M&Uスクール

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今週の喝 第415号(2013.4.1〜2013.4.7) この世は全て催眠だ(156)〜大事業は無理強いでは達成できない!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(156
〜大事業は無理強いでは達成できない!

 上司「部下が言うことを聞かない」、
 母 「なんであなたは勉強しないの」、
 上司「言っただろ……聞いてません」etc.
日常茶飯事に聞こえてくる、これらの愚痴や諍(いさか)いは何故起こるのでしょうか。それは、相手が全く集中力を欠き、言う側の人間、叱る側の人間から無意識に逃れようとして、自ら「気散」状態を(無意識に)演出し、気力を萎えさせた結果、意思の疎通が出来なくなってしまった状態を作ったときに起こるのです。
 つまり、人間関係を確立せずに、役職や地位、又は生まれながらの位置関係だけで、パワハラの如く相手を自分の意志に沿わせようとしても、それは無理な話です。
 その昔、エジプトのピラミッド建設には強制労働の奴隷が携わったとされていましたが、現在の研究では、鞭によって無理矢理働かせようとしても、それには限界があり、とうていあの巨大な石を積み上げることが出来ない……という研究結果が出ました。そして、時を同じくして、ナイル河畔にピラミッド建設に携わったであろう人達の集落が発見され、その内実は、とても民主的な幸せ家族が住んでいたというのです。
 彼らは、心から神の使者と信じたファラオ(王)を敬愛し、その死を永遠の生に求めるべくピラミッド建設に能動的に携わり、その恩恵にあやかるべく信仰心の下、積極的に働いたからこそ、相乗効果が生まれ、気が生じ、あの巨大な石を運搬することが出来たと結論づけたのです。
 もちろん、積極的思考の人間でなければ、設計や工法においても良い知恵が浮かぶはずもありません。無理矢理考えろと言われても、それは絶対に無理です。要するに、気の活性がなければ出来ない所業なのです。

=悪だまり三原則からの脱却=
 上司の言うことを聞かない部下は、彼の側からみると、単に嫌いな上司の言うことなど聞きたくもないし、聞く気も発生しないでしょう。だから、忘れてしまうこともしばしば、また、人間的に“嫌い”と、嫌悪をもってその人間に臨むと、普通の人間は、「正誤」の判定基準は心から失われ、嫌いな人間の指示や要求全てを“無理だ”とか“間違ってる”と歪曲化して捉え、否定的態度に出ます。
 一丸となってその相乗効果を発揮するには、先ず人間関係の修復をチューニングによってやらなければなりません。そして、その心の調和が完成してからも、相手の思考パターンが今まで通りひねくたまま、「削除・歪曲・一般化」という悪だまりの方向に走る傾向があるため、“全ての事象が、一つの関係で繋がっている”と教え、何事も侮らない性質を育む必要があります。
 つまり、「好き嫌いの感性」で長年月思考してきた人間は、無意識に悪だまり三原則「削除・歪曲・一般化」を身につけてしまっています。従って、しっかりと思考感性を正しい方向に誘導することから始めます。
 相手を嫌悪の感性で見つめると、それが強者であれば「イジメ」を誘発し、弱者であれば「気散」状態を心に作ります。そして、病的になれば「鬱」状態になります。つまり、好嫌の感性は、人の心を大きく片面固持(偏見)へとシフトします。強者・弱者のどちらに転んでも、正しい判断を的確に出来る心からは大きく歪みます。
 従って、人間はその関係に於いて、いつも意思の疎通が出来ているかどうかをチェックしてからでないと、物事が正しく最大限のパワーを発揮して推移することはありません。
 人間関係……それは心の法則からみると、相手に対して“集中力”が生じているかどうかということです。だから、相手が自分の言うことを聞いていなかったり、叱った内容を履行しないのは、“あなた”が相手に「嫌われている」と思って間違いありません。先のピラミッドの例でも分かるように、無理強いは返って逆効果です。相手をその気分に導き、その気にさせる術をあなた自身が修得し、それを正しく用いることから始めます。

相手を集中させる!

 易しいようでとても困難なことですが、先ずは相手の「削除・歪曲・一般化」を阻止することから学んで行きましょう。
 人間は、その人生に於いて無意識に、物事の判断を自分の人生体験や勘にたよって、「これは必要、これは不要」と誤った選択肢で勝手に切り捨てたり、ねじ曲げて解釈したりします。これが「削除・歪曲」であり、ほとんどの人間が無意識に行い、全ての“関係”を歪(いびつ)なものにしています。また、人間の根底には名誉心が横たわっているため、「自分は正しい」または、「正しくなくてはならない」といった思いがあります。これが強いとエゴに発展します。「一般化」とはこのエゴが極度に発達した結果、自分の数少ない経験や、周りのほんの数人の意見を、さも社会全体の意向のように喧伝する性質を言います。
 この悪だまり三原則「削除・歪曲・一般化」を排除させるためにも、あなたは、相手に集中力を付ける術を身につけることから始めます。それは、いとも簡単な言葉を適切に用いることで可能となります。


その解説は、来週のお楽しみ……('-^*)/