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今週の喝 第429号(2013.7.8〜2013.7.14) この世は全て催眠だ(171)〜催眠法を修得する必要性は、どこにあるのか?〜

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この世は全て催眠だ(171
〜催眠法を修得する必要性は、どこにあるのか?

 先日、この「今週の喝」を愛読している方から、
「この世は催眠で出来ているのは分かるけど、私たちが催眠術師のように催眠法を使って人を誘導する必要はあるのでしょうか。どうも疑問に感じてきたのでお答え下さい」
という質問が来ました。
 なるほどそうですね。先回など「易者の言葉」をお伝えしましたが、相手にとってどちらにも取れる言葉を駆使するのは、一見後ろめたい感覚があるのは事実ですね。
 ここでハッキリとしておきましょう!
催眠技法を修得する理由の最右翼に、この世に溢れる独善から出たエゴイズムや人を騙す技法からの防衛があります。何が催眠で、どんな技法を用いて誘導するのかを知らない限り、それに対抗することは出来ません。だからこそ、催眠とはどのようなプロセスで成り立っているかを知り、それに対する対処・対策を講ずるためにも必須といって良いでしょう。
 最近の「オレオレ詐欺・振り込め詐欺」に端を発した℡詐欺も、その防止策の研修を警察などで受けた人間ですら、下手をすれば乗ってしまうことがあります。いくら対策を立てようにも、相手はあの手この手で目先をくらましながらやってきますので、はやり浸食されてしまうのです。だからこそ、自分が被害者ではなく、加害者のようにその手立てを用いることが出来るようになれば、そんな輩に引っかかることはありません。しかし、相手はお年寄りの場合が大多数ですので、今さら催眠法の修得など、その気が起きない場合があります。
 そんな時、被害を防止する側……つまり、警察なり民生委員が催眠法を知っていたなら、自ずからそれを見破り、色々な対処法を考案することが可能です。
  
★催眠法とは“快”へのいざない★
 何度も「催眠法」の根本は、相手を“快”に導くことだと言ってきました。そして、人間の“快”の最上級にあるのは、人間関係が親密な心の交流によって為されていることです。その様な心の交流を「ラ・ポール」といい、人間の信頼・信用のベースとなるものです。相手を「信じ切れる、頼りになる」と感じたとき、人間は自分自身の心のカギをオープンにし、歓びと共に心身を相手に委ねます。
 男女が全てをなげうって駆け落ちをするのも、(少々古い話ではありますが)相手に全幅の信頼をおいているからこその行為です。この時、お互いに自分というものはありません。“愛”とは、「相手が一番、自分は二番」を心からそのようにしたいと思う感情です。そして、それが理性化し、己自身の人格を示すための行為となれば、愛は“責任”へと昇華します。人を愛し、人に対して責任感を持つ人間は、それこそ一緒にいる事だけで“快”をもたらします。この関係が成立することが「ラ・ポール」なのです。
 先に申しました、老人を被害者にしないためにも、犯罪防止を叫ぶ側が、この催眠の要である「ラ・ポール」を結ぶこと無しにいくら指導をしても、功を奏することはありません。人が何かを修得するときは、この「ラ・ポール」を通して感じ、その影響力のもとにモティベーションが湧いてくるように心はできています。
 詐欺師が警察に逮捕されたときなど、往々にして近隣の人から「まさか、あの人が……」などと言われるのは、それだけ綿密に自分自身が「良い人間」を演出し、相手の信用・信頼を勝ち得ていた証です。少々語弊がありますが、騙される方にもそれ相応の油断と気抜けがあるから被害に遭うのです。
 強いて言えば、防止する側よりも騙す側の方が、ラ・ポールに関して一枚も二枚も上手(うわて)であったと言うことなのです。だからこそ、先ず大切な事は、教わる側と教える側の意思の疎通の深さに問題があるのです。
 子供の勉強に於いても同じことがいえます。勉強を好きという子は滅多にいるものではありません。しかし、父や母との関係が円滑な家庭の子は、良い成績を持ち帰ることで父や母が喜ぶことを知っているため、その笑顔を見たいがために苦(勉強)を乗り越えるエネルギーを出します。その爽快感はやがて般化(習慣化)し、無意識のうちに勉強に励むようになるのです。
 結論:催眠修得の必要性の第一は、催眠を悪用した催眠商法やオレオレ詐欺などに掛からないためです。その為にも、真の人間関係(ラ・ポール)を結ぶ事が必要であり、それが人間にとって最も快いことなのです。
 催眠法に善悪の区別はありません。これは心の法則ですので、善用すれば良い結果を生じ、悪用すれば騙す道具に変身します。従って、それを用いる人間性に全てが委ねられるのです。
 私たちM&U SCHOOLも、当初「お金も運も思いのまま!」といった欲望触発のキャッチフレーズを用いていたこともありますが、その真の意味は、自分自身を磨けば「類項作用」で、同等の人間との出会いが生じ、やがて開運、金運に恵まれる品性が生まれるということを理解して欲しかったのです。しかし、当初学びに来た人の中には、少なからず、「楽して儲けるスタイル」を求める怠け者や悪党が出入りするようになりました。
 そこで、私は大いなる決断をしました。それが、催眠を学ぶことの第二の意味です。

その続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/