M&Uスクール

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今週の喝 第441号(2013.9.30〜2013.10.6) この世は全て催眠だ(183)〜 無意識を活性せよ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(183
〜無意識を活性せよ!

 人間が霊長類と言われる所以は、想像力と言葉を持ったことです。言葉によって想像力を働かせ、人はあらゆることを推測し、計画を練ることを覚えました。そして、この人間独自の想像力を鍛えれば、その情報が少なくとも、豊かな発想ができます。立派な科学者や芸術家は、一つの面から立体的に物事の成り立ちを解明したり、全く何も存在しない世界から、心に描いた作品を具現化して世に排出します。
 催眠法は、この人間独自の想像力を活用して実社会に生かすことで、円滑な人間関係を体現化させる心の科学なのです。
 心と言っても、「自分が自分である」と認識している顕在意識ではなくて、自分では知らないうちに行動に移してしまう“無意識”のレベル……言い換えれば“癖”の領域、心の法則とも言える人の“癖”の性質を操作するのです。
 例えば、
 「ガラスが壊れた」
と聞けば、我々の無意識はごく自然に、
 「だれが壊したんだろう?」
 「どんな理由で壊したんだろう?」
 「壊れたのはどこのガラスだろう?」
 「いつ、壊したんだろう?」
などと、瞬間的に疑問が湧いてきます。
 そして、その疑問を埋めようとして、無意識は“回答探し”のゲームを始めます。
 その時、無意識は5W1H(六何の法則)と言われる事象認識をフル稼働で始めます。When,Where,Who.What,Why,How(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の情報を求めるのです。
 この時、詳しい事情が分かれば人間は安心し、疑問が少なくなって無意識は大いに助かりますが、その分働かなくなります。
 無意識は、「与えられたわずかなヒントから活発に意味を探り出す」のです。
 
★想像力活性は「一般化」から……★
 私は演歌をはじめとするポピュラー音楽の作曲をしますが、作詞の先生から歌詞を頂いたときのワクワク感が、作曲の原動力となります。そこには作曲をする側の想像力を掻き立たせる要因が多ければ多い程……言い換えれば、その表現が抽象的であるほど、自分自身のイメージの中で自由に想像して、その印象をメロディーに変えることが出来るのです。
 ♪泣いた女がバカなのか だました男が悪いのか
  あせたルージュのくちびる咬んで 夜霧の町にむせび泣く
これは、西田佐知子さんが歌って大ヒットした「東京ブルース」の一節ですが、泣いている女はどんな顔をして、どんな理由でそんな状態になったのだろう?口紅が色あせてオシャレもかまうことが出来ないほど、女性が疲弊している…彼女に何があったんだろう?などと、思いを巡らすうちに、自分の中でその女性を自分流に想像してゆきます。この歌を歌う人は、十人十色でそれぞれの好みのイメージを完璧に描きながら歌うのです。だから、いつも自分が主人公!
 これがポピュラー音楽が大衆に受け入れられる最大要因です。
 
 あいまいな表現が無意識を活性化し、自分自身の理想の世界を作ってゆくところに「快」があるのです。この効果こそ催眠に導入する決め手となります。つまり催眠とは、相手の想像力を活性させ、人間の特徴である想像力と現実の区別がつきにくい性質を、とても心地よい気分に導引して無意識(潜在意識)に定着させるのです。
 人は、自分自身の目標や目的は明快に定めることが重要ですが、人を催眠誘導するときには、あいまいな表現、一般的な言いまわしがイメージを沸き立たせるからこそ、催眠状態に誘導され、また“詩”も我々に感動を与えるのです。
 このように、言葉には文章として表れる「オモテの意味」と、その底に隠された「ウラの意味」があります。
 「ガラスが壊れた」は、オモテの意味。「誰が、何で、いつ……」と心が探ってゆくのがウラの意味です。この様に、隠れた言葉のルールがあり、それは無意識の中で「オモテの意味」が与えられると、すぐさま「ウラの意味」を求めて走り出さずにはおれないのです。
 このように、人それぞれが自分の感性で想像出来るような言葉を用いることを「一般化」といいます。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/