潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（１８２）
〜神の世界へのパスポートは、
「心･言葉･行動」の一致から！〜
旧約聖書“創世記”に、
「神は自分の姿に似せて、人間を創り給うた」
と記されています。それは、もちろん形だけではなく、能力も同じようにされたのです。
その能力とは、「言葉と想像力」です。しかし、全く同じように創ったのはその機能であって、その用い方……それを制御するための心は、「気付き」や「発見」、「悟り」といった心の昇華で錬磨して行かなければならないように、不完全な形のままで我々をこの世に出現させました。
世界の宗教が持つ共通のスタイルは、我々が不完全であるが故に、その方向性が正しければ「歓び」を、歪むと「苦しみ」を感じさせることで、正しい進化の方向（道）へ誘導すると同時に、道を見つける修行が「この世」の役割であるということです。
仏教でも、「あの世」を“浄土”と呼び、神聖な場所と考え、この世での精神錬磨によってそれが決定されると説きました。そうして、人を協調性のある、エゴを無くした精神育成を目指し、人間の諍いを排除するためのシステムを作り出したのです。
簡単に言うと、言葉を神の領域に近づけるには、「心」と「行動」を自分の言葉の通りにもってゆけば良いのです。それが完成したときには、人間同士の間で“ラ・ポール”が生まれ、互いに信頼し合うよになることで分かります。
そして、もう一つの「想像力」は、それが妄想とならないためにも、世の成り立ち（摂理、法則）をしっかりと体得し、それに則ってイマジネーションを働かせるのです。その際、その想像が正しいか間違いかの二つですから、それぞれのケースを想定しておけば良いのです。
忠臣蔵の大石内蔵助に兵法を伝授した山鹿素行(やまがそこう)のいう「一向二裏」の思想です。この考え方や感じ方を身につけることによって、また、世の摂理が理解できてくるのです。
イメージと摂理は、紙の裏表のような関係で、それが正しければ「吉」、誤っていれば「凶」と出ることで、それをハツカネズミの迷路実験の如く｢消去法」で修正してゆけば、最後に正しい道に辿り着くのです。そして、これが人間の能力に自動機制として組み込まれているので、人間は体験や経験によって自分の生き方や考え方を修正してゆくのです。これが、「サイコ・サイバネティクス＝目的指向型機械的制御装置」です。
★想像力は神秘の世界への近道★
人間の想像力は、その情報量が少ないほど豊かに働きます。
しかしその分、間違った連想も増えることも確かです。だからこそ、そこに心の自動機制（サイコ・サイバネティクス）が働き、少しずつ、しかも確実に正確性を増して行きます。しかし、この様な勉強をしていないと、無碍に右往左往することになりかねません。人間の心の法則通りに人生を歩むためにも、「苦」に立ち向かい、それを克服する「気概」を持つことがとても大事なのです。しかし、その「気概」に気付くことすら、切っ掛けが必要です。
その切っ掛けは、先ほど言ったように、「心･言葉･行動」が一致したときに、不思議と「神の恩恵」ともいうべき法則が働き、「出逢い」がもたらされます。師や友と出逢い、そこから色々な気付きが生じるのも、そこにその人間の精神がどうあるかによって「類項作用」を引き起こします。類項作用とは、同じレベルのもの同士が、その精神性のランクによって集まるのです。また、その精神ランクは、宗教によると前世因縁によって為されると説くものもあり、その影響で（現在の）父母とも出逢ったのだとされています。
とにかく、人間は父母兄弟、師や友、世間の影響を受け、それをサイコ・サイバネティクスの機能を働かせて、自分の人生を歩み、その歩み方すらが周りの影響から来る気付きによってもたらされるように大変巧妙な相互関係になっているのです。
その根本は、何度も申しますが「心･言葉･行動」が一致しているかどうかということの気付きからスタートするのです。そして、そこに想像力が生じ、世の成り立ち（摂理・法則）を感受し、それに逆らわずに生きることを目標に、人生を歩むのです。そして、それが為されたとき、「幸福感」に満たされ、うまくゆかないときは「苦」を感じるのです。
このような人間の心の法則から、あらゆることに“自動的に連想する”という無意識の機能があることを理解しましょう。
人間が、色々と想像力を働かせているとき、トランス状態（催眠）と同じ意識である「変性意識」の状態になっています。変性意識下では、「現実」と「想像」の区別が曖昧で、生命反応は同じように反応します。
それは、「ヘビだ！」と言って、ナワを投げても、実際のヘビに出逢ったように身体は反応し、行動にでることで証明されています。
その続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/
