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今週の喝 第439号(2013.9.16〜2013.9.22) この世は全て催眠だ(181)〜催眠はSomething Greatの実感への最短コース〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(181
〜催眠はSomething Greatの実感への最短コース

 この世に宗教が存在するのは、眼に見えない(情報量の少ない)世界を、人々が掌握、納得しようとして想像力を働かせ、その想像力を超えた概念として「神」を想定したのです。この様に書くと、神も仏もないニヒリスト(虚無主義者)のように感じますが、現代科学者達も、Something Greatと呼んで「神」の存在を事実上、容認しています。
 これは、謙虚にも自分達人間の非力、大宇宙の力の偉大さを認めた素晴らしい観念です。
 科学は、この目に見えない力の探究から始まり、それを補う人間の想像力によって発展して来ました。そこにもまた法則があり、宇宙の摂理に合うものは進化し、あわないものは潰え去るという厳しい掟の下で、淘汰を繰り返しています。
 催眠現象も、人間の心の法則です。「心」ほど、身近にあって得体の知れない存在はないでしょう。人間は、その催眠現象をメスメルの時代より、それを方程式化すべく努力していました。そして、エリクソン博士も、自分が罹ったポリオ(小児麻痺)という苦しみの中から、徐々に催眠法を実用化することに成功しました。
 にもかかわらず、一般社会では、未だに「催眠」について、誤解や風評被害が続出して、それを学んでいるだけで、白眼視され、詐欺師扱いすることもしばしばです。
 私はこの様な現状から、本来人間の持つ素晴らしい能力の一つである催眠現象を、「この世はすべて催眠だ」というタイトルで、その正確な理解をして頂くため、連載をしています。
 世の歴史は、常に不勉強で、無知蒙昧な者によって歪められます。彼らは、目に見えるものだけを頼りに、成り立ちを推し量ってきたため、全てが不完全でおかしなものになるのです。にもかかわらず、それをごり押しで正当化しようとするところに、大きな歪みが生じます。
 その最たる例が、「天動説」ではないでしょうか。ガリレオが命を賭して「地動説」を唱えた勇気は、我々凡人には計り知れない天の導きがあったからなのでしょう。それは、「信念」という、自分の中に住まう“神”の所業だと私は思います。
 
★想像の近道★
 旧約聖書によると、神は人間を自分と同じ形に作ったといいます。そして、その能力も同様に与え、人間自身の精神進化を試されているようです。つまり、神と同等の能力とは、言葉を話すことと想像力をもったことです。
 神と人間の違いは、神は全てを均衡的視野に立って俯瞰的にその行く末を見つめているのに対して、人間は自分の視点から見て物事を判断し、次の行動を決定します。それは、正視眼vs偏見という大きな違いがあります。そこで、それに気付いた人間は、自分からの視点が全てではないことを知り、見えない部分を想像力で補って全体像を推測します。これが、ゲシュタルト概念です。
 ですから、我々人間は想像力を鍛えることで、一歩神の世界(理想)に近づくことが出来るのです。文明の進化、科学の発展は、全て人間が苦に感じたり、不便に思ったりしたところから、どのように成りたいのか(理想)を想定し、そこに近づくためには、何をどのように補填し開発して行けば良いのかを、摂理に則って想像的創造力を働かせた結果なのです。
 
 人間が神に最も近い所以である“想像力”は、情報が少ないほど豊かになります。情報が少なければ、我々は単純に「苦」を感じます。また、この「苦」から脱却しようとして、想像力が鍛えられるのです。我々が最も嫌な「苦」こそ、人間の大いなる原動力と言っても良いのです。(何か釈然としませんが……)
 その昔、NHKテレビで「連想ゲーム」という番組がありました。近年、それがアーカイブスで放映されましたが、チームリーダーから与えられるヒントは、わずか一言だけ。その一言を手掛かりに、回答者は勘を働かせて答えを模索してゆくのです。その中には、驚くほどの勘の冴えを見せる人がいて驚きます。
 その中の一つの問題で、ヒントが「入道雲」で、ここから無数の連相をスタートさせてゆくのです。そして、その正解は「キリギリス」でした。
 入道雲からキリギリスへ、全く共通点のない二つのものを結びつける想像力は、無意識の働きです。ここには、情報が少なければ少ないほど「これはどういう意味だろうか」と色々な事が、自分のデータバンクを素早く探索してその意味を見つけ出そうとします。
 たとえば、「ガラスが割れた」と聞けば、「誰が割ったのか」「どんな状況で割ったのか」「どこのガラスか」「いつ割ったのか」など色々と疑問が湧いてきますね。その疑問を埋めるために、無意識は“回答探し”のゲームを始めます。
 この回答探しの「疑問」は、知りたいという「好奇心」によって、益々能動的な連相性を掻き立たせ、そして「想像力」を発揮して行くのです。

その続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/