M&Uスクール

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今週の喝 第413号(2013.3.18〜2013.3.24) この世は全て催眠だ(155)〜人とサルの違いは、想像力にあり!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(155
〜人とサルの違いは、想像力にあり!

 人間は、自分の脳を素晴らしく発達させたため、未来のことを考え、過去のことを思い返すことまで出来るようになりました。これは人間だけが持つ想像力です。他の生きものが現在(いま)に反応しながら、本能の上に生息しているのとは違います。
 未来をイメージするのに、過去を思い出し、その体験則から将来の希望や夢の範囲を決定しているのです。そして、現在をどのように振る舞うかを判断します。ですから、現在だけに反応し、
 「楽がしたい、面倒だ、嫌いだ、好きだetc.」
感情的に反応している人は、人間の持つ最大のエネルギー“想像力”を全く生かしていないため、サル程度の行動(失礼!)をとっているのと同じです。
 想像力とは、言い換えれば時間感覚といってもいいでしょう。人生……その内実は時間です。この限られた一生という時間を、何に、どのように、誰と使うかでその人生が豊かにも、また、みすぼらしくもなります。
 想像力はたいがいの場合、過去を基準に限定するか修正するかで、現在の身の振り方を決め、そこに現在の感情的観念が加わって、将来の夢の実現や自分の能力を自分自身で限定し、決定することに用いています。
 しかし、そこに出逢い(人間)や遭遇(出来事)が起こったとき、大きな軌道修正が為されるのです。これが“内的覚知”、つまり、「気付き」です。この気付きは、宗教的に“縁”と呼ばれ、その人間が持っている本来の能力を大きく開花させることが多々あり、想像力はやがて大いなる“創造力”へと進化するのです。
 また、逆も真なり!
未来を希望なく想像することで、鬱(うつ)や内向的性格の心ができ、その所為で、出逢いを拒否し、自分自身の人生を自分自身で暗澹(あんたん)たるものへと形成する場合もあります。
 過去を振り返って、トラウマを強化し、未来への展望の無さから生命力が蔭り、現在の動向から自己憐憫(れんびん)(悲観)に陥り、やがて、失意の中で病気を誘発して、ますます悲嘆(ひたん)の蟻地獄へ落ちて行くのです。

=集中力こそ成功の極意!=
 トランス(催眠)は、この様な人間の持って生まれた能力(時間的想像力)の一つの形です。先回も話しましたように、この様な素晴らしいエネルギーを上手く活用出来ない人間の特徴は、「気散」(わざと気を散らせる)によって自分の現状から逃れようとするところにあります。「拒否・遮断・気散」の三つの心で「将来の展望が閉ざされた」と思い込むと同時に、外界(主に人間関係)からの煩わしさを逃れ、刹那的な(現在だけの)「快」を求める手段にもなるので、そこから抜け出すことはとても困難になってきます。それは、そこにも(歪んだ形であるにせよ)「快」が存在するからです。
 人間の本来の姿は先にも述べたように、しっかりと脳を発達させ想像力を活かして人生に「快」をもたらすようになっているのに、その活性源である、想像力を悲観で覆い隠し、拒否や遮断から人間関係を破壊し、気を散らせることで自分自身を虚無化している人間が増えてきていることこそ、現代が抱える病巣です。般若心経には、「罣礙(けいげ)」と一言で論破されているこの「心の鎧甲」を打破するには、そんな悪い感性の持ち主に、「集中力」を与え、自分の動向如何によって相応の「出逢い」が起こっていることを気付かせ、人間はその知能によって「将来を変えられる」ことを伝えることが肝要なのです。
 その手始めが、心を開かせること、そして、その心をひとつに集中させれば、思いも寄らないパワーが湧いてくることを実感させるのです。
 それこそ、近代催眠の父といわれるエリクソン博士がめざした姿なのです。

 「集中力」……これこそ、成功の極意と言っても良いのです。子供の頃、理科の実験で、太陽光をルーペで一点に集めて紙を発火させる実験をしたように、我々に穏やかに降り注ぐ太陽の光も、それを集中的に用いるともの凄いエネルギーになります。これは、心に於いても同じように作用し、一つのことに時空を超えて集中すると、心に描いた事象が現実化する方向に動き出し、行動がそれに追随して、自分の望む形に徐々に近づいてゆきます。
 願望実現ほど、人間にとって“快”はありません。だからトランス(催眠・快の状態)に導引されて行くのです。端的に言えば、願望実現こそトランス(催眠)の起爆剤です。この集中力を活性させる手法こそ、俗に「催眠術」と呼ばれるトランス導引法なのです。
 そして、その快へ導く根本要素が、「呼吸・集中・イメージ」のトランス3要素なのです。穏やかな呼吸で、リラックスした心を育み、集中力で能力を増強し、イメージ力で自分が求める到達点を明快にする。
 我々人間社会は煩雑な中に生活基盤があるため、なかなか集中力を養う事が出来ないのが現状です。その心に反響する雑音(メンタルノイズ)を取り去る方法も、また、トランス状態(催眠現象)への導引法と全く同じなのです。


その解説は、来週のお楽しみ……('-^*)/