M&Uスクール

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今週の喝 第430号(2013.7.15〜2013.7.21) この世は全て催眠だ(172)〜催催眠法習得は必須!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(172
〜催眠法習得は必須!

 「催眠を修得する意義はどこにあるのか?」という、質問にお答えしています。
 その第一義は、催眠を悪用したオレオレ詐欺など催眠商法に掛からないためです。その為には、真の人間関係(ラ・ポール)を結ぶことが必要であり、それが人間にとって最も「快い」ことだからです。
 そして第二義は、現代の極度に発達した文明社会は、皆が「欲望の坩堝」となって、お金を求め、そして、物質が溢れています。しかし、豊かになったはずの社会で、「人並みの生活を」いう訳の分からない目標のため、逆に人間を焦らせ、物事を正しく見ることができなくなり、心を病んでいる人間が大量発生しています。
 催眠を誘導する側がこのような偏見をもって見ていると、「人間は摂理の中で生きている」ため、片側からの見方・判断では正常な生活行動ができないため、そこに「苦」が生じます。
 「苦しみ」は、その人間のアンバランスな物の見方や考え方、また自分の側からの欲望を起点にした行動に起因します。
 催眠を修得するということは、言い換えれば、物事を立体的に俯瞰的要素で見て、相手(事象)を判断する能力を持つことでもあります。被催眠者の呼吸や身体の筋肉から、相手の感情や感覚を推測し、催眠者が相手の心を誘導して行くのです。
 たいがいの場合、心身的な病は、その人間の偏った見地が原因ですから、それを修正する方法としての催眠法は、とても科学的なのです。しかし、催眠者の心が私利私欲に偏って、“だます技法”として催眠を用いるケースが後を絶ちません。
 ですから、催眠を学ぶ前に、人間としての道徳、モラル、そして、良識ある考え方や感性・感覚を身につけておくことが肝要なのです。
 
★サイコ・サイバネティクスを再確認!★
 人間とは、失敗や成功を繰り返しながら、やがて自分自身の判断や決断力を養って、そして成長して行きます。赤ん坊も、はじめは自らの力で立とうとして、バランスを崩して倒れ、やがて安全な歩き方を模索し、最後に修得します。
 そして、いよいよ生活に必要な学習が始まるのですが、この様に失敗から成功を学び、成功から法則を体得して行くプロセスを、このシリーズでは度々紹介していますが「サイコ・サイバネティクス」といいます。直訳すると「目的指向型機械的制御装置」となりますが、簡単に言うと、ハツカネズミの迷路実験のように、一度間違ったことは印(ネズミの場合は尿)を付けて、二度はそこに行かないように修正して行く自然な方法です。
 良識ある人間が催眠法を用いて、心の傷痕を持った人間を正しく軌道修正するには、人間に本来備わっている潜在意識のエネルギーである「サイコ・サイバネティクス」の機能を生かし、それをベースに“快”の方向に誘導します。
 だから、催眠誘導は不思議な魔術でも洗脳でもなく、明快な「心の科学」なのです。従って、よくある質問に
「催眠に掛かりにくい人、掛かりやすい人の区別はありますか」
と尋ねられますが、
「催眠にかからない人は正常な心を失っている人で、大抵の人は導引できます」
と私は回答します。
 何事にも集中できない人……そのような人は、心に心配事があるとか、時間的制約をもっている人etc.は掛かりづらいですが、その様なときも、相手の心の事情等を事前に察知し、その人が現在気にしていることを“快”の方向に向ける誘導で、心は落ち着き、徐々にトランス状態の態勢へ入ってゆきます。
 
 心が“快”と感じるのは、
「自分の事をしっかりと理解しようとしてくれている」
と思った時か、今自分が感じたり考えていることをそれとなく察してくれた時です。
 それは、言葉によるコミュニケーションでも、自分の事を分かってくれていると感じますが、相手が持っている感じ方や考え方の枠組み(フィーリング)を最大限に尊重することで、相手の“快”を誘発し、(ノンバーバル・言葉なし)コミュニケーション・ケーブルを結ぶことが大切です。
 その回路ができたかどうかは、相手の身体の緊張具合で推し量ることができます。相手の身体がリラックスしているかどうかは、自分のリラックス状態を具に観察してみると段々分かってきます。
 人間の深層心理(潜在意識)と筋肉、呼吸は、必ず並行移動します。潜在意識がプラス(アクティブ)の方向に向いているときは、筋肉はほぐれ(リラックスし)、呼吸は深く穏やかです。その反対に、潜在意識がマイナス方向(パッシブ)に向いているときは、筋肉は緊張し、呼吸は浅く乱れています。
 これを、自分で体験してみて下さい。
いま、一番嫌なことを思い浮かべるとか、今日一番楽しかったことを振り返るなど、心の状態が[+]や[−]の色々な状態を思い返して、その時の、自分自身の身体の反応を見てみるのです。つまり、心と身体の関係を、自分自身の身体で再現し、その状態を自分自身が潜在意識に刻み込むのです。
 意識的に[+]の場合は○○、[−]の場合は△△といった具合に感じ取り、それを何回も何回も“反復”すれば、やがて潜在意識が自動的に反応するようになってきます。この作用も、またサイコ・サイバネティクスの機能なのです。

その続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/