「眼・耳・鼻・舌・身・意」の6つです。つまり、視覚派、聴覚派、嗅覚派、味覚派、触覚派、情緒派です。
 右脳へのアプローチで最も大切なことは、相手が何に一番敏感なのかを観察し、その敏感な感性……言い換えれば、一番興味を示すところから入って行けば、以外と容易く相手の右脳を攻略できます。つまり、右脳は感性的に“快”の状態になることを望んでいて、その状態が体現できると、その快の状態を満喫し、その状態に浸ってしまうのです。
 視覚派にはイメージで、聴覚派にはメロディーで、感覚派には手ざわりでと、アプローチ法を適宜変えてゆくのが効果的です。たとえば、
 「みどり一杯の森を思い浮かべて下さい。……梢をサワサワとわたる風の音が聞こえますか。……風はあなたの頬や肌を優しく、そして、心地よく通り過ぎてゆきます。……まえにある白い花の、香りをそっとかいでみて下さい……」
という風に、相手が一番得意とする感覚をトランス状態に導く(催眠誘導)の入口にするのです。
 上記の誘導は、もうお分かりのように、視覚が一番敏感な人に対して、
 視覚→聴覚→触覚→嗅覚
と、感性タイプをオーバーラップさせながら誘導している一例です。
 とにかく、催眠誘導するには、相手の心が“快”の状態になり、リラックスしていることが絶対条件です。こうしている内に、相手の左脳は抵抗力を失い、極めてスムーズにトランス状態に導いてゆくことが出来るようになるのです。
 たとえば、「恋」を分析してみると、完全な催眠状態であることに気付きます。初めての出逢いで、その人の魅力的なところに心惹かれるのも、視覚派の人は顔かたちであったり、聴覚派の人は、声の響きやイントネーション、嗅覚派の人は相手の香りやフレグランスの匂いから始まります。そして、その感性を起縁にして、次から次に自分の好みを見つけ出し、最後に、心から相手の全てを受け入れるようになるのです。
 意地汚く表現すれば、「恋は、快さを導入口とした錯覚(=催眠)」でもありますから、催眠を解くことによって、恋を強制的に終わらせることも出来るのです。よく、失恋から立ち直った人がいうのは、
 「相手のどこが良かったのか、今では想像が出来ない」
ということです。失恋した女性に、
 「彼との思いでの中で、一番イヤだったり不愉快だったことを思いだしてみてご覧……」
と言って、その場面をリアルに脳裏に再現してもらうと、彼女の心から「快」が失せ、失恋の心が馬鹿らしく見えてくることもしばしばです。
 「恋が熱病!」と古来より言われるのは、熱病の苦しさは、熱が出ているときにだけ感じるものであって、熱が下がった状態では、思いだすことすら難しいからなのです。反対に、「恋は盲目!」も、「あばたもえくぼ!」と言う錯覚現象も、全て、快の触発から、全ての感性がマヒ(洗脳)状態になるからです。則ち、「恋は催眠!」なのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/